開発/発売元 UbiSoft Entertainment
今年のE3やECTSで、ゲーム関連の賞を総なめにしたUbi Softのスニークアクションシューティング「Tom Clancy's Splinter Cell」のPlayable Demo。知ってのとおり、同作はもともと「Xbox専用」として、Xboxの性能を最大限に活かした度肝を抜くフル3Dグラフィックをひっさげて登場した作品だったが、Xboxが予想以上に世界中で苦戦していること、またハードメーカーであるMicrosoft自らがマルチプラットフォーム展開に踏み切ったことなどから、急遽PC版の発売も決定したようだ。
「Splinter Cell」は、先月17日にXbox版が発売されたばかりだが、PC版の発売時期は1月と猛烈に速い。突然降ってわいた大作の登場に、欧米のPCゲームメーカーは戦々恐々だろうという気がするが、ユーザーにとっては大歓迎。日本でもユービーアイソフトから日本語版の発売が期待されるところだ。
なお、PC版は開発を急いだためか、Xbox版と同じTeen指定で、リアル系のPCゲームではごく当たり前となっている出血をはじめとした過激な表現は抑えられている。このあたりはしょうがないところか。余談だが、同社が2月に発売を予定しているシリーズ最新作「Tom Clancy's Rainbow Six 3: Raven Shield」は、これまでと変わらずMature指定(17歳以上)だ。
さて、Demoでは、グルジア共和国のトビリシを舞台とした潜入ミッションに挑戦できる。地下から入り、怪しげな牢獄を抜けて建物の奥深くに侵入していく。目的は情報収集で、各所に配置されているコンピュータにアクセスしたり、民間人から話を聞きつつ、建物2階にある監視室への侵入を果たしていく。
同作の魅力はなんといってもその多彩なアクションにある。壁に背を向けてそろそろと歩いたり、配水管に飛びついたまま銃を撃ったり、通路を覗きつつ銃撃戦を行なったりなど、「こんなこともできるのか」と感嘆することしきりだ。中でも凄いのは、民間人を羽交い締めにし銃を突きつけることで、情報を強制的に引き出せるだけでなく、その体勢から銃撃戦も行なえたりする。
そのほか、暗闇で効果を発揮するナイトビジョンや、体温を感知するサーマルビジョンなど、各種アイテムの効果もビジュアルと演出の両面でセンス抜群の内容に仕上がっており、ぐいぐい作品の魅力に引き込まれてしまう。やや心配されたインターフェイスも、きっちりPC仕様に置き換わっており、WASD+マウスをホームポジションに、違和感の少ないゲームプレイが堪能できる。同作が実現している見事な3D世界については、ECTSレポートを参照いただきたい。
(C) 2002 Ubi Soft, Inc. All rights reserved. Ubi Soft Entertainment and the Ubi Soft logo are registered trademarks of Ubi Soft, Inc. Splinter Cell is a trademark of Ubi Soft Entertainment, Inc. All Rights Reserved. All other trademarks are the property of their respective owners Xbox is a trademark of Microsoft Corporation in the United States and/or other countries. Unreal Engine is a trademark of Epic Games Inc
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