発売元 カプコン
カプコンが6月20日に発売を予定している海洋冒険SLG「ポートロイヤル 日本語版」の体験版。丁寧に処理された日本語テキストがインパクト充分で、これだけでも「買い」を決めてしまうユーザーも多いのではないだろうか。内容も135MBのファイルサイズに見合うだけのボリュームがある。クオリティの高い体験版だ。
「ポートロイヤル 日本語版」は、16世紀のカリブ海を舞台に、交易や海戦、港町開発などを堪能できる海洋冒険シミュレーションゲーム。開発元はドイツのAscaron Entertainmentで、ドイツならではといえる精密なグラフィックと、凝りに凝った箱庭ゲームが楽しめる。自由度が高く、楽しみどころが多いのが、素晴らしい。
体験版では、チュートリアルが全ステージプレイできる。基本操作や交易、航海、開発、生産、船団強化、戦闘など、30の項目からなっており、ひととおりプレイすることでだいたいのゲーム内容が掴める仕組み。難易度設定はなきに等しく、不慮の事故による損失や航行中に海賊との遭遇戦は発生しないようだ。
基本的にチュートリアルウィンドウの指示に従っていけばクリアできる。この手のゲームのチュートリアルは、押すべきボタンが点灯したり、矢印が出たりすることが多いが、「ポートロイヤル 日本語版」ではきっちり日本語全文を読んで進めていかないとわけがわからなくなる。項目はいつでも戻れるので、じっくり取り組んでみるといいだろう。
チュートリアルのラストは、イギリス艦隊との海戦。事前に新しい船を購入し、船員を雇い、大砲、弾薬などをたっぷり積み込んで、4日間の航海の末にようやくたどり着く海域で戦うことになるのだが、イギリス艦艇は応戦もしてこなければ、動きもしない。締めくくりとしてはやや腰砕けの内容だった。このため、体験版だけでは、戦闘のおもしろさはわからない。
ちなみに、戦闘終了後もゲームを継続することができるものの、雇った船員の日当が莫大で、移動しているだけで金がなくなってしまう。2度目のプレイからは、チュートリアルの内容を無視して、いきなり交易モードでプレイするといいだろう。あくまで体験版なので、行ける港町には制限があるが、交易で稼ぐのはなかなかおもしろい。
(C) 2003 Ascaron Entertainment GmbH, and/or Ascaron Entertainment (UK) Ltd.
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