開発/発売元 DAVILEX
日本でも放送されたアメリカ生まれの人気TVシリーズ「ナイトライダー」。「Knight Rider」は、同TVシリーズをモチーフにしたドライブアクションゲームだ。米国の場合、原作の人気と、ゲームの出来映えは必ずしも比例しないケースが多いが、同作はわずか1ステージながらたっぷり遊ばせてくれる。いいゲームだ。
「Knight Rider」は、作品のシンボルでもあるスーパーカー「ナイト2000」に乗り込み、ステージ上に張り巡らせたワナをすり抜けつつ、ゴールを目指していくというドライブアクションゲーム。最初から最後まで「ナイト2000」で通した構成に、EAの「Need for Speed」のようなストイックなつくりかと思いきや、シングルプレイ専用ゲームならではの濃密なステージ設計でプレーヤーを楽しませてくれる。
Demoでは、頭上を飛ぶヘリをひたすら追っていく「Chopper Chase」をプレイできる。舞台は左右を岸壁に囲まれた荒れ果てた荒野で、行く手をふさぐような位置に配置されている巨石やキャンピングカー、そして悪の組織が配置した地雷を避けながら、無人の荒野を駆け抜けていく。時には左右の岸壁から、複数の岩石が転がり落ちてくることもあり、緊張感たっぷりのレースが堪能できる。
このゲームを飛躍的におもしろいものにしているのが、ターボブーストの要素とダメージシステム。ターボブーストを使うことで、車をジャンプさせることができ、これを効果的に使うことで、難所を切り抜けることができる。
行く手が岩石で完全にふさがれていたり、橋が落ちコースがとぎれているような場合もターボブーストを使って切り抜けていく。ゲームは、地雷の爆風や降ってくる岩石などで、しばしば急ハンドルを切るような忙しい展開となるが、土壇場で足回りを安定させてジャンプに望むというこの修羅場感がたまらない。
なお、ナイト2000は、オブジェクトに接触してもボディが破損したり、走行性能が落ちることはないが、その都度ダメージが蓄積され、一定量を超えると走行不能となりゲームオーバーになってしまう。同作のゲームオーバーは、ヘリに距離を離されることより、ダメージ蓄積でのケースのほうが圧倒的に多い。
最大のダメージ源は、至る所に設置されている地雷で、接触ではもちろんのこと、至近距離で爆風を浴びてもダメージを受けてしまう。爆風を浴びるとボディが激しく煽られ、高速時はそのまま側面に激突してしまい、さらにダメージが蓄積されてしまうことになる。ターボブースト使用時は、そのままボディが空中で1回転してしまうなど、ダメージ処理に対するセッティングはかなりシビア。まずはEasyモードで試してみるといいだろう。
(c) 2002 by Davilex Games B.V.
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