発売元 Lycos Asia
中国で唯一その名が知られているゲームデベロッパーObject Softwareの最新作「Prince of Qin Online」のBeta Client。昨年発売された秦の始皇帝時代をモチーフにしたアクションRPG「Prince of Qin」のMMOバージョン。前作同様、北米市場を強く意識しているようで、先に英語版のβクライアントを使って、北米圏を対象にテストが行なわれているようだ。
「Prince of Qin Online」は、「Prince of Qin」のゲームシステムをそのままMMO化したMMORPG。もともと「Prince of Qin」は、「Diablo」タイプのアクションRPGで、「POQ Battle.net」による最大8人までのマルチプレイに対応していたため、プレイスタイルにそれほど違いはない。
というより、プレイした感じではどうもまったく同じような印象で、セッション単位をサーバー単位に拡張して、サーバー内に複数のパーティーを混在させたような、非常にあいまいなゲームデザインになっている。またMMORPGでありながら、アップローダーも実装されておらず、クライアントのバージョンが違ってもプレイできたりする。ゲーム内容も含めて、テストはまだこれからといった感じだ。
β版で選択できる職業は、Paladin、Muscleman、Assassin、Wizard、Witchの5種類。現段階では職業によって性別が定められていて、AssassinとWitchが女性キャラ、あとは男性キャラだ。1アカウントにつき、3キャラまで作成できる。いろいろ試してみるといいだろう。
ザッとプレイしてみた感じでは、Paladinは剣技を得意としたオーソドックスな職業で、Musclemanは重量級の武器を扱える肉弾ジョブ、Assassinはアーチャーっぽい感じで弓矢の扱いに長けている。Wizard、Witchの両ジョブはスペルキャスターだ。いずれにしても、現時点では武器やスキルのバリエーションがないため、ジョブの特徴がよくわからない。
このβテスト、ゲームサーバーがどこに設置されているのかわからないが、現時点ではプレイ中、常時激しいラグが発生し、ほとんどゲームにならない。他のキャラクタはワープして見え、敵もレンジ外からいきなり真横にワープして殴りつけられるような、そんな状況だ。これは全プレーヤーが共通して体感しているようで、チャット覧にはラグを嘆く怨嗟の声で満ちあふれている。
運営側では、ラグについては順次解決していくとしているが、実は「Prince of Qin」でもこれに似たラグは常時発生していた。ラグさえなければそれなりに楽しめそうな内容ではあるが、ゲーム内容以前にネットコードまわりをキチンと解決する必要がありそう。ゆっくり見守っていきたいところだ。
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