発売元 LucasArts Entertainment
「スターウォーズ」関連のゲーム化作品で名高いLucasArtsのもうひとつの顔である「インディ・ジョーンズ」シリーズ最新作「Indiana Jones and the Emperor's Tomb」のPlayable Demo。224MBと結構な大きさがあるが、これはボリュームたっぷりの3つのレベルが含まれているため。難易度調節が可能で、繰り返し楽しめる。今月イチオシのPlayable Demoだ。
「Indiana Jones and the Emperor's Tomb」は、戦う考古学者インディ・ジョーンズの活躍を描いたアクションアドベンチャー。すでに北米ではXbox、PCで発売されており、6月にPS2版も予定されている。日本での発売のアナウンスはまだないものの、エレクトロニック・アーツあたりに期待したいところだ。
ゲームは、3人称、1人称どちらの視点でもプレイ可能で、インターフェイスは、キーボード+マウスかゲームパッド。FPSライクなインターフェイスになっているので、必ずしもゲームパッド必須ではないが、同作は敵に包囲される形での格闘戦が多く、マウスによる視点操作では間に合わないことがある。このあたりはアナログスティックを持つコンソールゲームパッドに軍配が上がりそうな印象だ。
デベロッパーのThe Collectiveは、Xbox版「Buffy the Vampire Slayer」(日本未発売)などを手がけてきたアクションアドベンチャーメーカーで、「Indiana Jones and the Emperor's Tomb」は「Buffy」で使用されたSlayerエンジンをブラッシュアップしたものを使用している。ライティングやシャドウ表現を含め、実に質感の高い3D世界を構築しており、ハリウッド映画さながらの重厚なBGMとも相まってぐいぐい世界に引き込んでくれる。
同作の時代設定は、アクション映画の不朽の名作として知られる「インディ・ジョーンズ 失われた聖櫃」の少し前。年代にすると'35年で、ターゲットは伝説の黒真珠「龍の心臓」。ライバルはチャイナマフィア「黒龍団」、そしてナチスドイツ。これらと壮絶なバトルを繰り広げつつ、単身、香港を皮切りに、中国に乗り込むことになる。
Demoでプレイできるのは、「魔宮の伝説」風の古墳を舞台にしたチュートリアルステージと、同作のヒロインMei Yingを救出するステージ、そしてゴンドラに乗り込んで、メッサーシュミットを相手に地対空戦を繰り広げるステージの3つ。
ファーストステージでは、アイテムの拾い方から、ナイフ、ムチ、こぶしの使い方などひととおりの操作を学ぶことができる。盲点なのはムチを対象に巻き付けて遠くに飛び移る操作のときに「キーを押しっぱなしにする」ということで、これさえ押さえればラクにクリアできる。ラストはガンをもった2人組との格闘戦。重量感たっぷりのこぶしを2,3度振り上げたあたりで、メインテーマがたかだかと流れはじめ、雰囲気はまさにインディ・ジョーンズ。ちなみに難易度は2ステージ目がもっとも高く、3ステージ目は拍子抜けするほど簡単だ。
余談だが、私はこのDemo、大満足だったのだが、調べてみると北米での評価は意外とからい。「やっぱ『Tomb Raider』待ちでしょ」的な臭いすらただよう。原因をつきつめて考えると「Teen」指定にありそうな感じだ。このゲーム、ナイフで刺そうが、銃で撃とうが、打撃音しかせず、一滴の血も吹きでない。「Grand Theft Auto III」のような「Mature」指定タイトルが正当以上に評価される北米では、こうした商業主義的妥協は許されないのだろう。しかし、日本的感覚で言えばそれほど違和感は感じない。ぜひ日本語版でたっぷりプレイしたいところだ。
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