発売元 Microids
昨年の10月26日版で紹介した「Tennis Masters Series」の最新版「Tennis Masters Series 2003」のPlayable Demo。15日もしくは20回だけ起動できるという制限は前回とまったく同じで、プレイできるコートも米国カリフォルニアのIndian Wellsと同じ。一見手抜きだが、サーブ、レシーブを含め、リアル系テニスシミュレータとしてのクオリティはますます磨きがかかっていて、前作にも増して楽しめた。テニスファンはぜひ一度プレイしてみよう。
Demoでは、2セット先取のエキシビジョンマッチが楽しめる。選手を一から作成し、育てていくという新モードCareerも選択可能だが、こちらは画面とテキストを使ったデモンストレーションのみ。Careerでは、まず最初にモデルエディタを使って選手の身長、体型、服装などを細かく設定して自分だけの選手を作成できるようで、なかなか楽しそうなモードだ。
エキシビジョンマッチでは、難易度2グレードのAI選手を相手に、2セット先取でシングルマッチが楽しめる。Demoで設定できるオプションとしては難易度のほか「Fatigue」のオン、オフがある。要するにラリー時の選手の疲れをありにするかなしにするかというわけで、ありにするとコートの後ろで走り回っていると次第に足の動きが鈍くなってくる。
前作に比べ、サーブ時に出てくるゲージが若干進化していて、まるでゴルフゲームのそれのような2つのゲージを包含した半円型になっている。キーを押してトスを上げると、上部のゲージがグーッと上がり、それに伴い、下部のゲージが両端から狭まってくる。もう一度キーを押すと、上部ゲージが固定され、下部に振り子が現われ左右いっぱいに激しく揺れる。
最初のうちは何がなんだかよくわからなかったが、上部が純粋なパワーで、下部がサーブの正確さを示しているようだ。つまり、パワーいっぱいで打てば、狙いどおりの場所に撃ち込めるエリアは極端に狭まる。ゴルフゲームの体験者ならこのあたりの感覚はすぐつかめるだろう。
グラフィックスレベルは前作と同等で、リアル系の作りもほど同じ印象だが、前作ほどシビアな設定ではなく、ラリーが続きやすくなっている。ただ、重心移動システムやバックハンド時のもたつき加減などは変わっておらず、相変わらず操作に慣れが必要だ。じっくり試してみるといいだろう。
(C) 2002 Microids. All rights reserved.
ダウンロードはこちら(Bonus Web)