開発/発売元 Electronic Arts
「ハリーポッター」シリーズ第2巻をモチーフにしたアクションアドベンチャー「Harry Potter and the Chamber of Secrets」のPlayable Demo。すでに日本でも、邦訳版と同じ「ハリーポッターと秘密の部屋」のタイトルで日本語版が発売されている。音声は英語のみだが、字幕は英語、ドイツ語、イタリア語と他言語対応で、ヨーロッパ市場を対象にしたものと見られる。ファイルサイズの割には、なかなかのボリュームで、子供から大人まで楽しめる内容だ。
Demoは、ゲーム要素以外はほぼ全部そぎ落としたようなプログラムになっていて、起動するとタイトル画面もすっ飛ばしていきなりゲームがスタートする。内容は、ステージに張り巡らされた謎を解きながら、星型のアイテムを回収していくというもので、途中、トビラや宝箱の開け方、敵の倒し方なども学びながら進んでいくことができる。
インターフェイスは非常にシンプルで、左クリックで杖の使用、右クリックでジャンプ、W、A、S、Dキーで移動だ。そのほかのアクションはDemoでは使用しない。スペルの使用は前作とまったく同じで、左クリックを押しっぱなしにすることでハリーがプレキャスト状態に入る。そのまま宝箱や鍵付きのトビラ、モンスター、その他オブジェクトなどにドラッグすると、ターゲットアイコンの形が変化するので、その時点で手を離せば発動する。いちいち使用する魔法を切り替える必要がなく、使い勝手の優れたシステムだ。
インターフェイスを見てもわかるように、アクション性はそれほど高くなく、魔法の杖を最大限に駆使した謎解き要素が最大の魅力。ステージに配置されているあらゆるオブジェクトに謎が隠されているといっても過言ではなく、杖をぶんぶん振り回しながら謎探しをする過程が楽しい。そうした謎解き要素はDemoにもふんだんに盛り込まれている。
なお、ビジュアルは前作より圧倒的に美しくなり、ようやく現行ゲームの水準に達したという印象だ。ただ、影の表現やライティング処理はまだまだ適当な印象が否めない。EAが、全プラットフォーム同時発売という戦略を崩さない限り、PC版におけるこうしたビジュアル面でのアラは永久になくならないだろう。やかまし屋のお父さんではなく、ハリーポッターが大好きな子供に遊ばせるべき作品だ。
(C) 2002 Electronic Arts Inc. Electronic Arts, EA GAMES and the EA GAMES logo are trademarks or registered trademarks of Electronic Arts Inc. in the U.S. and/or other countries. All rights reserved. All other trademarks are the property of their respective owners. EA GAMES is an Electronic Arts? brand. HARRY POTTER, characters, names and related indicia are trademarks of and c Warner Bros. Harry Potter Publishing Rights (c) JKR.WBIE LOGO, WB SHIELD: Warner Bros.Anglia is a trademark owned and licensed by Ford Motor Company.
ダウンロードはこちら(Fileplanet)