発売元 メディアカイト
メディアカイトが4月25日に発売するMMOタイプのフライトコンバットシム「Fighter Ace 日本語版」の体験版。体験版専用のアリーナが用意され、最大200機による同時対戦が楽しめる。操作を学ぶためのトレーニングモードも完備。ジョイスティックを準備して、さっそく試してみよう。
「Fighter Ace 日本語版」は、多人数同時参加型のコンバットシミュレータ。実際のゲーム性はシミュレータというより、アクションとしての色彩が濃く、敵機に弾を命中させやすいように調整が加えられている。このため、高度をたっぷりととり、敵の背を付くように急降下し、一撃を加えるといった空戦の基本さえおさえれば、コンバットシム初心者でも、比較的簡単に敵機を撃墜することができる。
この体験版では、自分以外はすべて敵という「フリーフォーオール」モードがプレイできる。アリーナのキャパシティは200人ほどということで、かなり大規模な空中戦が楽しめる。私がデモプレイしたときは30人ほどだったが、それでも一機に狙いを付けすぎて追いすぎたあまり、後ろからカモネギ式にまとめてやられてしまうようなケースもあり、常に油断できない展開がおもしろい。
なお、この体験版では、現役稼働中の製品版(日本語版βテスト中)と差を付けるために、いろいろ制限が加えられている。まず、機体は日英独米ソとも各1機ずつ。日本は「三式戦闘機 飛燕」、アメリカは「ヘルキャット」、イギリスは「スピットファイア LF Mk.vb」、ドイツは「Bf-109F-4/B」、ソ連はヤコブレフ「Yak-3」。いずれも性能の高い名機揃いなので、好みで選べばいいだろう。
ただ、同作は、最初に戦略マップ画面で、所属する陣営(国家)を決め、その後に戦闘準備画面で機体を選ぶという2段階方式になっているため、機体をチェンジしたい場合、いったん戦略マップ画面に戻らなければならないのが面倒くさい。体験版はFFAルール固定のアリーナでしか戦えないのだから、機体選択のプルダウンメニューに5機まとめてしまっても良かったのではないかという気がする。
この点やや損しているが、体験版としてのボリュームは充分。撃墜、非撃墜を繰り返していくうちに「あともう1戦!」と、ついつい次の勝負にいどんでしまい、やめどころがみつからなくなってくる。なお、同作はキーボードでも楽しめるが、極力ジョイスティックでのプレイをお勧めしたい。これは片手で機銃掃射、機体操作、視点移動ができる、ということもあるが、愛機との一体感がずいぶんと違う。コンバットシムファンはもちろんだが、FPSファンにもお勧めしたい作品だ。
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