発売元 Universal Interactive
Universalのドル箱ブランドである「Jurassic Park」をゲーム化した「Jurassic Park: Operation Genesis」のPlayable Demo。単に名前を付けて売り出した中身のないブランドゲームではなく、EAの「Sim」シリーズに代表される箱庭ゲームに勝りうる充実した内容を詰め込んだ作品だ。DirectX 8.1フル対応の美麗な3Dグラフィックに、コンソールメインにチューニングされたわかりやすいインターフェイス。プロモーションによっては日本でも大化けしそうな魅力作だ。
「Jurassic Park: Operation Genesis」は、バイオテクノロジーで現代に生み出した恐竜を見せ物にするテーマパーク「Jurassic Park」を経営できるシミュレータ。同作が他の育成シミュレータと根本的に違うところは、少しでも油断すると肉食恐竜が暴れ出して柵を破壊し、来場者を皆殺しにするという、とてつもない危険性を秘めているところである。
恐竜に激しいロマンを感じない人間にとっては、恐竜を放し飼いにして柵で囲って客に見せるということ自体に無理を感じるが、大前提(=映画)として、恐竜を見せるからには肉眼でなければならず、時には車を駆って彼らの間近で生態まで観察できなければならないというサファリパークレベルのコンセプトで、恐竜育成および「Jurassic Park」経営を行なっていかなければならない。いかにも大変だが、こうしたデインジャラス具合がアメリカ人は好きでたまらないようだ。
さて、Demoでは、チュートリアルとミッションが2ステージ、そしてフリープレイモードが楽しめる。チュートリアルでは、画面操作の仕方に始まり、建物の選択、そして最後に暴れ出した恐竜を沈める方法を学ぶことができる。
その方法とはレンジャー部隊のヘリを使って、暴れている恐竜の上空まで急行し、ヘリ備え付けの麻酔銃で仕留めるというもの。ホバリングの状態で狙いを付け、首を振って暴れ回っている対象を撃つため、なかなか当たらない。チュートリアルなので人が食い殺されまくるということはないが、暴れる恐竜を撃つというシチュエーションはなかなか焦らせる。この緊張感はまるで別のゲームのようだ。
ミッションもなかなかユニーク。1つめの「When Carnivores Attack」は、文字通りパーク内で突如暴れ出した恐竜たちを銃で仕留めていくという内容。ヘリで島を飛び回り、暴れる恐竜たちを1匹ずつ仕留めていく。制限時間があり、なかなかおもしろい。
2つめの「Danger Club Photo Safari」は、車を飛ばして島に放し飼いにされた恐竜たちが見せる迫力ある動きをカメラに押さえるというもの。こちらは制限時間はないが、撮れる枚数が10枚と決まっており、これで200ポイント以上を稼がなければならない。草食動物たちは車を見ると逃げ回るが、肉食恐竜はゆうゆうとしており、こっそり近づいて撮影すると高得点がゲットできる。肉食恐竜の食い合いシーンや、車が襲われるシーンなど、危険であるほどポイントが高いため、クラクションを鳴らして複数の肉食恐竜を引きつけ、食い合いさせるといったゲームならではの戦術を駆使して高得点を稼いでいく。
最後のフリープレイモードがいわば同作のメインだが、Demoでは生み出せる恐竜に限りがあるなど制限が多く、「Jurassic Park」経営までは試すことができない。しかし、上記のミッションはいずれも良くできているので、一度試してみるといいだろう。
"Jurassic Park: Operation Genesis" interactive game (C) 2002 Universal Interactive, Inc. Jurassic Park is a trademark and copyright of Universal Studios and Amblin Entertainment, Inc. Licensed by Universal Studios Licensing LLLP. All rights reserved.
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