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スポーツシューティングの金字塔
Unreal Tournamentの最新作がついに発売!

Unreal Tournament 2003

  • ジャンル:ファーストパーソンシューティング
  • 発売元:EpicGames
  • 発売元:Infogrames
  • 価格:6500円程度
  • 対応OS:Windows 95/98/Me/2000/XP
  • 発売日:発売中


 一般にFPS、ファーストパーソンビューシューティングと言えば、3D空間の中を自分の目で見た視点(一人称:ファーストパーソンビュー)で移動し、キャラの手に持った銃で敵キャラを撃って倒していくゲームを指す。国内コンソール市場ではこのジャンルのゲームは数が少ないが、アメリカやヨーロッパといった海外市場ではRPGと同じくらいの1ジャンルを形成しており、最近ではXboxの発売と同時にリリースされた「Halo」がこのジャンルのゲームとしては代表的なものだ。今回紹介する「Unreal Tournament 2003(以下UT2k3)」は、PCゲームにおける三大FPSのひとつに分類される有名シリーズ「Unreal」の三作目にあたる。


■ リアル系が大勢を占めていたFPS界に登場した久しぶりの王道タイトル

 三大FPSといえば「Quake」、「Unreal」、「Half-Life」、これらのタイトルの特徴といえば「未来SFに出てくるような派手な超兵器」、「1発2発の弾じゃまず死なない」、「マップ内はスピードに乗って高速移動」というキーワードに象徴されるように敵を倒す爽快感に主眼が置かれている。

 一方で「Counter-Strike」に代表される最近のFPSの流行であるリアル系は、「一発の弾丸の当たり所が悪ければ即死」、「マップ内を移動するときは音を立てずにこっそりと」、「弾を撃ってる時間より敵を探す時間が長い」といった緊張感に主眼が置かれていた。ここ2年くらいにリリースされたFPSの多くはリアル系の味付けがなされており、FPSに爽快感を求めるプレーヤーの多くはいまいちのめり込みづらかった感がある。

 加えて三大FPSのどれもが、'99年の年末(Half-Lifeはもう少し前)に発売して以来パッチのみのリリースが行なわれ、3年の長きにわたってメジャーリリースがなかった。いくら好きなゲームといっても、同じゲームを3年もの間プレイし続けるのは相当つらいわけで、多くのFPSプレーヤーはだんだんと寂れてきた三大FPSから次第に離れてリアル系のFPSへとメインゲームを移していった。しかし、前述したとおりリアル系FPSをプレイしていても、彼らの求める爽快感が得られるわけでもなく、いまいち煮え切らない状況でFPSをプレイしていたのが現状だ。

 そんな状況に満を持して3年ぶりにリリースされたのが「UT2k3」だ。三大FPSの一角であるUnrealシリーズの最新タイトルのリリースということで、FPSから離れていたプレーヤーの多くが復帰し、Unrealシリーズ以外のプレーヤーも「UT2k3」に流れ込んで「UT2k3」のプレーヤー層は活況を呈してきている。


■ 未来のバトルトーナメントを勝ち抜き、チャンピオンを目指せ!

 さて、これから「UT2k3」を始めようというプレーヤーのために、「UT2k3」がどういうゲームかということについて解説しよう。「UT2k3」には、Unreal Tournamentという名前が示すとおり、プレーヤーは未来世界で行なわれる殺戮トーナメントに出場してチャンピオンになるという目的とストーリーが一応設定されている。

 これまでのFPSのように地球を守って異星人と戦ったり、降って湧いたモンスターたちを排除するために銃を取る、といった厳密な意味でのストーリーはない。なぜかというとゲームそもそもの目的がネットワークを介したマルチプレイゲームを主眼においているからだ。

 用意されているゲームモードも当然のごとく対戦を意識したものだけが用意されており、オフラインで楽しむシングルゲームもBOTと呼ばれるAIが操作する敵プレーヤーを相手に戦い抜くことになる。シングルゲームはマルチゲームのための練習のために用意されたものと割り切ってプレイするといいだろう。

 では、スクリーンショットを見ながら「UT2k3」に用意されている5つのゲームモードを紹介していこう。

【Deatch Match】
マップを巡回し、視界に入った敵を片っ端から撃って蹴散らしていくシンプルなゲームモード。敵プレーヤーを倒すごとに1フラグ(ポイント)加算され、時間内もしくは規定フラグを稼いだプレーヤーの勝利となる。互いに撃ち合っている2人の横から弾を撃ち込んで一方的にフラグを稼ぐなど、全てが肯定される何でもあり。とにかく一番多く敵を倒したプレーヤーが一番えらい。古くからのFPSにも必ず搭載されており、もっともFPSらしいゲームモードといっても過言ではない

【Team Death Match】
Team Death Matchは文字通りチームに分かれてDeath Matchを行なうゲームモード。フラグポイントが個人ではなくチームに加算されるのと、敵と味方に分かれて敵チームのプレーヤーを倒していく点がDeath Matchとの大きな違い。周り全てが敵であるDeatchMatchと違って、チームメイトとともにマップ内を移動するので、2対1で敵チームのプレーヤーを攻撃するといった圧倒的有利な状態でゲームを進められるのがポイントだ

【Dobule Domination】
マップ内に2箇所設置されているコントロールポイントを、両方とも占拠すればカウントダウンが始まり、そのまま8秒間占拠し続ければポイントゲット、先に規定ポイントをとったチームの勝ちとなる。前作のDominationはコントロールポイントの多さに起因する戦闘密度の薄さから人気はいまいちだった。しかし、「UT2k3」ではコントロールポイントが2つと数が抑えられたことで、コントロールポイント近辺での攻防が非常に熱くなった。「UT2k3」の中でも注目のゲームモード

【Caputure the Flag】
Death Matchと同様にFPSではお約束といえるゲームモード。敵陣にある旗を奪取して自陣まで持ち帰り、自陣の旗に触れればポイントが入る。こちらはただ敵を倒せばいいのではなく、旗を持ち帰る役、敵の追撃を排除する役、自陣の旗を守る役、とチーム内での自分の役割を把握することが重要だ。状況判断・射撃能力・戦略眼、全てが要求されるゲームモードだ

【Bomging Run】
こちらは「UT2k3」から追加された新しいモード。プレーヤーはマップに投入されたボールをつかみ、敵陣に設置されたゴールに入れればポイントが入る。ボールを投げ込めば3ポイント、体ごとゴールに突っ込めば7ポイントが加算される。サッカーやアメリカンフットボールの中間みたいな形式を考えてもらうとイメージ的に一番近い。撃ち合いがメインの「UT2k3」の中でももっともスポーツ的なゲームモードだが、当然FPSらしくボールを持った敵プレーヤーを撃って妨害するのもアリだ


■ 12種類のド派手な武器を、戦況にあわせて的確にチョイスして使いわけろ!

 「UT2k3」には特殊武器も含めて12種類の武器が用意されている。加えてUnrealシリーズの特徴として、マウスの左ボタン(プライマリアタック)と右ボタン(セカンダリアタック)で異なった弾が発射されるという特徴がある。どちらもまったく違う性能の弾が発射されるので、実際は24種類にも上る武器の使い方を把握する必要がある。では、写真を交え各武器の特徴と性能に関して紹介しよう。

【Shield Gun】
全ての武器の弾が切れたときに最後に使う最後の武器。プライマリはエネルギーを溜めて敵に体当たりすることでダメージを与えることができる。セカンダリはその名が示すとおりエネルギーシールドを張って、敵の攻撃を跳ね返すという使い方。ただ、これにはエネルギー制限や正面のみ有効、爆風は防げないなどの制限もある。CTFやBRで敵の追撃を防ぐときに使うといいだろう

【Assault Rifle】
ゲームモードにもよるが、ゲームスタート時にこの武器とShield Gunは必ず持っている。プライマリはマシンガン、打った瞬間に着弾する即着弾系と呼ばれる武器だ。セカンダリはグレネードランチャー、発射して一定時間が経過するか敵に触れると爆発する。こちらは右クリックし続ける時間によって投擲距離が大幅に変わることを覚えておくといいだろう。ただ、スタート時点でプライマリは100発、セカンダリは4発しか弾がないので、以下紹介するメイン武器の弾がなくなったら使うぐらいだと思っておいたほうがいいだろう

【Mini Gun】
どこかで見たようなドラム回転式のマシンガン。プライマリはAssault Rifleと同じく即着弾系の弾、セカンダリは着弾すると小爆発を起こす弾を一気にばら撒くことができる。どちらも長時間撃ち続けるものではなく、後述する武器で敵の体力をある程度削ってから止めに使うものと覚えておこう

【Flack Cannon】
プライマリはショットガンのように、シェル(殻)に詰まった小さい破片を一気にばら撒く。近距離から当てれば一気に敵を倒すことも可能だ。セカンダリはシェルをそのまま山なりに撃ちだす。直接敵に当てれば大ダメージだが、結構難しいので通常は相手の足元の地面に命中させて爆発させ、その破片でダメージを与える。慣れると中近距離の攻防はこれ一本でまかなえるくらい使い勝手がいい武器だ

【Bio Rifle】
タンクに詰まった有毒廃液を発射して相手に浴びせかける。プライマリは単発、セカンダリは一定量をまとめて発射する。この廃液、かなり粘度が高く壁に打つとベチョっと張り付き、一定時間たつと爆発するというかなり危険な物体。基本的に敵の通りそうなところにばら撒いておいたり、逃げる敵の進行方向に落として踏ませることでダメージを与えることを主眼において使う

【Rocket Louncher】
非リアル系FPSでは必ずある、ロケット弾を相手に撃ちだす武器。プライマリだと単発、セカンダリだと3発までロケットを溜めて撃てる。ただ、ロケットの弾速はかなり遅く、直接当てるには相当の修練が必要なので、足元や敵に近い壁に当てて爆風でじわじわ体力を削るように使うと使いやすい。相手の動く先を予想してそこに打ち込むように使おう

【Link Gun】
プライマリは小さいエネルギー弾を発射し、セカンダリはエネルギービームを照準に向かって照射する。プライマリのほうは敵に接近するまでの牽制にしか使えないが、セカンダリのほうは敵に当て続けることができれば継続的にダメージを与えることができるので、使い込むとかなりうっとおしい武器のひとつ。加えてTDMなどのチーム戦で、Link Gunを使っている味方に向かってLink Gunを撃つと、撃ち込まれた側のビームの色が変わり、威力が倍加するという特殊能力を持つ

【Shock Rifle】
プライマリはエネルギーを収束した強力なレーザーを発射する。このビームも即着弾系の一種だが、Mini Gunなどのばら撒き系と違って一発当てれば体力の4割くらいのダメージをもっていく。セカンダリはエネルギーをエネルギーボールとして発射する。こちらは弾速が遅いので相手の動きを封じつつ接近するのに使えるのが特徴だ。さらにShock Rifleには大きな特徴があって発射されたセカンダリのエネルギーボールをプライマリで打ち抜くことで大爆発を起こせる。これは俗に「コンボ」と呼ばれており、動き回る敵プレーヤーの移動先にコンボを置くようにして使う。マスターできれば強力な武器になるだろう

【Lightning Gun】
現代の銃器で言うならスナイパーライフルに相当する。即着弾系武器の一種で、プライマリで撃った瞬間に雷状のエフェクトとともに強力なエネルギービームが着弾し、敵体力の9割近くを奪う。しかし、一発撃つとエネルギーチャージのために数秒間撃てなくなるので、一撃必中を心がけたい。セカンダリはズーム、通常では発見できないような遠距離から遠くの敵を撃てる。Lightningは地上を移動している敵に当てるのは至難の業だ。ジャンプや高い位置から落下中の敵など、移動軌道が変わらない状況にある相手を狙うようにしよう

【Translocator】
これは武器とはちょっと違い移動するために使う装備。プライマリでクリックするとディスクを一枚発射、ディスクが発射された状態でセカンダリをクリックするとディスクが移動した地点に一気にワープできる。これによって普通のジャンプではいけない高い場所や、走るよりも高速に移動できる。ちなみに連続ワープには制限があり、連続して5回以上ワープはできない。加えてディスクが敵プレーヤーに重なった瞬間ワープすれば、敵を一撃で倒すことも可能だ

 これから紹介する2種の武器は、通常武器ではないスペシャルウェポン。どの武器も問答無用の威力を誇っており、そう簡単には使うことができず、連射することもできない武器だ。だが、それだけにうまく状況にあわせて使いこなせば状況を一変させるだけの威力を秘めている。一度でも使ったらその威力のとりこになってしまうだろう。

【Ion Painter(Ion Cannon)】
DDomiとCTF、BRの一部マップだけで使える武器。使うときは、Ion Painterを選択してプライマリで照射されるターゲットレーザーをマップ内の起爆希望地点に対し一定時間当て続ける。すると天空に浮かぶ人工衛星から極太のエネルギービームが降り注いで大爆発を起こすという寸法だ。ただ一歩も動かず数秒の間ビームを照射しなきゃいけない(動いた時点でタイムカウントがリセットされる)ので、使う機会は相当限られる

【Redeemer】
簡単に言ってしまえば核ミサイル。着弾した瞬間にIon Cannonをしのぐ大爆発が起こり、有効範囲にいる敵全てを粉々にしてしまう。プライマリで撃つと普通に直進、壁や床に当たった時点で爆発。セカンダリで撃つとミサイル視点の画面になり、マウスをつかってミサイルを誘導できる。誘導中にプライマリをクリックするとその地点で誘爆させることも可能だ

 前作「Unreal Tournament」は、ひとつの武器を使い込んで得意武器を作ればどんな状況でも切り抜けられる事が多かった。しかし、「UT2k3」ではマップが広くなり遠距離での撃ち合いが多くなった、マップ上に大量に配置された遮蔽物が追撃された際の逃亡を容易にし、各武器の攻撃範囲が前作に比べて意図的に狭く設定された、などの理由により「ある程度まで得意武器でダメージを与えておいてから、Assault GunやMini Gunといったばら撒き&即着弾系の武器で止めを刺す」といった使い方が重要になってくる。

 自分が得意とする武器が使いやすいのはわかるが、ひとつの武器にこだわらず状況に合わせた武器選択を心がけよう。状況判断が正しくなるにつれ、ネットワーク対戦などでの勝率がだんだんと上がってくるようになるだろう。


■ 次世代PCゲームの映像表現を用いた「UT2k3」
古いマシンでも楽しみたいのなら、画面描画設定を上手に設定しよう

 「Unreal Tournament 2003」の名前が示すとおり、「UT2k3」には3D描画エンジンの一種であるUnrealエンジンの最新版(俗にUnreal2エンジンと呼ばれている)が使用されている。「UT2k3」もUnreal2エンジンも同じEpicGamesが開発に携わっていることもあり、限界までのチューニングが施されたその画面描画は、これまでのPCゲームとは一線を画した美麗なものとなっている。とりあえずゲーム内のスクリーンショットを見てもらえるとその美しさが理解していただけると思う。

 さて「綺麗な画面PCの3Dゲームをやりたければ、それ相応の性能を持ったマシンが必要」というのは、読者の方もすでにご存知だろう。「UT2k3」をちゃんとゲームとして楽しむにはPCの性能も相当高いものが必要なのでは? と心配される読者も多いことと思う。ちゃんとゲームとして楽しむという点に関しては「UT2k3」に抜かりはない。

 「UT2k3」の公式ページにある推奨性能(PCゲームの場合、推奨性能がゲームを楽しむための最低スペックだと思ったほうがいい)を見ると1GHz以上のCPUとGeforce2、Radeonチップを積んだ32MB以上のVRAM搭載のVGAとなっている。最低限これだけのスペックがあればゲームを楽しむ分にはまったく問題無い。なぜかといえば、「UT2k3」の画面描画設定は幅が広く、うまく選択することで一世代前のスペックでも十分楽しむことができるのだ。ここで同じ画面を描画設定を最低レベルに設定したときと、最高レベルに設定したときの違いを見てみよう。

 性能が低いマシンでゲームを楽しもうと思ったら、画面の描画設定を限界まで落とすのが有効だ。一方で一線級の性能を持ったマシンでも意図的に画面の描画設定を落としてゲームを遊ぶ人たちがいる。Flame Per Secondを最重視する人たちだ。彼らは画面の美麗さよりもまずFPSを重視する。ちなみにFPSとは1秒当たりの画面書き換え回数の単位だ。

 アニメーションだと1秒間に24回、コンシューマーゲームだと1秒間に30~60回画面を書き換える。この数値が高ければ高いほどゲーム画面が滑らかに描かれ、逆に値が10くらいまで落ちると、ゲーム画面がコマ落ちして見えるわけだ。FPSの増減はPCの性能に比例しており、PCの性能が同じならば実行するゲームの画面描画の重さが関係してくる。

 FPSをヘビーに楽しむ人々の間では、ゲーム進行に影響を与えない(ゲーム中にコマ落ちしない)レベルで楽しむには最低FPSが60以上ないと辛いと言われている。FPSが上がれば上がるほど敵の動きがはっきりわかるようになり、敵に照準を合わせるのが容易になるからだ。

 マルチゲームをしていてどうも勝てないということがあったら、画面の描画設定を見直してみよう。今まで敵に先に撃たれていた状況でも、敵を先に撃つ事が可能になるかもしれない。ちなみに現在の状況でのFPSを見たい場合はコンソール画面を表示して(標準だと[半角/全角]キーを押すと表示される)「stat fps」と入力することで画面右上に現在のFPSと平均FPSが表示される。これを見ながら画面表示とFPS値のバランスを取っていこう。

 また、UT2003.exeのあるフォルダ(標準ではC:\UT2003\System\)にBenchmark.exeという名前のベンチマークプログラムが用意されている。これはマップ内を飛び回るFlybyテストとBot同士を戦わせるBot Matchテストによって、現在使用しているPCシステムの性能を数値で表現してくれるものだ。

 Flybyの数値がビデオカードを中心とした画面描画性能を、BotMatchの数値がCPUを中心とした計算能力の数値を表している。1024×768の画面サイズでこのベンチマークを実行した場合、Pentium4 2.53GHz、Geforce Ti4600というトップクラスのシステムならば、Flybyが150前後、Botmatchが60前後の数値がでている。Pentium III 966MHz、Geforce 3の環境ならばFlybyで80前後、Botomatchで30前後といったところだ。すでに先行して配布されている「UT2k3」のデモにも同様のベンチマークプログラムが収録されている。「UT2k3」を購入する前にデモでベンチマークを実行し、CPUとVGAのどちらを強化するか判断するといい。

左が画質最高の状態、右が最低の状態。画面内のオブジェクトポリゴン数、テクスチャの解像度などが明らかに違うのが分かる。ちなみに最高レベルの場合画面中央のドラゴンは煙を吐いている


■ 新しく追加された3種類の特殊移動と4種類のアドレナリンを使いこなしてマップ内を縦横無尽に駆け巡れ!

 ところで、前作「Unreal Tournament」と「UT2k3」で何が一番変わったかと言われればゲームの根幹に関わる移動システムの変更とプレーヤーキャラの性能を強化するアドレナリンだ。「Unreal Tournament」では、移動キーを同方向に2回連続でタップするとその方向に向かって勢いのついたジャンプをするDodgeという移動方法があった。「UT2k3」では、このDodgeに加えDouble Jump、Dodge Jump、三角飛びという3種類の特殊移動が追加された。

・Double Jump
1回目のジャンプの頂点付近でジャンプボタンを押せば、もう一度ジャンプできる。慣れれば何てことないが、少々タイミングがシビアだ

・Dodge Jump
Dodgeを入力した直後にジャンプキーを押すと、Dodgeした方向に大きくジャンプできる。この移動方法を使って通常ではありえない方向から敵を襲撃するとカッコイイ

・三角飛び
壁に向かってジャンプしたとき、壁と反対方向にDodgeを入力(左側に壁があれば、右移動キーを2回押す)すると三角とびが使える。狭い通路での戦いなどで使って敵が驚いた隙に攻撃をしよう

 そしてもうひとつのキャラ性能強化だ。まずこれを発動させるためにはマップ内にあるアドレナリンカプセルを拾ったり、敵を倒したりして画面右上に表示されているアドレナリン値を100まで溜める必要がある。アドレナリンが溜まったら移動キーを使って以下の移動キーを入力すると以下の4種類のアドレナリンが使えるようになる。

BOOSTER
後後後後と後ろキーを4回入力することで発動する。体力が自動的に回復する上に最大値である199まで体力が溜まるとシールド(シールドがある間は攻撃を受けても体力が減らない)値が上昇していく。CTFで敵の旗を持ち帰るときや、BRで敵ゴールにボールを持っていくときなどに使うといいだろう
SPEED
前前前前と前キーを4回入力すると発動し、移動スピードとジャンプ力が上昇する。SPEED状態で移動すると、極端に被弾しにくくなるので、CTFやBRで活用すると良いだろう


INVISIBLE
右右左左とキーを入力すると体が半透明となる。 完全な透明になるわけではなく、キャラの輪郭線だけはボンヤリと見える感じだ。DMやTDMなどで使うと敵に気づかれることなく接近できるので、限界まで溜めたロケットランチャーなどをぶち当ててやろう
BERSERK
前前後後と入力すると武器の連射速度が上昇する。敵プレーヤーを一気に仕留めたいときに使うと有効だが、効果はいまひとつ。これを使うぐらいだったらほかのアドレナリンを使ったほうがいい


 移動や武器のシステムだけを見てみると「UT2k3」自体、「Unreal Tournament」と大きく変わる部分は少ない。しかし、上記の特殊移動を使うことで、ゲーム内での移動や攻撃の仕掛け方など、それまでの常識が大きく覆った。「Unreal Tournament」の時代もDodgeを使いこなしたプレーヤーが勝率を上げていったのと同じように、「UT2k3」でもこれらの特殊移動やアドレナリンを使いこなしたプレーヤーが勝利に一歩近づくことになるだろう。

 最後にストーリー紹介でも触れたとおり、「UT2k3」の舞台は「Unreal Tournament」に引き続き未来のスポーツである殺戮トーナメントだ。ゲーム内のアナウンスや演出、開幕ムービーを見るとその傾向は前作からさらに強化されており、射撃能力、戦術、洞察力といった「プレーヤーの人間性能」を競うためのゲームとなってきた。

 また「Quake」、「Unreal」、「Counter-Strike」などで名を馳せた「ライバルプレーヤーに勝つ」ことを一番の喜びとしている多くのFPSのトッププレーヤーたちが「UT2k3」を次のメインゲームとして参入してきている。日々の練習と対戦を積み重ね、自分の存在すべてをかけた対戦を行なってほしい。勝利の果てに味わえる達成感と高揚感は今までにあなたが感じたことのなかった世界を味あわせてくれるだろう。

Unreal(R) Tournament 2003 (C) 2002 Epic Games, Inc. Raleigh, N.C. USA.Unreal and the Unreal logo are registered trademarks of Epic Games, Inc.ALL RIGHTS RESERVED. Unreal Tournament 2003 was created by Digital Extremes in collaboration with Epic Games Inc. Dolby and the double-D symbol are trademarks of Dolby Laboratories. The Maya logo and Maya Personal Learning Edition are trademarks of AliaslWavefront, a division of Sillcon Graphics Limited. Manufactured and marketed by Infogrames, Inc., New York, New York, under license from Epic Games, Inc. The Atari trademark and logo are the property of Infogrames.Use of this product is subject to acceptance of the terms of an end-user license.


【Unreal Tournament 2003】
  • CPU:Pentium 4 or AMD 1.0GHz以上
  • メモリ:256MB以上
  • HDD:3GB以上
  • ビデオメモリ:32MB以上


□「Unreal Tournament 2003」公式ホームページ
http://www.unrealtournament2003.com/

(2002年10月23日)

[Reported by tyokuta]


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