発売元 Eidos Interactive
いまやEidos一番の大黒柱と化した「Championship Manager」シリーズ最新作「Championship Manager 4」のPlayable Demo。前作「Season 02/03」はXboxオンリーになってヨーロッパのサッカーファンをがっかりさせたが、今作は再びプラットフォームをPCに移し、発売国かつサッカーの本場でもある英国では早くも大ヒットを記録しているようだ。相変わらず万人向けとは言い難いつくりだが、サッカーファンは試してみるといいだろう。
「Championship Manager」シリーズは、データベース化された世界中のプロサッカーリーグの中からお好みのクラブチームを選択し、リーグ制覇を目指してチームをマネジメントしていくサッカークラブ運営シミュレータ。登録選手数は10万人を超え、登録リーグ数は40近くにものぼる。全欧、南米はもちろん、日本、韓国、中国なども含めたアジア諸国までをカバーしている。とにかくデータの固まりみたいなゲームだ。
国名、リーグ名、チーム名、選手名などはすべて実名で、日本的感覚だと、その使用料は恐ろしい額に上っているのではないかと思ったりもするが、以前Eidosの担当プロデューサーに聞いたところ「電話帳みたいに全世界の選手をデータベース化したから、使用料はゼロだよ」という予想外の回答が返ってきて驚いた記憶がある。
語弊を恐れずにいうと、確かに同作は電話帳を1ページずつ眺めてあれこれ想像して楽しむようなところがあり、大前提としてサッカーが好きで、かつテキストを触媒にして想像力をふくらませることができる人でなければ、おもしろさが理解できないだろう。ゲームとしてのつくりも、シミュレータとしてはやたらにぶっきらぼうで、「わかんなかったら遊ばなくていいよ」と、ユーザーを突き放してしまっているところがある。
私自身もどちらかというと、突き放されてしまったタイプの人間だが、「Championship Manager 4」は充分楽しめた。これまではDOSゲームのような画面構成で遊びにくかったのだが、Xbox版の開発を経たことでインターフェイスも洗練され、特にマニュアルを読まなくてもぐいぐい遊び進めることができる。
また、新要素「2D Pitch」モードもおもしろい。これまで同作は、試合展開を1分単位で、テキストで表示させていただけだったが、「2D Pitch」モードでは、実際のボールの動きを俯瞰図で鑑賞することができる。フィールドには背番号が書かれた赤と白のマークが表示され、それらが黄色いボールを追いかけていく。非常にシンプルな内容だが、実際の試合展開が見えるだけでも格段の進歩だ。若干動作がもたつくのが気になったが、サッカーファンにお勧めできるシミュレータだ。
(C) Eidos Interactive Limited, 2002. Developed by Sports Interactive Limited. Published by Eidos Interactive Limited, 2002. Championship Manager is a registered trademark of Eidos Interactive Limited. All Rights Reserved.
ダウンロードはこちら(Sports Interactive Games)