発売元 マイクロマウス
実写取り込みされたビキニ姿の女性たちが戦いを繰り広げるというビックリ格闘ゲーム「Bikini Karate」のPlayable Demo。オーソドックスな2D格闘ゲームのDemoの割にはファイルサイズが大きめだが、エンターテインメントという意味では強烈なインパクトを秘めた作品。戦いながら思わず吹き出してしまうことしきりである。
「Bikini Karate」は、米Creative Edge Studiosが開発した対戦格闘ゲーム。スクリーンショットを見ればわかるように、グラフィックは背景も含めすべて実写取り込みを採用しており、60フレームでのアニメーションを実現している。
とはいえ、2D格闘ゲームのネックであるキャラクタごとのアニメーションパターンのデータサイズを切りつめるために、画質は相当荒くなっており、PC向け実写取り込みのゲームながら、実は640×480ドット256色固定のゲームだ。このため、残念ながら(!?)「生身のビキニ娘が戦っている」というほどの臨場感はない。新聞チラシの切り抜きがデジタル処理で滑らかに動いているというほどのクオリティだ。
ゲームシステムは、ナムコの「鉄拳」スタイルで、単発技の連打と、キー入力とボタンの組み合わせによる必殺技でガンガン押していく。単発技の連打は、短いパンチ/キックシーンが連続し、見た目にもかなり不自然だが、必殺技は数秒の連続したアニメーションが再生されるため、見た目にも自然で、意外とゲームしている気分になれる。
ただ、内部処理に関しては惨憺たる有様で、技の判定は必殺技が圧倒的に強く、踏み出して技を繰り出すタイプの必殺技を連発しているだけで勝ててしまう。当たり判定も当然厳密ではなく、同じようなタイミングでも当たったり外れたりする。
ユニークなのが、S(Special)キーによる投げ技で、技が発生すると突然画面が拡大され、Karateとはまったく関係のない技を炸裂させて、プレーヤーを楽しませてくれる。大技を決めるとなぜかカメラ目線なのもおかしい。パーティーゲームとしては威力を発揮しそうな感じだ。
Demoでは、全19人中、Tien Wu、Venus、Aphroditeの3人でプレイできる。ゲームモードは、順番にCPUと対戦していくArcade、技の練習ができるPractice、CPU対戦を鑑賞できるSpectacle(余談だが、このネーミングが同作のゲーム性をすべて表しているといっていい)の3モード。いずれにしても格闘ゲームファンが全力でプレイするタイプのゲームではないが、娯楽としてプレイする分には楽しめる。気軽に試してみるといいだろう。
(C) 2002 Creative Edge Studios, Inc.
ダウンロードはこちら(Gamers Hell)