開発/発売元 Infogrames
箱庭型の育成/経営シミュレーションゲーム界の中興の祖ともいえる不朽の名作「RollerCoaster Tycoon」シリーズ最新作「RollerCoaster Tycoon 2」のPlayable Demo。2とはいいながらグラフィックエンジンはまったく同じで、システム面でも目新しい部分はなく、まるっきり焼き直しタイトルだが、それでもなおかつ圧倒的な吸引力でぐいぐい遊ばせる。大したゲームだ。
「RollerCoaster Tycoon」は、与えられた資金と敷地を元手に、お客でわいわい賑わう立派な遊園地を造り上げていく遊園地経営SLG。このゲームの愉快なところは、ある程度園内の体裁を整えてから開園させるのではなくて、まったいらな状態にもかかわらず、すでに開園してしまっているところだ。
このため、とりあえずアトラクションや飲食店などをどかどかを置いて来場者にお金を落とさせ、その間も休まず歩道を引き、トイレをつくり、新しいアトラクションを作るなどして徐々に遊園地としての体裁を整えていく。
ほっと一息ついたと思ったら、来場者は歩道にゴミをどんどん落とし、ジェットコースターから降りた来場者はゲロをはいたりするのが目に付いてくる。そこでゴミ箱を各所に設置し、清掃員を雇っていく。園内がアトラクションと飲食店ばかりなのも寂しいから、沿道にお花やベンチ、電灯なども設置していく。
と、このような現実世界では絶対ありえない、ゲームならではのいい加減さ、ざっくばらんさが同作の魅力の根元だ。華やかなBGM、各所から聞こえてくる来場者たちの歓声、自作コースターを完成させたときの達成感など、同作には人間の情感に直接訴えかけてくる強いパワーを備えている。次回作はぜひグラフィックエンジンを一新して、「Sim City 4」をも凌駕する作品に仕上げて欲しいところだ。
さて、Demoでは、Crazy CastleとSix Flags Belgium、Build Your Own Six Flags Parkという3つのステージがプレイできる。Crazy Castleは、まったいらな状態から遊園地を造り上げていくモードで、まずはこちらを試すといい。一方のSix Flags Belgiumは、実在する同名の遊園地を再現したモードで、造り上げていくというよりは、維持、管理していくのが目的となる。実は後者のほうがうんと難易度が高いので、Crazy Castleでゲームに慣れてから挑戦してみるといいだろう。
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