発売元 Ubi Soft Entertainment
E3やECTSでアクション関連の賞をほぼ総なめにしたUbiのスニークアクションシューティング「Tom Clancy's Splinter Cell」の発売が11月に控えていることもあって、本家本元筋でありながら今ひとつ盛り上がりに欠けるシリーズ最新作「Tom Clancy's Rainbow Six: Raven Shield」。自社タイトル同士で食い合いになるのを避けるためか、あるいは純粋に開発が遅れているためか、発売時期も11月からいつのまにか2月まで延びている。今回公開されたムービーを見る限りでは、あらかた完成していて細部のチューニングに入っていると見たが、真実はどうだろうか。
「Tom Clancy's Rainbow Six: Raven Shield」は、「Rainbow Six」、「Rainbow Six:Rogue Spear」に続く、Rainbow Sixシリーズ第3世代タイトル。前2世代シリーズでは、オリジナルのグラフィックエンジンを採用していたが、今回は「Unreal Tournament 2003」、「Tom Clancy's Splinter Cell」、「America's Army」などなど、すでに数多くの採用実績を誇る次世代Unreal エンジンを採用している。グラフィックエンジンを一新したという意味では、シリーズ初のフルモデルチェンジバージョンということになる。
ちなみに「Rainbow Six」は、Tom Clancyの同名のベストセラー小説を題材にしたハイテク要素たっぷりのミリタリーアクションシューティング。同小説で世界を舞台に八面六臂の活躍をする多国籍の特殊部隊が「Rainbow」で、その長官を「Rainbow Six」と呼び、転じてRainbow長官ジョン・クラーク自身を指した言葉だ。
ゲームでは彼はあくまでミッション説明を行なうだけの役回りだが、キャンペーンを通じ、死んだ隊員は2度と生き返らない、突入をミスると簡単に全滅するなど、小説同様のシリアスなシナリオ展開に魅力がある。もっとも、同シリーズが600万本という爆発的な人気を呼んだのは、マルチプレイ部分が優秀だったためで、そうした意味でもシングルマルチともバランスの優れたシリーズだ。
余談が長くなってしまったが、今回公開されたムービーはわずか50秒ほどの内容。ただ、全編筋肉のように引き締まっており、鋭い緊張感に充ち満ちている。特に印象的なのは、テロリストが銃撃を受けて倒れる際のアニメーションの滑らかさと、スコープのレンズに映り込む背景までもしっかり描く、恐ろしいまでのディテールの細かさだ。
全体的にややフォーカスが甘いのが残念だが、テロリストが2階渡り通路からどさりと落ちるときのモーションの自然さ、ラストを締めくくる狙撃シーンのテロリストの倒れ具合、ククッと小気味よく寄ってくれるスコープなどなど、とにかく見所満載の映像だ。
(C) 2002 Red Storm Entertainment, Inc. Red Storm and Red Storm Entertainment are trademarks of Red Storm Entertainment, Inc. Rainbow Six is a trademark of Red Storm Entertainment, Inc. Rainbow Six: Raven Shield is a trademark under registration by Ubi Soft Entertainment, Inc. Red Storm Entertainment, Inc. is a Ubi Soft Entertainment company. All Rights Reserved.
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