[Back]

[Viva! GM]

 マイペースに展開中のGM(GAME MUSIC)フリークによるGMフリークのためのGMコーナー!「Viva! GM」。新譜情報はもとより、なつかしのGMまで、幅広くゲーム音楽に関して取り扱うコーナーです。GM大好きお姉さん2人がガイドを努めるこのコーナー、コンセプトはズバリ「勢い!」。今週は「KOF」シリーズ最新作のレビューを早くも紹介! スペシャル企画はもうちょっと時間がかかりそうです。ごめんなさい。


[ 今が旬! のオススメ作をタイムリーにピックアップするコーナーです ]


ジャケット写真01
THE KING OF FIGHTERS 2002 ORIGINAL SOUND TRACKS

発売元:サイトロン・デジタルコンテンツ株式会社
販売元:株式会社ソニー・ミュージック ディストリビューション

価格:2,200円(税抜)
発売日:2002年11月20日
品番:SCDC-221

■ THE KING OF FIGHTERS 2002 ORIGINAL SOUND TRACKS

 「THE KING OF FIGHTERS(以下KOF)」も今年でついに8作目。格闘ゲームファンにはお馴染みの存在になりました。

 この秋に稼動を開始した「KOF 2002」のコンセプトは「お祭り」ということで、サウンドもそれを受けて以前の「KOF」シリーズ人気曲のリミックスや「餓狼伝説」、「龍虎の拳」シリーズからの使用曲などバラエティに富んでおり、まさに「お祭り」という感じです。

  今回のサウンドは全体的にディストーションっぽいギターの音色が幅をきかせており、かなりハードな印象を受けました。「KOF 2002」の新曲もそうですし、以前の曲のリミックスもギュイギュイ鳴ってるギターに圧倒されそうです。

 '98ニューフェイスチームのテーマ「Bloody」などはチームリーダーの社(やしろ)の設定に、バンドのパートがギター、ということからインスピレーションされたのか、元の曲もギターがメインでなかなかにかっこよかったのですが、今回はさらにヘヴィになって再登場。その他の曲もハードで重い「KOF 2002」風味ともいうべきものが加えられて、新しい展開を見せています。

 私は「KOF」シリーズでは「'94」からシイケンスウを使っています。他の2人は毎年いろいろです。アテナ、社、庵は好きですね。ベストBGMは「'94」の主人公チームテーマ「ESAKA」、「'95」の八神庵チームテーマ「嵐のサキソフォン」、「'99」の新主人公チームテーマ「KD-0079」、そのあたりでしょうか。

 「'94」の「ESAKA」も「'95」の「嵐のサキソフォン」も「2002」には使用されていないのはちょっと残念。でも「KOF」の曲調は好きなので「2002」もそれまでのシリーズもどの曲を聴いても燃えますよ。

  息の長い人気シリーズの代表といえる「KOF」、個人的に思い出も多く大好きなゲームなので、これからも毎年新しい「KOF」に出会えるのを楽しみにしています。

[Text : 遠藤 美幸]

♪今月の新譜♪

●ここでは、今月発売予定の新譜データを扱います。新着情報が入り次第、随時更新していきます。

■ 発売元:アンダーグラウンドリベレーションフォース/Sten Sten OchFlod
タイトル発売日/データ解説
segaGT 2002
オリジナルサウンドトラック
11月5日
2,500円(税抜)
STF-0009
 Xboxレースゲームの最高峰「segaGT2002」のサウンドトラック。それぞれの車が活躍した世代のテイストを取り入れた内容は聞き応え十分!
■ 発売元:キングレコード株式会社
タイトル発売日/データ解説
チュウリップ オリジナルサウンドトラック 11月22日
2,381円(税別)
KICA-1280
 10月3日に発売された、ゲーム世界のキャラクターと、チュウすることでストーリーが進展していく、異色のPS2タイトル「チュウリップ」のサウンドトラック。
■ 発売元:コナミミュージックエンタテインメント
タイトル発売日/データ解説
探偵 神宮寺三郎innocent Black - And For The Memory Of 15th Annivers 11月20日
3,059円(税込)
KOLA-003
 10月24日に発売された本格ハードボイルド推理アドベンチャー「神宮寺三郎 Innocent Black」のサウンドトラック。
■ 発売元:サイトロン・デジタルコンテンツ株式会社
販売元:株式会社ソニー・ミュージック ディストリビューション
タイトル発売日/データ解説
THE KING OF FIGHTERS 2002
オリジナル・サウンド・トラックス/プレイモア
11月20日
2,200円(税抜)
SCDC-221
シリーズ第9作目「KOF 2002」のサウンドトラック。「KOF」シリーズお馴染みのコンポーザーによるゲームオリジナルBGMを完全収録。ジャケットデータはヒロアキ氏による豪華描き下ろし

---♪---

[俺とGM]~ライターによる、GM思い出 暴れ語り~

●担当ライターが思い入れたっぷりにゲームとGMを語ります。


 [予告!!] サイトロンウェブシティ内「GMステーション」にお姉さん1P&2Pが登場! 
おそらく11月13日ごろに更新!

http://www.webcity.jp/gs/index.msp


■  「VIDEO GAME GRAFFITI VOLUME2」

ジャケット写真02

'87年にビクターレコードより発売された(もう17年前かいっ! というトシがばればれのボケツッコミはおいといて)名作と誉の高い1枚です。「ドラゴンスピリット」、「トイポップ」、「ブレイザー」、「ワンダーモモ」、「サンダーセプター」、「妖怪道中記」とまあ名作ぞろいだこと。「ドラスピ」は、「太鼓の達人」なんかにもメドレーで入ってたりしますが、今聞ける「ドラスピ」サウンドのオススメは、iModeの「ナムコiメロキャラ」。要は着メロですが、これがデキのよさったらないです。N503iを使ってるんですが、同じFM音源なので感動することしきり。

 今週はお姉さまたちが多忙のためいずこかへいってしまわれたようなので、不肖私めがこのコーナーで原稿をかいてみようかなどと不届きな行為に出たわけです。ご容赦くださいませ。

 さて、私が最初に買ったGMのレコード(当時CDが出るかでないか、だという時代だったと思いまする)ってのは、おそらくALFAレコードの「セガ・ゲームミュージック VOL.1」あたりだと思います。当時、PSG音源からFM音源、そしてPCM音源が加わってくるなど、音周りの環境はまさに激動の時代でありました。まるで宝箱をひっくり返したような、という表現がぴったりくる、どの基板も新しい音を模索した、バラエティに富んだ時代だったなーと。

 といいつつ、ゲームのジャンルとしては、アーケードにおいてはシューティング、ドライブ、アクションといったあたりが全盛で、それにあわせてか、アップテンポな曲の全盛期でもあったわけです。メロディラインに偏る傾向のある私の耳には、ひっじょーにありがたい時代でもあったわけです。

 そして、「ドラゴンスピリット」に出会ったのもこのころでしたな。「ステレオで音が鳴ってる!」というこの衝撃は、なにしろテーブル筐体の足元にもぐりこんで聞きほれてしまうほどでした(テーブル筐体は本体横に下向きにスピーカーがついているんです)。

 そしてもうひとつの衝撃は「これがナムコのBGMなの?(←これって今では考えられないツッコミですが)」というめがてん細江さんの楽曲群。ライナーをみると「FMまんまの音」と書いてあります、が! この「FMの音」が自分にとってなにしろこれからのBGMの未来を感じさせる、そんなドリーミーな音に聞こえたわけですよ。「AREA 1」の冒頭のメロディラインのギラギラした音色、そしてフェードインしてくる「ジョワーン」というFMならでは、のサウンド。ギューッとノイズの載ったドラムにもグッとくるものがありました。PSGもいい音だと思いますが、自分にとってのベスト音源はやっぱりFM音源かなーと思ってみたりします。そりゃ、生音に比べると迫力は落ちることは否めませんが、これはこれで「味」ということで。

 それから、主人公アムルのやられボイス「ピギャー(と聞こえる)」や、ラストステージのトラップの動作音などなど、SEも妙に記憶に残るゲームでしたね。クビが3本になると火力はあがるけど当たり判定も大きくなるというなかなか泣かせモノのシステムだったりしたのも思い出すなあ。

 とにかく、「ドラスピ」の曲は展開もさまざま(ばらばらともいう)で、非常に聴き応えがあります。ボスの曲にいたっても、最初聴いて展開がよめませんでした。それぐらいボリューム感たっぷりです。その後、電波新聞社さんの「ベーマガ」のGMコーナーにBASICで打ち込むプログラムが掲載されて打ち込んでみたり、X68000版を速攻購入して遊びつくしてみたり、「ドラスピ」サウンドとは長い付き合いになっております。

 さて、ここまで「ドラスピ」をもちあげておいて、なぜこのコラムのタイトルを「ドラゴンスピリット」にしなかったか? という理由をそろそろ説明せねばなりません。それはこのアルバムに入っている「ワンダーモモ」のアレンジにあります。

 TAKA&まさごろのボーカルによる、のーんびりした変身前と、豹変する変身後のBGMが見事なコンビネーションでメドレーになっております。初めて聴いた時、「うっわー」と思わず声をあげ、鳥肌がたったwith手に汗をかいたことはよーく覚えています。はっきりいってアレンジモノをなめてました。すいませんごめんなさい(以下延々くりかえし)というぐらいの珠玉のできばえ。サビに向かって上がっていくボルテージ、声のハリといい、まーすばらしい。中学のころ、まだヘヴィメタルを志向していた浜田麻里を聞いていたからかな? はっきりした原因はわかりませんでしたが、とにかく自分には「すばらしい!」の言葉しか出てこない1曲です。

 ぜひ、このCD、再販してもらいたいものNO.1なんですけど。ビクターさんのVGGシリーズはすべて廃盤になっているようですが、ぜひ復活をお願いしたいところです。購入からずいぶん経ちますが、いまだに忘れられずにたまに聞いてしまう一枚です。

[Text : 佐伯 憲司]

[GM情報かわら版]

★【カプコン、「ブレス オブ ファイア V ドラゴンクォーター」サウンドトラックを12月21日に発売】

 11月14日発売予定のカプコンのRPG「ブレス オブ ファイア V ドラゴンクォーター」のオリジナル・サウンドトラックが12月21日に発売されます。2枚組で3,200円。作曲は崎元仁氏、音楽監督は光田康典氏が担当しているというかなり期待の1枚です。

 また、鬼束ちひろさんが手がけたテーマ曲「Castle・imitation」のゲームバージョン「Castle・imitation (BREATH OF FIRE V DRAGON QUARTER)」も収録されています。

カプコン「セルピュータ」のページ
http://suleputer.capcom.co.jp/suleputer/

[♪ Listeners VOICE ♪]

読者様からのお便り

 遠藤 美幸様、はじめまして。Feriと申します。(インターネットネームで失礼させていただきます。)

 「スナッチャー」に関する記事を読んで「うんうん、そうだ。そうだったなぁ……」としみじみしてしまいましたので感想をお送りしようと思った次第です。

 「スナッチャー」。ずっと大好きです。わたしは28歳なのですが、「いままでで面白いゲームは?」と言われたら5、6個答えられるゲームがあるのですが、その一つが「スナッチャー」です。

 わたしはPC88なんて高級機種……PC98に比べれば安かったですが、当時のわたしには財力なんてものはありませんので、父親から買ってもらったMSX2版の「スナッチャー」で遊びました。

>「戦闘シーン前の読み込み(読み込みが始まると「戦闘だ!」と、テンキーに置く指が震えました)。」

 まさに、MSX2版もそうでした^^;

>「でも、でもですね、日本語でしゃべられるのにものすごい違和感を感じて、なんとなく興ざめなんですよ。」

 わたしはPC-Engine版で日本語「スナッチャー」(?)をやりましたが、当時はまだ幼かったためでしょうが、違和感は感じませんでしたが、今言われると確かに英語の方があってるな、と思いました。しかし、故 塩沢兼人氏だったでしょうか? ランダム・ハジルの声はハマってた、と思っています。

 遠藤 美幸様のコラムを読んだら「スナッチャー」のGMが聞きたくなりました。まずは部屋の中を探さないと!

 共感させられるコラム、ありがとうございました。(Feriさん)

1P  実は、ランダム・ハジルの声(塩沢兼人さんで合ってます)は私も気に入っていました。声のイメージって人それぞれ違うので難しいところですよね。でも、ランダム・ハジルの声だけは誰に聞いても「塩沢さんがドンピシャ」、と答えが返ってきたものです。多数の人がみんな同じイメージを持つなんて、それもすごい話ですよね。
 Feriさんどうもありがとう、またお便りお待ちしております!

 GMに関して、それからお姉さんたちへの投書をお待ちしております。あて先はこちらまで。よろしくお願いします♪

♪ Writers PROFILE ♪

[1P]☆GMお姉さん[1P] ☆
遠藤 美幸(えんどう みゆき)
8月20日生まれ 獅子座 AB型

最近の私……肉うどんにこっています。お肉たっぷり、根菜たっぷりの具だくさんにして栄養満点! 冬はあったまる物が食べたくなるよね。鍋とか大好き!

[2P] ☆GMお姉さん[2P]☆
河本 真寿美(かわもと ますみ)
12月28日生まれ 山羊座 B型

好きなゲーム/下手の横好きシューティング。
近況/悪だくみのため、引き続き秘密基地にこもり中。


(2002年11月9日)

[Text by 遠藤 美幸 河本 真寿美 Produced by 佐伯 憲司]


Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の無許諾での転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2002 Impress Corporation All rights reserved.