発売元 Global Star Software
ヘリシミュレータの開発元として知られるInterActive Visionの最新作「Search and Rescue4: Coastal Heroes」のPlayable Demo。この手の救難系のシミュレータは外れが多いが、これは大当たり。オリジナルの3Dエンジンも良好で、現行最強のヘリシミュレータといっても過言ではない出来映えだ。
「Search and Rescue4: Coastal Heroes」は、米国全土を網羅するレスキュー部隊沿岸警備隊の活躍を描いたヘリ救難シミュレータ。プレーヤーはヘリを操縦して、災害や事故といった火事場にすっ飛んでいき、操縦テクニックを総動員して機体を現場に強行着陸させ、被害者を乗せ、病院まで運んでいく。急行時に聞こえてくる空気を切り裂くような移動音、現場からもうもうと立ち上る煙、なかなかいうことを聞かないヘリなど、スリリングな展開がたまらない。
本作のキーポイントになっているのはなんと言ってもヘリの操縦で、これさえパーフェクトにこなせれば、全ミッションはクリアしたも同然だ。基本操作は、コレクティブレバー(機体の上下)、テイルローター(左右旋回)、ピッチ(縦軸の角度調整)、ロール(横軸の角度調整)の4つだけだが、これがまた非常に難易度が高い。思い通りに動かすまでにはかなりの慣れが必要だ。
同作は完全3次元でヘリの動きをシミュレートしており、アクションゲームのように機体上昇後は2次元操作といったレベルのものに慣れていると、そのあまりのじゃじゃ馬ぶりに愕然とすることになるはずだ。が、この難しさこそが同作の最大の魅力といえる。
エンジンを掛け、回転翼が十分に回ったところでコレクティブレバーを全開にすると、機体は真上に上昇する。テイルローターをいじれば、機体はその高度を維持したまま、その方向に旋回する。ここまでは簡単。難しいのは移動だ。
エンジン出力はあらかじめリミッターがかかっているため、コレクティブレバーを全開にしてもある一定の高度以上は上昇しないようになっている。このため、ピッチを前に倒せば機体は前進するものの、高度はどんどん落ちていくことになる。映画やゲームでよく見られる、高度を維持したまま高速移動するといった真似が出来ないのだ。
従って、絶えず微調整を繰り返しながら、移動を行なっていくことになる。現場に着いてからも大変だ。着陸地点の真上で速度を0にし、ゆっくり降下していかなければならないが、着陸地点が狭かったり、雲で視界が遮られたりして、なかなかうまくいかない。少なくともデモレベルでは制限時間などはなく、ゆっくり救助活動を行なえるため、テンキーで画面視点を変えつつ、じっくりと取り組むといいだろう。
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