発売元 CDV Software Entertainment
ドイツのデベロッパーJoymania Developmentが開発したエデュテイメント寄りのアクションゲーム「Rosso Rabbit」のPlayable Demo。主人公は果物かごを小脇に抱えた蝶ネクタイ姿のうさぎさんで、たんぽぽのタネが空中を絶えずふわふわ飛び回り、卵の化け物や巨大ニンジンが襲いかかったりなど、つくりはまさに子供向けだが、難易度はそれなりに高く、2ステージ目からゲームオーバーを連発してしまった。息抜きのつもりがいつのまにか根詰め作業に変貌してしまうような良質のアクションゲームだ。
「Rosso Rabbit」は、うさぎを操作して、ステージ内の至る所に転がっている野菜を拾いながらゴールを目指していくというステージクリア型のアクションゲームだ。野菜は、通路沿いに落ちているニンジン、ちょっと難しいところに配置されてある赤カブ、そして「こんなの取れるかよ」という場所に1個だけ置いてあるレタスの3種類。これらをできるだけ多く回収し、素早くクリアするのが目的である。
グラフィックはフル3Dを採用。野菜を採ったときの派手なパーティクルエフェクトが特徴的で、周囲を見渡すとレベルの隅々までくっきり見通せるあたり、公園のアスレチック施設で遊んでいるような錯覚に陥る。ステージは基本的に1本道だが、途中、道の果てにレタスがちょこんと置いてあるような寄り道ゾーンも数多く隠されている。
インターフェイスは、移動とジャンプだけという非常にシンプルな内容になっており、滞空中に再度ジャンプボタンを押すと2段ジャンプになる。ステージには2段ジャンプを使わないとたどり着けない場所が数多く設定され、常に使うぐらいでちょうどいい。
ステージの途中には、ふれただけで死亡する針山やつるつる滑る氷床のほか、モンスターがのしのし歩いており、2段ジャンプを駆使して進んでいく。このあたりの仕掛けは、まさにファミコン時代のアクションゲームレベルだが、奇抜なモンスターデザインと、爽快感を重視した絶妙なレベルデザインで、あまりシステムの古くささを感じずにプレイすることができる。
というより、そもそも大の大人が全力で遊ぶゲームではない気もするが、難易度調整は大人寄りで、BGMも1曲限定ながら、さすがドイツと唸らされる豊潤なメロディラインが見事な出来映え。フル3Dながら比較的軽いプログラムなのでノートPCでも気軽に楽しめるだろう。
(C) 2003 by CDV Software Entertainment AG
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