開発/発売元 Blizzard Entertainment
言わずと知れたBlizzard Entertainmentの3Dリアルタイムストラテジー「Warcraft III: Reign of Chaos」のPlayable Demo。製品の発売から半年後にDemoのリリースというのもいかにもBlizzardらしいが、ボリュームたっぷりながらファイルサイズは100MBを切り、なおかつBattle.net対応と、さすがBlizzardと唸らされる内容。今月イチオシどころか、今年イチオシと言い切れる強烈なPlayable Demoだ。現状、対応OSはWindowsのみで、Macには未対応なのでご注意を。
このDemoの素晴らしいところは、Demoオリジナルのサイドストーリーが収録されていることだ。表面上はプロローグキャンペーンがプレイできるだけだが、通常どおり最初の2本をクリアすると、そのままサイドストーリーに繋がっていく。サイドストーリーは3本構成で、オークキャンペーンに繋がる船旅の途中で、別の島にたどり着き、そこでオーク族の若き首領スロールが一肌脱ぐといった内容。
島にはトロールと呼ばれるせむし男のような部族が暮らしていたが、突如上陸してきたヒューマンに島を占拠されてしまったという。さっそくスロールはトロールを傘下に組み入れ、共同でヒューマンのアウトポストを壊滅させていくことになる。サブクエストは、島の主(モンスター)のアイテム回収で、隅々まで歩き回って楽しめる内容に仕上がっている。
ヒューマンを島から駆逐させると、今度は水中に住む魚人族が現われ、オーク、トロールともまとめて囚われの身となってしまう。地獄のようにマグマを吹き上げる暗黒世界の牢獄に囚われたスロールは、脱獄を決意し、囚われの仲間たちと合流しつつ、途中、同じく囚われたヒューマンの軍隊とも衝突しながら、ダンジョンの奥へ奥へと目指していく。
ダンジョンにはお宝もどっさりで、このあたり「Diablo」に近い楽しさが味わえる。最後のチャプターは地上戦で、本気で攻めてくるモンスターどもを相手に防衛戦を繰り広げる。どれも緊張感があり、かつ新鮮でおもしろい。
Demoに登場する敵キャラクタは中立NPCの使い回しが多いが、ボスキャラなどは新規描き起こしで、3枚のマップは完全新作。「アドオンへの布石か?」とも思える充実ぶりだ。ぜひプレイしておこう。
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