発売元 Electronic Arts
E3開催中にElectronic Artsブース中央に設置された大型プロジェクタで繰り返し流されていた「The Sims 2」のTrailer Movie。Maxisは発売前にPlayable Demoを作らないメーカーだが、それだけにこうしたイメージムービーのクオリティは非常に高い。「The Sims 2」相当のテクスチャクオリティによって作成されたCGムービーになっており、同作の基本コンセプトがよくわかる。印象に残る内容だ。
「The Sims 2」は、日本では「シムピープル」のタイトルで知られるシム人育成シミュレータの最新作。同シリーズは現在、「The Sims」を中心に、各種のアドオン、MMOタイプの「The Sims Online」、そしてグラフィックにフル3Dを採用したPS2版「The Sims」などがある。
同シリーズは、いまやEAの大黒柱のひとつといえるほどの人気ブランドに成長したが、ゲームデザインそのものは'99年から変わっていない。グラフィックはもちろん、ゲームデザインの根本から手を入れ直したのが「The Sims 2」である。
前作との最大の違いは、プレーヤーの育成対象が両親と子供の2世代から、3世代、4世代に拡張されているところ。これを実現するために、プレーヤーの分身であるシム人そのものが成長するようになっていて、月日を経ることで歳を取り、食生活や生活スタイルによって体型にも変化がでてくる。
もちろん、妻(夫)や子供も一緒に成長し、いつしか子供も成人し、結婚し、そして孫が生まれる。そのころにはプレーヤーらも白髪が増えて、立派なおじいさん(おばあさん)になっているという具合。前作では、上記のような成長要素が一切なかったため、結婚を経て子供が生まれてある程度プレイしていると、ある意味「鉄腕アトム」における天馬博士のような失望を覚えさせられるゲームになっていたが、今回はゲーム内での食生活にまで気を配らなければならないという途方もない内容になっている。
ムービーではそうした光景を、ある成人男性の一生を通じて見ることができる。同作の第二の特徴である両親の特徴が子供たちにも遺伝するという部分を、さまざまなアクションによってコミカルに描いており、笑わせてくれる。同シリーズのファンはもちろん、シリーズ未プレイ者も一度見ておくといいだろう。
(C) 2003 Electronic Arts Inc.
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