発売元 Sony Online Entertainment
2000年に公開されて一世を風靡したアクション映画「Charlie's Angels」をモチーフにしたアクションアドベンチャー「Charlie's Angels: Angel X Online Game」のPlayable Demo。3年ぶりの新作「Charlie's Angels: FULL THROTTLE」の公開(日本では6月28日封切り)に合わせてSony繋がりで売ってしまうということなのだろう。ただ、同作はValueタイトルなので、「Enter The Matrix」と同じノリで購入してしまうと痛い目に遭う。きっかり19.9ドル分の作品だ。
「Charlie's Angels: Angel X」は、決して姿を見せないボス“Charlie”の指示に従い、さまざまなミッションに挑戦していく、というステージクリア型のアクションアドベンチャーゲーム。同作では3人をまとめて面倒見るわけではなく、ひとりを操作するだけでいい。ちなみに、サブタイトルに「Online Game」と付いているのは、いわゆるオンライン対応というわけではなく、販売方法がオンラインダウンロード形式を取っている事による。
ただ、タイトルこそ「Charlie's Angels」だが、Valueタイトルだけに、キャラクタのモデリングは3人のヒロインとは似ても似つかぬ内容で、ファッションも手抜きしすぎだ。ヒロインのボイスなどはもちろん入っておらず、リネームも自由に可能。こうなると「Charlie's Angels」である必然性はどこにも見あたらない。クオリティのためにはどこまでも発売を引き延ばすプロ集団であるSony Onlineの仕事とは思えない。
「Charlie's Angels: Angel X」のストーリーは、映画とは異なるサイドストーリーを扱っているようで、Demoではくのいちを追うチュートリアルミッションがプレイできる。映画「Charlie's Angels」と唯一の接点はマーシャルアーツアクションで、具体的には左クリックでジャブとフックが出せ、右クリックで回し蹴りが繰り出せる。右クリックメニューで切り替えることで手裏剣を投げることも可能だ。
ゲーム性は全般的にカジュアルな作りで、マウスだけですべての操作を行なえる反面、ターゲットが移動してクリックが外れると、ぼかぼか殴られながらその位置に移動しようとしたりなど、3、4年前のゲームデザインになっている。またPCゲームとしては致命的なことに、フルインタラクティブではなく、非常に操作しずらい。Valueタイトルということを計算に入れてもあまりいい作品とはいえないが、ボスとのやりとりやヒロインのセリフ回しなどは、それなりなので同シリーズのファンは試してみてはいかがだろうか。
ダウンロードはこちら(Gamer's Hell)