開発元 Cat Daddy Games
DEA(米麻薬取締局)と麻薬カルテルとの死闘を描いた異色のアクションシューティング「Cartel: Silent Veil」のTechnology Demo。Technology Demoとは、βでもなく、Playable Demoでもない、北米市場特有のパブリックプログラムで、まだ作品は上記プログラムを公開できるほど完成されていないが、デベロッパーが作品に対して絶大な自信を持っているような場合に公開される。同作のTechnology Demoは、11月に続いて2度目の公開となるが、前回より格段に内容が引き締まり、完成を楽しみにさせる出来映えだ。
「Cartel」は北米に本拠を置くデベロッパーCat Daddy Gamesが、Xboxおよび次世代プレイステーション向けに現在開発している新世代アクションシューティング。オリジナル3Dエンジンを採用し、米海軍特殊部隊SEALのアドバイスのもと、21世紀のハイテク兵器を駆使したスニークアクションが堪能できる作品になる模様だ。
位置的には完全にポスト「Splinter Cell」。だが、シングルプレイ専用ではなく、最大4人のco-op(共同プレイ)モードを搭載し、さらにインターネットを介した最大8人によるマルチプレイも実現するという欲張った仕様になっている。
仕様書を見ると、そのほかにもドルビーデジタル5.1chへの対応や、「No One Lives Forever 2」、「Hitman 2」のお株を奪うような人間的な行動をとるAIの搭載、厳密な物理エンジンの搭載などなど、魅力的な要素がたっぷり盛り込まれている。
さて、Demoの内容は、麻薬カルテルのボスの邸宅に侵入し、これを殺害するというもの。邸宅は絶海の孤島にあり、ボートを使って単身で侵入を果たしていく。目下の作戦指示は、ヘッドフォンを通じてリアルタイムで送られてくる仕組みで、「Splinter Cell」や「Hitman 2」のように、最初から最後まで全部ひとりで考える必要はない。
ユニークなのは、監視カメラに見つかったり、複数の敵に見つかったりすると、その時点で作戦失敗=ゲームオーバーとなるところ。これを自由度が低いと見るか、リアリティがあると見るかは人それぞれだが、現実世界そのものの(というよりNavy Sealの)潜入スタイルがそのまま実践できるという意味では、前向きに評価したい試みだ。
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