開発/発売元 Tesseraction Games
「Tribes」シリーズの開発元として知られるDynamixの元社員たちが興したゲーム会社Tesseraction Gamesの1stタイトルとして期待されているMMOタイトル「ENIGMA: RISING TIDE」のOffline Demo。実はこれまでにも何回かDemoらしきものは出ていたのだが、あまりに不安定なので、紹介を見送っていたタイトルだ。ようやく安定してきたようなので、紹介しておきたい。
「ENIGMA: RISING TIDE」は、構想のみが先行していまひとつ不発に終わった「World War II Online」のお株を奪うような、MMOタイプのオンラインストラテジーゲーム。「WWII Online」と同じく第二次世界大戦をモチーフとしながら、海上戦のみに特化させたところがミソで、ゲームにはドイツのUボートをはじめ、枢軸国や連合軍の各種艦艇が登場し、プレーヤーは艦を預かる艦長としてその任務を遂行していくことになる。
ゲームはまだ発展途上で、オンライン対戦はまだできないものの、将来的には大西洋と太平洋を舞台に、大規模な艦隊戦が楽しめるようだ。最大8人、16人レベルならこの手の海戦ゲームは無数に存在するが、数千人規模はこれがはじめて。現在、オフライン版のみがオンライン上で先行発売されている。
Demoでは、アメリカ海軍の潜水艦を操り、単艦での水雷戦が楽しめる。戦場は北大西洋どまんなかと、スペイン西域の2箇所から選べ、いずれもアイスランドから出撃していく。アイスランドから戦場までは、海図に赤線が引かれる形で自動処理され、画面が切り替わるとレーダー圏ぎりぎりの距離に敵艦がぼつぼつと見えるといった状況。
潜水艦は浮上した状態でスタートするが、すでに敵の射程圏内に入っているため、すぐ潜行したほうがいいだろう。一応、艦砲も装備しているが、相手は複数のうえ、潜水艦の装甲はないに等しいので、砲撃戦は自殺行為だ。
潜水は、メニューの一番大きなアイコン「Rig for Surface」をクリックするか、測深器の針を直接クリックすることで行なえる。通常潜行は発令してから実際に潜行に入るまでに20秒の間がある。通常はこちらを使い、至近弾が炸裂するような修羅場の時はすぐ潜行に入れる「Emergency Surface」ボタンを使うといい。非常にわかりやすいインターフェイスだ。
潜行後は、レーダーや潜望鏡で周囲の安全を確認しながら、敵艦の横っ腹に位置するように向きを変えて、魚雷を撃ち込むという流れになる。潜望鏡は水深10メートルまで届くが爆雷圏内なので、敵に気づかれた場合は急速潜行が基本。ひととおり遊んでみた感じでは、まさに実戦を彷彿とさせるシビアなセッティングで、シミュレータ性を重視している印象を受けた。海戦ファンは試しておいて損はない注目作だ。
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