開発元 Codemasters
Codemastersのラリーレースシミュレータ最新作「Colin McRae Rally 3」のPlayable Demo。完成度は95%ということで、PC版の開発はほぼ終了した模様だ。シングルレース限定だが、日本を含む3コースも収録されており、このボリュームでこのファイルサイズは正直言って驚きだ。リプレイモードも完備で、何度も鑑賞して楽しめる。うるさ型のラリーファンもそうでない人も何はともあれまずは試してみよう。
「Colin McRae Rally 3」は、ラリー系のシミュレータでは世界最高峰の知名度と販売実績を誇る「Colin McRae Rally」シリーズの最新作。ご存じのように「3」は、新開発のグラフィックエンジンを実装すると同時に、コンソール版の開発が先行して行なわれ、Xbox版とPS2版はすでに海外で発売されている。
ちなみに、もともとPCゲームで人気を博したタイトルが、コンソールに移植される際の宿命である「ゲームのカジュアル化」は、当然同作にも適用されている。従って、同作に対して厳密な意味でのシミュレータ要素に期待していたユーザーの反応は必ずしも良くなかったりする。
PCプラットフォームの最後の牙城といわれたヨーロッパで、コンソールのシェアが50%を超えた現在、カジュアル層をターゲットにしたコンソール版がメインになるのは時代の趨勢。ただ、今回のPC版では期待されたシミュレータ部分の強化は特に行なわれておらず、グラフィックオプションなどのPC固有のカスタマイズ要素を抜きにすれば原則ベタ移植になっている。
といった点ではPC版は、日本だけでなく、海外でも多少辛口のレビューが載りそうな印象だ。ともあれ、ラリーレースとしてのシミュレート性に関しては、「3」は前作より劣っている。この事実だけは覆しようがなさそうだ。
以上は世評だが、個人的な意見を言えば、大満足だったりする。クイックなハンドリング、ドリフトしやすい制動性。素人操作でも気軽にラリーレースが堪能できるところがいい。同作の魅力は、まずなんと言ってもレースゲーム分野では現行最高峰のグラフィック、世界中のラリーレースが堪能できるボリュームたっぷりのゲーム内容。そして、コースの作り込みの確かさ。個人的にはコースデザインの見事さに特に感心させられた。
このDemoでは英国、日本、スウェーデンの3カ国をソロ走行することができるが、全体的にコース幅が狭くなり、その一方でコース長はググッと延び、総じてさらに実際のラリーっぽい雰囲気が味わえるようになっている。リプレイ映像では、車の挙動に従ってドライバーたちもがたがた揺れ、サスペンションが小刻みに動くなど、まさにテレビ中継そのもの。車内からの映像も、雨や雪を振り払うワイパーの表現が実に見事で、ラリーレースの臨場感たっぷりだ。
「グランツーリスモ」的なごりごりのレースシミュレータを期待していたコアユーザーにはちょっと残念な出来かも知れないが、それでも視覚的、演出的な衝撃は大きいはず。肩の力を抜いて楽しみたい作品だ。
(C) 2003 The Codemasters Software Company Limited ("Codemasters"). All rights reserved. "Codemasters"R and the Codemasters logo are registered trademarks owned by Codemasters. "colin mcrae rally 3.0 "is a trademark of Codemasters. "Colin McRae" is a trademark of Colin McRae. All Rights Reserved. "Colin McRae"and copyrights, trademarks, designs and images of car manufacturers and /or on car liveries featured in relation to the game, are being used under license. Developed by Codemasters and distributed exclusively under license by Imagineer Co. Ltd. This game is NOT licensed by or associated with the FIA or any related company.
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