発売元 ゲームオン
6月12日よりオープンテストが開始されたゲームオンのMMORPG「ミュー ~奇蹟の大地~」のオープンβクライアント。
昨日は各社からオンラインゲームが同日発売されたため、とびきり混んでいるという印象はなかったが、それでもサーバーにはクローズドテストとは比べものにならないほどのユーザーが集まっていた。ちなみにこのクライアントは、クローズドテスト用クライアントにパッチを当てたものなので、クローズドテスト参加者は新規にダウンロードする必要はない。
「ミュー ~奇蹟の大地~」は、古代の超文明をモチーフにしたファンタジーMMORPG。「ミュー」というタイトルも古代文明のムー大陸から採っており、「ミュー大陸」に復活を果たした暗黒の帝王の野望を阻止するために冒険者たちが立ち上がる、といったバッグラウンドストーリーになっている。
テストプレイをするのは、クローズドテストに引き続きこれで2度目(2キャラ目)だが、驚いたことにオープンβテストレベルでもまだ会話が発生しない。具体的には伝道師も言葉を喋らず、クエストを与えてくれるNPCも存在しない。
先日、小島プロデューサーがこの問題に関して「会話を止めている」というコメントをしていたが、会話を止めるということはストーリーを止めるということで、オープンβテストレベルで、この対応はマイナス効果にしかならないのではないかと思う。
同作は、半ばレベル上げそのものが目的化した、いわゆる韓国スタイルのMMORPGだが、現状、敵配置がかなりアバウトで、フィールドマップを表示する機能もなく、初期時点では走ることも制限されているため、序盤からガンガン死ぬことになる。さらにレベル1から死亡ペナルティがあるなど、これほど初心者に厳しいMMORPGも珍しい。
こうしたことは、「どこどこは危ないから行くのはやめた方がいいだろう」とか「リンゴをかじりながら戦いなさい」とか、「街の入り口の座標をメモってから外に出なさい」とか、教えられてしかるべき基礎情報を街で入手できないために起こることだ。わからないことすらわからない初心者に、情報を提供するNPCの存在、あるいはチュートリアル要素は日本で展開する上で必要不可欠だろう。
いきなり苦言ばかり並べ立てたが、死にまくり時期を乗り越え、雑魚モンスターを軽くあしらえるようになり、多少遠方に足を伸ばせるようになってくると、ようやく同作のおもしろさがわかってくる。モンスターがときおりドロップするレアアイテムを集める、いわゆるトレジャーハンティングの楽しさがある。まだまだβテストは始まったばかりなので、じっくり取り組んでみるといいだろう。
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