開発/発売/運営元 スクウェア・エニックス
スクウェア・エニックスの異色MMORPG「疾走、ヤンキー魂。」のDemo版。Demo版終了まで残りあと10日と迫ってきたが、先週末に大規模なバージョンアップが行なわれ、同時にクライアントのダウンロードも再開されたので、最近のサーバーの模様を簡単にお伝えしておこう。なお、クライアントは最初のバージョンとファイルサイズは同じだが、内容が異なっている。新規ユーザーは新しいクライアントを入手するようにしよう。
公開初日は完全にサーバーがパンクし、数日後にダウンロードの中止が発表されるという予想外のスタートを切った同作だが、6月に入ってからはハード、ソフトの両面でゲーム環境が強化されたこともあって、スムーズなログイン手続きを経て快適なヤンキーライフが楽しめるようになった。
クライアント配布再開当日はどうかと思って、さっそく新規ユーザーに混じって参加してみたが、ユーザー数はかなり増えていたが、パフォーマンスは相変わらず良好な状態を維持しており、ユーザーが一画面内に集中するコンビニや海岸などでも回線落ちするようなこともなかった。もっとも混雑することが予想されるワールド1でも快適だったことを見ても、もはや回線に関しては万全の体制を整えたといっても過言ではなさそうだ。
ゲームそのものに関しても、原付が導入されたことで、現在海岸を中心に行なわれているフォーメーションバトルも一段とそれっぽい雰囲気になってきた。以前は、バトルを示すサークルが多数表示されているエリアでも、「キコキコキコキコ……」、「チリンチリンチリン」といったチャリンコのサウンドエフェクトばかりで、ぜんぜん様になっていなかったが、バージョンアップ後に再びチャリで駆けつけてみると、原付の「ビィィィィーン」という音が間断なく耳に入り、走り屋間の抗争っぽい雰囲気になってきている。
原付入手のハードルは予想どおりなかなか高いらしいが、原付は自転車よりも移動速度が速く、このためチームのリーダーにならざるを得ず、自然リーダーらしい振る舞いをするようになるというところもシステムとして非常に建設的で良くできている。単車が導入されればさらにおもしろくなるだろうという期待感でいっぱいだ。
まだDemo版ということで、ゲーム内容の作り込みになどに関しては言及を避けるが、コンビニでたむろったり、チャリで方々をうろつき回るといった基本的な行動を取るだけで、一定以上の楽しさが味わえるMMORPGというのはなかなかない。世界的にも類を見ない内容だけに、ぜひ大事に育てていってほしい作品だ。
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