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[Viva! GM]

 マイペースに展開中のGM(GAME MUSIC)フリークによるGMフリークのためのGMコーナー!「Viva! GM」。新譜情報はもとより、なつかしのGMまで、幅広くゲーム音楽に関して取り扱うコーナーです。GM大好きお姉さん2人がガイドを努めるこのコーナー、コンセプトはズバリ「勢い!」。今週はセガの最新ドライブゲーム「SEGA GT2002」のサントラと、「俺とGM」ではコナミとタイトーの名作をレビュー!! 来週から、スペシャル企画も始まります。


[ 今が旬! のオススメ作をタイムリーにピックアップするコーナーです ]


ジャケット写真01
segaGT2002 オリジナルサウンドトラック

発売元:アンダーグラウンドリベレーションフォース/Sten och flod

価格:2,500円(税抜)
発売日:2002年11月5日
品番:STF-0009

■ segaGT2002 オリジナルサウンドトラック

 好評発売中(9月12日発売)の、xboxのドライブゲーム、「segaGT2002」。ゲーム中の楽曲25曲を詰め込んだオリジナルサウンドトラックが、11月5日にいよいよ発売です。

 「segaGT2002」は、車の挙動がとってもリアルなドライブゲーム。FFとFRの違いはもとより、同じ4駆車でもメーカーの差が分かるほど、忠実に再現されているんです。そしてただ忠実なだけではなく、ゲームとしてのバランスも時間をかけて丹念に作り込まれていて、敵車とのデッドヒートが熱い!!

 また「血統」というコンセプトを持つこのゲームでは、往年の名車がズラリと顔を揃えています。クルマ音痴な私でもその名前くらいは知っている、「ハコスカ」や「ケンメリ」、「鉄仮面」なども登場。これらを含め、選べる車種は100種以上と、めちゃくちゃ多い。最初は所持金が少なくて、古い車を買うことになるけれど、レースで稼いだ賞金で愛車をチューンナップしていき、「ワールドトーナメント」での優勝を目指す「segaGT2002モード」がメインとなるモードです。この他に「クロニクルモード」というモードでは、厳選されたノスタルジックな70年代の名車で、過去から現在まで時代を一気に走り抜ける! '70年代、'80年代と、時代が進むにつれて、その時代の車がライバル車として登場。敵の性能は当然上がっていき、最後は最新鋭車とチューンナップした名車でバトル、という夢のような楽しみ方ができます!

 そして車を走らせるだけじゃなく、自分のガレージに歴史が刻まれていくところも1つの楽しみです。マイカーをガレージに置いてチューニングしたり、乗り換えたりする他に、レースで勝ち得たトロフィーを飾ったり、リプレイで撮影した写真を飾ったり……自分のカーライフを展開できて、走ることとはまた違った角度で車を愛でるシアワセに包まれること間違い無しです。

 そんな、遊び心をくすぐる「segaGT2002」ですが、ドライブゲームに音楽は欠かせませんよね。ゲーム中の楽曲は、ニクいことにそれぞれの車が活躍した世代のテイストを取り入れたナンバーで、身も心も溶かしてくれます! 疾走感溢れるフュージョンロック、80年代の黄金期のハードロック、70年代のサーフ・ロックなどなど……名車が活躍した時代を、楽曲でもたっぷり満喫させてくれるってワケです。

 本サントラで個人的に気に入ったのは、映画「TAXI」を彷彿とさせる「70`s Racing "Passion"」、バリバリの80年代ハードロック「80`s Racing "Evolution"」、テクノサウンドとなった「90`s Racing "Thrill"」が、3曲順番に聞ける7~9トラック。3つに分かれた年代のテイストを、聞き比べられて面白いです。それぞれ全くノリが違うのに、どれも車が走るシーンにはぴったりハマるんですね。こだわりのBGM群、是非CDで聴いてみてください。

[Text : 河本 真須美]

♪今月の新譜♪

●ここでは、今月発売予定の新譜データを扱います。新着情報が入り次第、随時更新していきます。

■ 発売元:アンダーグラウンドリベレーションフォース/Sten Sten OchFlod
タイトル発売日/データ解説
segaGT 2002
オリジナルサウンドトラック
11月5日
2,500円(税抜)
STF-0009
 Xboxレースゲームの最高峰「segaGT2002」のサウンドトラック。それぞれの車が活躍した世代のテイストを取り入れた内容は聞き応え十分!
■ 発売元:キングレコード株式会社
タイトル発売日/データ解説
チュウリップ オリジナルサウンドトラック 11月22日
2,381円(税別)
KICA-1280
 10月3日に発売された、ゲーム世界のキャラクターと、チュウすることでストーリーが進展していく、異色のPS2タイトル「チュウリップ」のサウンドトラック。
■ 発売元:コナミミュージックエンタテインメント
タイトル発売日/データ解説
探偵 神宮寺三郎innocent Black - And For The Memory Of 15th Annivers 11月20日
3,059円(税込)
KOLA-003
 10月24日に発売された本格ハードボイルド推理アドベンチャー「神宮寺三郎 Innocent Black」のサウンドトラック。
■ 発売元:発売元:サイトロン・デジタルコンテンツ株式会社
販売元:株式会社ソニー・ミュージック ディストリビューション
タイトル発売日/データ解説
THE KING OF FIGHTERS 2002
オリジナル・サウンド・トラックス/プレイモア
11月20日
2,200円(税抜)
SCDC-221
シリーズ第9作目「KOF 2002」のサウンドトラックス。「KOF」シリーズお馴染みのコンポーザーによるゲームオリジナルBGMを完全収録。ジャケットデータはヒロアキ氏による豪華描き下ろし

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[俺とGM]~ライターによる、GM思い出 暴れ語り~

●担当ライターが思い入れたっぷりにゲームとGMを語ります。


■  「スナッチャー」
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'89年にキングレコードより発売。ゲーム自体の発売は'88年です。私的「スナッチャー」名物はしゃべり風につくられたビープ音(でもちっともしゃべってるようには聞こえない)、長い長いエンディング(当時のアドベンチャーにしてはホントに長い)、戦闘シーン前の読み込み(読み込みが始まると「戦闘だ!」と、テンキーに置く指が震えました)。「スナッチャー」プレイしたことがない人はPS版などやってみたらいかがでしょう? 入手しやすいし。88版とはいいませんヨ(笑)。

 誰に聞いても「いいゲームだ」というお墨付きをもらえる、名作中の名作アドベンチャーゲームですよね、「スナッチャー」は。

 もう10年以上昔になりますか、かねてから欲しいと思っていたPC-8801を友人が安く譲ってくれるというのでお部屋にスペースを作って我が家に88がやってくるのを楽しみに待っていたことがありました。

 88自体はそれより1年くらい前にいとこの男の子がゲームをやっているのを見ていたり、全く知らない物体という訳ではなかったものの、ゲーム機といえばファミコンとディスクシステムしか知らなかった私は(PC-88はゲーム機ではないですが)、88のきれいなグラフィックと深みのあるサウンドに「こんなものが世の中にはあるんだー!」と、かなりショックを受けました。

 そのときいとこがプレイしていたのはファルコムの「ドラゴンスレイヤー英雄伝説」だったような気がします。興味津々で88をのぞきこむ私に、いとこは次々といろいろなゲームを見せてくれましたが、いとこの好みがRPGだったせいか、ほとんどがファルコムのメジャーどころのRPGでした。

 後日、友人たちに「PC-88がほしい」と言いまくっていたところ、ラッキーにも手に入れる手段ができたわけですが、うちにきた88におまけでついてきたのが「スナッチャー」を筆頭に「ハイドライド3」や「ミスティーブルー」といった超名作ゲームばかりだったのです。

 そんな風に出会った「スナッチャー」、このゲームってキャラクタとかストーリーとか、なんかアダルトな大人っぽい雰囲気ですよね。主人公ギリアンはバツイチだし(笑)。いとこは当時中学生だったから「スナッチャー」のストーリーの深い部分とか、いまいちピンとこなかったのかもしれませんね。

 さて、今回書いている「スナッチャー」はPC-88版のほかにもサターンやプレイステーション、PC-ENGINEのCD-ROM 2などいろいろなハードに移植されました。CD-ROMで供給された「スナッチャー」はなんと声優さんがしゃべってくれるという、88時代からは考えられない要素が加わっています。

 でも、でもですね、日本語でしゃべられるのにものすごい違和感を感じて、なんとなく興ざめなんですよ。

 何故かというと、「スナッチャー」の88版オリジナルサントラはゲームのストーリーに合わせて曲とドラマがほどよく織り交ぜられている凝った作りで、そのドラマのセリフが英語だったからなのです。ちょっと刷り込まれてしまったかな、と自覚しつつ、私が好んでいたちょっと大人な、洋画っぽい雰囲気が、日本語で聞こえてくるといきなりチープに聞こえちゃって嫌なんだもの。洋画を字幕で見るか、吹き替え版で見るかの違いと同じだと思うんですが、「スナッチャー」のしゃべりは絶対英語、そうじゃなければ88のビープ音のほうがいいなあ。

 曲も、88音源のキラキラした音がオープニングの「TWILIGHT OF NEO KOBE CITY」なんかには特に合っていて、一番好みです。しっとりとした曲調がネオコウベシティの夜景にマッチしていてこれまた大人な雰囲気。家庭用ハードではオープニングは違う曲になってしまっているのも残念です。

 「スナッチャー」の楽曲って、スピード感があるものもバラードも両方好きですねえ。お気に入りはベタベタですが「THEME OF JUNKER」と「THEME OF SNATCHER」、そして「FADED MEMORIES」。

 中でも「THEME OF JUNKER」はストーリーの中盤、事件の真相を解明しようとギリアンがノリノリなときに流れるので曲もハイテンポ、テンションも高いです。聴いている私もやる気出まくり、ノリノリです。

 お気に入りの3曲はどれも少しずつ真実が見えてきて、事件現場などに移動する際に使用されていますがストーリーの進行度合いによってスピード感が違います。これは真実を知れば知るほどやるせなくなっていくギリアンの心情を表しているんでしょうね。

 「スナッチャー」が世に出てからずいぶん時間もたち、家庭用ハードも進化しましたよね。ここらでひとつ、字幕版、吹き替え版をセレクトできる最新版「スナッチャー」を発売していただきたいものです。もちろん音源は88版と同じFM音源とPSGを再現したものでね。基本でしょう(笑)。

[Text : 遠藤 美幸]


  「ナイトストライカー」
ジャケット写真02

'93年にサイトロンから発売された1500名盤シリーズです。これまでの他のアルバムに収録されたアレンジ曲などもまとめられていて、アレンジ3曲+オリジナル曲が収録されています。個人的にはオリジナルがあまりにも良いと感じているらしく、アレンジには反応しなかったなぁ

 闇夜に光彩を放つビル群は、ものすごいエネルギーを湛えているくせに何故か退廃的で、神秘的な印象を受けます。一種独特の匂いを放つ光景が、見る者に近未来にいるような錯覚を起こさせます。

 夜の工場地帯をバイクで走るときや、東京の繁華街や都庁付近を自転車で爆走する時など、ついこの威圧的な何とも言えない光景に見惚れます。急に外壁がぐるんと反転したかと思うと、ランダムな順番にバラバラめくれていって砲台が出現し、フジツボみたいにびっしりと兵器に覆われた要塞に変わんねーかなー、と心の中で妄想しながら眺めていると、突然身に迫る危険を感じる、でも、目はその光景を捉えて離さない。脳に焼き付けようとする……きっと人間には、そういう習性があるに違いない! いや、それはいいから、運転中は前を見ろって私!!

 こういう時、アタマの中は概して「ナイスト」状態です。「夜、ビル、光」から記憶を引き出す脳内リンクリストには、映画の「AKIRA」や、MSX「SNATCHER」、メガドラ「PHANTASYSTAR II」のパッケージイラストなんかも、入っているんだけれど……。

 一番に「ナイスト」が出てくる理由は、他の何よりも突出して私に与えてくれたものがあって、それが「疾走感」です。あの、耐え難いほどの爽快さです。夜の空間を駆け抜ける気持ちよさです。

 そして切なくも格好良いBGM群。これぞ「ナイスト」。あの音楽なしに、あの世界観は無かったんじゃないかと思います。私にとってはゲームとGM、どっちの比重がデカいのか、本当に絶妙なレベルまでGMが好きという数少ないゲームのひとつ。珍しく「好きじゃない曲」が見あたりません。

 その中でも無理矢理絞るとすれば、私がいっとう好きな曲は「BURNING ROAD(地下道のテーマ)」と、「BOSS6(ラスボス)」です。金色のパイプがまぶしい水路も捨てがたいし、誘導弾から逃げるのが難しい海の曲も相当キテます。出だしがほんのりダメな風味を漂わせる空の曲も、途中からメロディーが繰り返しになって盛り上がりを見せる辺りから凄まじく良い。むしろメロディーが一番胸に突き刺さるのは、この曲です。

 「ダライアスシリーズ」同様、クリア後に2択のステージを選んでいき、ツリー状に広がっていくのですが、面クリアごとにバリアが増えるというとても親切な仕様で、クリアを目指すだけなら簡単でした。毎度ボス曲が違うというのも、すごく贅沢です。だって他でもない、あの曲群ですよ。

 何で「BURNING ROAD(地下道のテーマ)」と、「BOSS6(ラスボス)」が一番好きなのかと言うと、ステージ内容が気に入ってるのがデカいですね。地下道の障害物を避けるのがすごーく楽しかったのと、最終ステージはいつも左から2つ目、Qゾーンを選んでいて、ここがめちゃくちゃ気に入っていたんです。Qゾーンは、被弾した「インターグレイ」を乗り捨てて、中からボディスーツに身を包んで推進装置を背負ったパイロット(ドライバー?)が出てくるというアレです。ボスとの一騎打ちも、追いかけっこみたいでめちゃくちゃ楽しいんですよー。最近になって、遠藤さんの身内の間ではQゾーンを「アムロ」と呼んでいたと聞いて、爆笑しました。確かにアムロっぽい!

 後々になって、弾を撃たない「パシフィストボーナス」を身内がやり始め、ビデオも回ってきてスゲーと思ったけど、自分はそこまでやりませんでした。当時は撃ちまくるのが楽しかったし、夜景をひらひら舞うのが楽しかったのです。

 タイトル画面も異様に格好良かったなぁ、闇に溶け込む摩天楼、その上に緑のLEDっぽく「NIGHT STRIKER」。プレイ中の、女の人の無機質な声も、格好良かった。あんな夢に出てくるカッコイイゲーム、また出してくださいよぉ。今度はもうちょっと、台数多めでお願いしまーす。

[Text : 河本 真寿美]

[GM情報瓦版]

★【サイトロンディスクのポータルサイト、「サイトロン・ウェブシティ」がオープン!!】

 サイトロンディスクの新作情報や、ラジオ番組、ゲームミュージックのダウンロード販売、サイト限定のオリジナルグッズなどを提供する新しいポータルサイト「サイトロン・ウェブシティ」がオープン。注目はやはり新譜情報と12月6日からダウンロード販売も開始される「GMステーション」でしょう。

 来週から、「サイトロン・ウェブシティ」オープン記念として、「Viva! GM」でも お姉さん1P&2Pがなにやら画策している模様。そんな(?)スペシャル企画を行ないますのでよろしくっ!

「サイトロン・ウェブシティ」
http://www.webcity.jp/grand/index.html

♪ Writers PROFILE ♪

[1P]☆GMお姉さん[1P] ☆
遠藤 美幸(えんどう みゆき)
8月20日生まれ 獅子座 AB型

私を語る上でかかせないもの……ネコ ネコこそ我が人生、我が宝物。今日も我が家でラブリーちゃんたちが私の帰りを待っています。おみやげ買っていくからゲーム機やPCの上で寝ないで、勝手に電源入れないで。お願い。
最近の私……隣町の水天宮に「コロケ」という看板が出ているお店があります。何年も前から気になってて、お総菜屋さん? コロッケ? などといろいろ考えながらいつもそばを歩いてました。でもよく見たら「コロナ」だった。今日気づいた。びっくりした。

[2P] ☆GMお姉さん[2P]☆
河本 真寿美(かわもと ますみ)
12月28日生まれ 山羊座 B型

好きなゲーム/下手の横好きシューティング。
近況/悪だくみのため、秘密基地にこもり中。

(2002年11月2日)

[Text by 遠藤 美幸 河本 真寿美 Produced by 佐伯 憲司]


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ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

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