発売元 Take2 Interactive
ドイツのデベロッパーPromotion Softwareの救難活動シミュレータ「Emergency 2」のPlayable Demo。ドイツ語版のDemoはすでに2002年10月にリリースされていたが、今回は待望の英語版。箱庭大国ドイツならではのユニークな作品だ。
「Emergency 2」は、直面した大事故に対して警察、消防、病院の力を駆使していかに被害を最小限に抑えられるかということをテーマにした救難活動シミュレータ。ステージの冒頭で必ず大事故が発生し、プレーヤーはその地域の長官として、公共施設に適切な指示を下していく。
命令を下したあとは見ているだけでいいのかというと、まったくそんなことはなく、事故現場に到着した救急隊員を車から降ろし、現場で発生している衝突事故や火災、被害者の介抱など、現場の一切を取り仕切っていかなければならない。この細々さ加減がいかにもドイツ的でおもしろい。
ところで、シミュレーションは事故発生と同時にスタートし、プレーヤーはまずブリーフィングペーパーに目を通し、事故現場の映像を見たりして状況把握に努めることになる。しかし、この間もリアルタイムで時間が計測され、ある一定時間を経過しても現場を復旧できない場合、連鎖的に大事故が発生してゲームオーバーになる仕組みだ。
グラフィックは2Dながら、樹木や電灯、柵といった障害物はカーソルを当てることで透過表示になり、マウスホイールでズームインズームアウトができるなど、非常に遊びやすくなっている。また、事故現場は、その周囲数ブロックも含め、その生活音も含め、人々の生活ぶりがリアルに再現されている。映像としてはやや地味だが、野次馬が発生した場合は警察を動員して誘導したり、医者に被害者を診せたりなど、そのプロセスは実に生々しく、実にリアルだ。
Demoでは、チュートリアルステージとミッションが3ステージプレイできる。ただ、1回通してプレイしてみた印象では、シンタックスエラーを含むクリティカルなバグが多く、こまめなセーブが必要不可欠。実際、製品版には発売以後に数多くのパッチが当てられている。Demo用のパッチもほしいところだ。
(C) 2002 Promotion Software GmbH
ダウンロードはこちら(Take2 Interactive)