発売元 UbiSoft Entertainment
戦後、欧米で人気を集めたマインドスポーツ「Scrabble」をデジタル化したシリーズの最新版「Scrabble 2003」のPlayable Demo。海外製ボードゲームの外語版Demoなど、日本人が楽しめる内容なのかどうかやや半信半疑で試してみたところ、これが思いのほかしっかりとした作りでぐいぐい遊ばせてくれたのでご紹介しておきたい。
「Scrabble」は、アメリカ生まれのボードゲームで、アルファベットが書かれたコマを使って、手駒と盤上の枠内で単語をつくり、得点を競うあうというもの。アルファベットのコマひとつひとつに点数が付けられており、レアな子音ほど得点が高く、またボード上にいくつか配置された特定のマスに単語を並べることでもボーナスが加算されるというルール。
英語圏の人々は、「Scrabble」をオセロ+麻雀のような感覚でさくさくプレイしていると思われるが、我々非英語圏の人間にとって一番苦労するのは、順番が来るたびに「英単語をこしらえること」だろう。私自身「楽勝でしょう」と思っていたら、実際にやってみると意外と制限が多く、また手駒が7つしかないことから、なかなかうまく単語が作れない。
が、コンピュータはそんなことはおかまいなしに、わずかな思考時間で6文字、7文字の単語をずらりと横一列に並べたかと思ったら、その一部が縦にも繋がるという具合で、ガンガン高得点を稼いでいく。たっぷり焦らされたこちらは、動詞の後ろにあわててSを付けてしのいでみたり、IFとかOFとかASとか、英語の教師に拳で殴られそうな2、3文字の単語を連発したり、Zを用いる単語の存在が信じられなくなったりしてくる。猛烈に奥の深いゲームだ。
数回プレイしてコンピュータの手をみているとなんとなく気づくが、「Scrabble」で使用される単語は、英単語は英単語でもちょっと特殊で、死語や歴史的用語のオンパレードだ。ゲーム中に呼び出せるワードリストを見ても、既視感のある単語はほんの一部だ。ちょうど欧米人が百人一首をやるときのような、そんな感覚に近いのではないかと思う。
Demoでは、最大3人のCPUを相手にもっともオーソドックスな「Scrabble」モードをプレイできる。10分程度の時間制限が設けられており、手駒の“引き”もランダムではなく固定のようだが、「Scrabble」の魅力は十分に伝わってくる。組み合わせの合否、点数計算などは自動でやってくれるため、プレーヤーはとりあえず単語だけ考えればいい。勝ち負けは抜きにして気軽に楽しめるマインドスポーツだ。
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