開発/発売元 アンバランス
「電車でGO!」シリーズ初のプレイステーション 2版からの移植となる「電車でGO! 新幹線 山陽新幹線編」の体験版。従来のアーケードからではなく、PS2からの完全移植ということで、Pentium III 1GHz以上(推奨Pentium 4 2GHz以上)というハイスペックな環境が必要とされるが、PC版オリジナル機能の高解像度による200km以上のスピードでのゲームプレイは、レースゲームとはひと味違う快感がある。日頃、CPUパワーを余らせているようなお父さんにお勧めの体験版だ。
「電車でGO! 新幹線 山陽新幹線編」は、山陽新幹線を題材に新幹線を思いのままに走らせることができる鉄道シミュレータ。0系こだまから、100系グランドひかり、300系ひかり、500系のぞみ、ひかりレールスターまで、元祖から華形車両までが勢揃いしている。車両選択画面ではこれら車両が丁寧にスペキュラーマッピングが施された状態でずらりと並び、特に500系以降の新型車両の未来的デザインには目を奪われてしまう。
体験版では「0系こだま」で、小倉から博多の一区間が走行できる。一区間といっても新幹線なので17kmもあるわけだが、220kmで飛ばす区間が長く、区間全体の走行時間は7分ほど。ATCの規定に従って、速度を上げ下げしていけば、定刻に着く仕組みである。
ぐんぐん飛ばしていく前半部分は快適そのものだが、乗客の運転評価を維持しつつATCの規定どおりにじわじわ速度を落としていく後半部分が難しい。初めのうちはATCが足かせとなって、頭がこんがらがって博多駅手前200mで止まってみたり、停止線を思いっきり越えたりする。何度もプレイしてATCの指定位置やブレーキのタイミングを体で覚えていくタイプのゲームだ。
ただ、今回は視点変更機能が用意されていて、これが思いのほか楽しい。路線の周囲は
通常視界では見えないような箇所までぎっしり描き込まれており、走行中にそうした景観を覗くのが楽しくてたまらない。なお、解像度は環境に応じてどこまでも設定できるが、メニュー表示周りのフォントサイズに変更はないので、双方のバランスがいい1,024×768ドット程度が適当なサイズだろう。
ちょっと残念だったのは、遠景の描画タイミングがPS2と同じだったこと。このため、走行中に目の前の山やビルなどがいきなり出現する。多少描画が重くなってもいいから、しっかり奥まで描画できるようにして欲しかったところだ。
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