開発元 Sales Curve Interactive
映画史に不滅の名を残す戦争映画「大脱走」をモチーフにしたスニークアクション「The Great Escape」のPlayable Demo。原作のノンフィクションではなく、映画を直接のモチーフにしており、起動直後に自由の讃歌を謳ったお馴染みのメインテーマが流れ、デモプレイシーンでは映画のダイジェスト映像が挿入されるなど、映画ファンにとってはまさに「やられた」という感じのタイトル。純粋にスニークアクションとしても及第が付けられる内容だ。早くも今月イチオシのDemoの登場である。
「The Great Escape」は、第二次世界大戦におけるナチスドイツに囚われた連合軍捕虜の大脱走劇を描いたスニークアクションゲーム。ゲームは、札付きの脱走常習者ばかりを集めた警戒厳重な捕虜収容所からスタートし、そこからの脱走を図るべく、逃げに逃げ、走りに走ることになる。脱走後は、今度はゲシュタポ(ナチスドイツの秘密国家警察)を相手に逃げまくることになる。
起動時のダイジェスト映像を見る限りでは、基本的に映画と同じ体験ができるようで、闇夜にペンチで鉄条網を切り脱走を図るシーン、有名なバイクシーンや列車シーンなども確認できた。
Demoで体験できるのは、「Struggle In The Mountains」と「On The Run!」の2ステージ。いずれもシビアな時間制限が設けられており、ちょうどいいところで試遊が終了してしまう。少々残念だが、映画をモチーフにした一発芸的タイトルなため、1ステージといえども謎を残しておくこの規制は妥当だろう。
ちなみにDemoの2ステージでプレーヤー扮するキャラクタは情報屋マクドナルド。映画ではドイツ兵に扮したマクドナルドが、取調官の「Good luck」という引っかけに対し、「Thank you」とうっかり応えてしまい、数千万人の視聴者にため息をつかせた人物だ。
「Struggle In The Mountains」では、ドイツ兵に扮したマクドナルドが、山頂までの脱走を図るというステージ。ピストルやスナイパーライフルなど武器も入手可能だが、正攻法でクリアするのは至難。謎を解きさえすれば一気にいけるステージだ。
「On The Run!」は、民間人に化けて逃走を図っていたBig Xとマクドナルドが、ゲシュタポに見つかり、ドイツの街を逃げまくるという内容。銃弾を避けつつ、壁を乗り越え、地下道を抜け、逃げに逃げるというまさに映画さながらの血湧き肉躍る展開。プレーヤーに許された行動は「逃げる」以外にないため、完全な覚えゲーになっているが、街並みはよく描かれておりおもしろい。欧米での発売は今夏を予定。発売の楽しみな作品だ。
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