発売元 Electronic Arts
現地時間の11月8日についに公開された「Medal of Honor Allied Assault Spearhead」のMultiplayer Demo。早くも世界中で数百のサーバーがたちあげられ、数千人が激闘を繰り広げているようだ。ステージの広さといい、細部のディテールの見事さといい、すでに第一線から退いて久しい「Quake III」エンジンの面目躍如といった引き締まった内容に仕上がっている。FPSファンはぜひプレイしておこう。
「Medal of Honor: Allied Assault Spearhead」は、「Medal of Honor: Allied Assault」初の公式アドオンで、新しいマップやスキンを追加しただけではなく、第101空挺師団を主軸に据えたキャンペーンを丸々盛り込んだところが最大の特徴。日本でも「Medal of Honor: Allied Assault Reload」と改題されて11月21日の発売が予定されている。
Demoでは、ドイツ軍の潜水艦基地を丸ごと再現した「Druckkammern」と、爆撃で荒廃したマルタ島市街を舞台にした「Malta」の2ステージをプレイできる。それぞれ64人同時対戦が可能で、連合軍もしくは枢軸軍にわかれて対戦を行なう。ゲームモードは固定で、「Druckkammern」がTug of War、「Malta」がTeam-Matchとなっている。
Tug of Warは「Spearhead」で新設されたゲームモードで、死亡した隊員が復活する場所であるSpawnポイントの攻略/防衛を軸としたオブジェクトマッチ。自然と火力の集中とチームワークが重要になってくるわけで、単に敵味方にわかれて出会い頭の撃ち合いを行なうTeam-Matchよりも格段に戦術性が高い。舞台となる潜水艦基地は見通しがよく、ぼやぼやしているとすぐ眉間を撃ち抜かれるようなステージだが、うまいプレーヤーはスモークを効果的に炊いて、姿をくらましつつ反撃してくる。相変わらず良いゲームだ。
マップの作り込みも双方見事。「Druckkammern」は、最奥がもやで見通せないほど広大なドックに出撃を待つ大型潜水艦が停泊しており、それ以外の複数のフロアにも何に使うのか良くわからない機械がところ狭しと並べられている。外は豪雨が降り注ぎ、ハイクオリティのサウンドエフェクトとも相まって、凄まじい臨場感が堪能できる。
一方の「Malta」も、爆撃で倒壊した家屋や遺跡、洞窟を利用した防空壕、電灯が寂しく灯る街路、未だ残る家屋を照らす夕日などなど、リアル系FPSの真骨頂ともいえる写実的かつ戦場の壮絶な風景が堪能できる。こちらは「Druckkammern」とは異なり、視界が通りにくく、出会い頭での撃ち合いが多い。スナイパーライフルより、マシンガン系の銃器のほうが効果を発揮するだろう。
(C) 2002 Electronic Arts Inc.
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