■ マキシの「構え」
●マキシの6つの「構え」
マキシは、開陽(通常構え)、天枢、玉衝、文曲、巨門、禄存の6つの構えからの、多彩な連係で相手を攻撃する特徴のあるキャラクタだ。まずは、構えへシフトする技をおさらいするところから始めよう。
○技後に構えへシフトする技一覧
●マキシの構え中における先行入力
マキシは動的な構えという独特のシステムを使っているため、行動後に構えへシフトする技の場合、大幅な先行入力を受け付けている。このため、ボタンを適当に叩くだけで次から次へと技が繰り出されるのだ。では、先行入力はいつから受け付けているかというと、攻撃ボタン入力後の1フレーム後から次の技の受け付けが始まり、技硬直中までとなっている。構えにシフトしてからは先行入力にはならない。
だが、ここで注意したいのが、構えにシフトするまでの時間内なら他の攻撃ボタンで前に入力した技を出さずにキャンセルすることができる、という点である。例えば、通常..と入力した場合、本来なら面弾き()から天枢へシフトし、架け黒浪(天枢中.)といった連係が発動するはずだが、面弾きから架け跳ね帆桁(天枢中.)に化けたことはないだろうか。これは、面弾きから天枢の構えにシフトする時間内(25フレーム)に.と入力してしまうとはでキャンセルされたことになり、架け跳ね帆桁へとシフトしてしまうからである。
先行入力は1フレーム後からと上記で述べたが、例外となる技がいくつか存在する。代表的な例を挙げると、閉じ()後1フレーム以内にを押してしまうと張式改・重ね双哭(+)に変化してしまう。また、潮分ち()は方向入力後10フレーム後に技の入力受け付けが開始される。受付時間までに数フレームを要する技は他にも存在する。
○構えを維持する七星転生のメカニズム
七星転生とは、動的に構えを維持し続ける構えループの名称である。
七星転生1(構え中)
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禄存→巨門→(玉衝→文曲→天枢) ()内繰り返し 前進
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七星転生2(構え中)
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巨門→禄存→(文曲→玉衝→天枢) ()内繰り返し 後退
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七星転生3(タイプA:構え中A+K) (タイプB:構え中or+)
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文曲→禄存→玉衝→(巨門→天枢) ()内繰り返し その場(タイプA)、前後以外の8Way-Run(タイプB)
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この3タイプの構えループがあるが、基本的にはひとつの構えの維持時間が7フレームで、構えから構えに移行するまでに要する時間は13フレームとなっている。但し、七星転生から別の七星転生に構えをシフトした場合、構えに移行する時間に若干の狂いが生じることもある。その理由は、構えループ上つながらない構えを取っている際、別のループに移行しようとし、間につなぎの構えが入ってしまうことによる。
○七星転生3(タイプB入力)には多くの隠された謎がある
七星転生3は他の七星転生と違い、動きを止めながら構え続けるバージョンと前後以外の方向に移動しながら構え続けるバージョンの2種類ある(ここでは便宜上、前者をタイプA、後者をタイプBと呼称する)。タイプBは、移動時にステップを踏むのが特徴的だが、この入力を技後天枢、および巨門にシフトする技に対して先行入力すると、タイムロスなしに七星転生3へと移行するという特徴がある。
また、このステップは+状態でレバーをニュートラルにするか、移動方向の反対側にレバーを入力することにより巨門→天枢の構えループを維持したまま、強制的にステップをキャンセルすることができる。
なお、レバー入力でステップをキャンセルする場合は、+は離してしまってもステップキャンセルは可能となっている。このことを上手に利用すると、七星転生3へシフトしたところでレバーを上下に素早く振ることで、ステップが連続でキャンセル(以後、ステップキャンセル)され、マキシの動きがその場で立ち止まったままで、かつ両足にエフェクトが出続ける状態になり、ヌンチャクが奇妙な動きを始める。これは、ステップの動きはあまり見えていないが、ステップキャンセルが連続して行なわれている状態になっていると考えられる。
この状態、つまりタイプBをキャンセルし続けている間は、通常の構えから構えに移行する時間に異変がおき、通常では考えられない速さで天枢と巨門の技が出せるようになるのだ。その現象に加え、技後のシフト時に先行入力すれば、構えチェンジと同時に技を繰り出すことが可能となる。しかも、技後に天枢にシフトする技なのに巨門の技をすぐに出したり、巨門にシフトする技なのに天枢の技を出すことが可能となる。
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| 七星転生3(タイプB)を利用し、構えを構えでキャンセルした場合の実際を収録した。 |
・ステップキャンセル後は天枢なのか巨門なのか
ステップキャンセルを使用することのデメリットとも言える部分は、ステップキャンセル中、マキシがとる構えが今、どれなのかが見た目では判別できない状態になる点だが、これはステップキャンセルを入力する技で大概が判断できる。天枢、玉衡、文曲へシフトする技は、レバーの上下の区別に関わらず、1回目のステップキャンセル後、最初に天枢の技が、巨門、禄存へシフトする技は巨門の技が発動する。ただし、禄存へシフトする技は、禄存後、玉衡へシフトしてしまう。例外として七星転生1、2と禄存(+)からステップキャンセルした場合は、玉衡はキャンセルされる。
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| 最速ステップキャンセルで天枢と巨門を入れ替えた例を収録。さらに、実戦で使えそうなシフトも収録 |
・最速ステップキャンセルで天枢と巨門が入れ替わる
なんらかの構えをシフトする技を使用した際に、or+と先行入力しておくと、技後に七星転生3ステップが始まるが、技後にシフトする構えが天枢と巨門の場合、技後からステップで軸移動するまでの7フレームだけ、攻撃ボタンの受け付け時間が存在する。この7フレーム間の攻撃は、タイプB入力にも関わらず、ステップを見せることなく技が出るうえ、通常ならば、天枢の技が発動する攻撃が巨門の技に変化し、反対に巨門の技は天枢の技が発動するようになる。
【面弾き()の場合】
面弾き(硬直26フレーム)
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最速ステップキャンセル
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通常
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27フレーム
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何も出ない
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天枢構え(27フレーム~32フレーム)
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28~35フレーム
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巨門技
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36~47フレーム
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タイプBのステップ
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48フレーム~
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天枢技
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・七星転生3(タイプB)に存在する技が発動しない条件
七星転生のメカニズムを考えてみると、七星転生は構え維持の時間が7フレームで次の構えにシフトする時間が13フレームとなっている。構えにシフトする13フレームは先行入力を受け付けているので、仮に13フレーム内に攻撃ボタンを押したとして構えにシフトした瞬間に技が発動するようになっている。
だが、七星転生3のタイプBに限っては、この13フレーム内に攻撃ボタンを押してレバーをニュートラルに戻すと、攻撃はキャンセルされてしまい攻撃は発動しなくなってしまうのだ。同様にステップキャンセル時にも攻撃をキャンセルしてしまう時間が存在する。
かなり複雑な話になってきたので、このあたりのメカニズムに関しては、また次回報告することにしよう。
なお、この七星転生3に関する検証には、Web上に掲載されている、REX氏のレポートを参考にさせていただいた。REX氏のレポートは、びっく氏の運営する「BIGCITY Project 熱闘」に掲載されているので、気になる方はリンク先のマキシ掲示板を参考にされたい。
□BIGCITY Project http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=soljyo
なお、ここで改めて記述するのもおかしい話だが、GAME
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