WCMaxi氏&kaegh氏 |
| WCMaxi氏(写真右)……アメリカでの戦歴は優勝18回。吉光、セルバンテス使い
kaegh氏……アメリカでの戦歴は優勝2回。アイヴィー、カサンドラ使い
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昨年、12月28日から、アメリカの有名プレーヤーとしてネット上でも名の知れたWCMaxi氏と、kaegh氏が来日。秋葉原を皮切りに、関東で数多くの対戦をこなした。秋葉原で彼らに直撃インタビューを敢行。アメリカの「ソウルキャリバー(SC)II」事情を伺った。
編集部(以下編) 始めまして。今回の来日の目的は?
WCMaxi氏(以下敬称略) アメリカで全国大会が始まっていて、仕事にかこつけて一緒に武者修行に来ました。kaegh氏はすでに予選大会で優勝しています。日本にはプレーヤーがいっぱいいるので、参考になると思います。
編 WCMaxiさんが今回吉光を選ばれた理由は? kaeghさんもなぜアイヴィーなんでしょうか?
WCMaxi 前作ではマキシを使っていましたが、「II」になってキャラクタの傾向がぜんぜん違ってしまったので吉光にしました。勝つためだけのプレイにこだわっているわけではないから。本当はアイヴィーが好きなんですが、kaeghさんが使っているので……。kaeghさんはもともと、「バーチャファイター(VF)」が好きな人で、「VF4」は強いですよ。彼は前作ではシャンファ、アイヴィーを使っていました。「SCII」ではアイヴィーが強いので、稼動開始から使っていますよ。
編 kaeghさんのアイヴィーはマイト アトラスを仕掛けるタイミングが特徴的だと思いました。
WCMaxi そうですね。今回プレイしているときは普段よりマイト
アトラスを多く使っているかもしれません。
編 アメリカの「SCII」事情はいかがでしょうか?
WCMaxi 「SCII」はアメリカでも流行っていますよ。コンクエストモードが……(笑)。対戦プレーヤーも各都市にいます。毎週大会が行なわれていて、ランキングバトルも開催されています。イリノイ、オクラホマ、テキサス州あたりから集まってきます。大きな大会では90人ぐらい、少ないときは8人ぐらいの規模ですね。シカゴ、カリフォルニアには強いプレーヤーがいます。 キャラクタの傾向としては、シャンファ、ナイトメアが一番多いですね。その次がタキ。逆に、御剣、ヴォルド、吉光、セルバンテスあたりはとても少ない。セルバンテスは私ぐらいじゃないでしょうか? アメリカのプレーヤーは、日本よりも「勝つこと」が大切と考えています。逆に、日本のプレーヤーは、我慢強くてガードがうまいという印象がありますね。下段攻撃をジャンプでかわしたりするのは、アメリカでは見ることはないです。 アメリカのプレイスタイルは、シカゴは攻めが多く、カリフォルニアは攻めと待ちが半々、東海岸は待ちが多いかな。でも、東海岸のプレーヤーはあまり強くないかもしれません。東西で戦ったら、西海岸のプレーヤーが勝つと思います。 シカゴで一番強いユンスンのプレーヤーは、キャラクタが弱いといってセルバンテスにキャラ変えしました。
編 日本の筐体のレバーと、アメリカの筐体レバーは形状が異なりますよね。その違いは大丈夫でしたか?
WCMaxi シカゴに日本仕様の筐体がありますので、そこでプレイしていますから大丈夫です。
編 WCMaxiさんは、前作でもいろんなところでプレイされていたと聞いていますが……。
WCMaxi 韓国やフランスでもプレイしたことがあります。韓国のプレーヤーは強いけど、個人的にあまり面白いプレイスタイルではないですね。私は相手との読み合いが楽しいと思っているので、オフェンスとディフェンスのバランスを重視しています。オフェンスが多いプレイのなかでも戦術的にキレイなのが好みですね。
kaegh 日本のプレイスタイルはすごく楽しいです。シカゴのプレーヤーは、オフェンスが一本調子で、ガードされるまで同じ攻撃を繰り返すことが多いです。日本のプレーヤーは、使う技にバラエティがあるし、オフェンスとディフェンスのバランスがいいですね。
WCMaxi やはり、相手の攻撃を読んで戦うというところが楽しいですね。「SC」は考えていなくても、本能で動いている感覚でプレイできるところが一番面白いです。
編 インターネットなどで配信されているプレイ映像などはチェックされてますか?
WCMaxi 日本のものもチェックしてます。それをみて、(アメリカの)弱いプレーヤーは「アメリカのプレーヤーのほうが強い」といっていますが、アメリカのTOP20ぐらいまでのプレーヤーは「そうは思わない」とBBSで議論になります。新しい映像が上がるたびに(笑)。
編 お二人にとって、「SC」はどんなゲームですか?
WCMaxi 前作から「鉄拳」シリーズよりも自分の間合いなどを考えることが多くて好きなゲームです。「SCII」はステージが広がってしまって緊張感が薄れたのは残念ですね。あと、ブレイクシステムはちょっと……。「SC」は頭のいい人が楽しめるゲームだと思います。私はディフェンスが苦手なので、読み合いで戦えるこのゲームは気に入っています。アメリカではカプコンの「マーブルVS.カプコン」シリーズなどの2Dの対戦格闘も流行っていますが、2Dはテクニックが大事なので苦手です。
kaegh 「VF」と「ギルティギア イグゼクス(GGXX)」もプレイするのですが、アメリカでは、「VF」の筐体があまり置いていなくて、プレーヤーもあまりいません。「鉄拳」や「SC」がプレーヤーが多いので、対戦できて楽しいです。国土が広く、都市と都市の距離が離れているので、対戦相手を探すのも大変なんですよ。シカゴで「VF」をプレイしようと思ったら、車で4時間離れたゲームセンターに行かねばなりません。「GGXX」なら8時間かかります。しかもアメリカでは「VF.NET」もありませんし。そういった意味でも、プレイできる環境がある「SCII」は楽しいですね。
編 どうもありがとうございました。
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