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[Viva! GM]

 マイペースに展開中のGM(GAME MUSIC)フリークによるGMフリークのためのGMコーナー!「Viva! GM」。新譜情報はもとより、なつかしのGMまで、幅広くゲーム音楽に関して取り扱うコーナーです。GM大好きお姉さん2人がガイドを努めるこのコーナー、コンセプトはズバリ「勢い!」。今週はカプコンのCD2タイトルがイチオシに登場。「俺とGM」ではタイトーの作品を2つ紹介!

[ 今が旬! のオススメ作をタイムリーにピックアップするコーナーです ]


ジャケット写真01
ブレスオブファイアV ドラゴンクォーター
ミニイメージサウンドトラック

発売元:発売元:セルピュータ
販売元:株式会社ソニー・ミュージック ディストリビューション
製品情報:こちら

価格:1,890円(税込)
発売日:9月20日(e-capcomで10月11日より販売)
品番:CPDA-1020

■ ブレスオブファイアV ドラゴンクォーター ミニイメージサウンドトラック

 先の東京ゲームショー2002会場で、9月20日に発売された「ブレス オブ ファイア V ドラゴンクォーター ミニイメージサウンドトラック」。会場で買えなかったという人、10月11日からカプコンのオンラインショップ「e-capcom」で販売が始まりましたよ!

 作曲の崎元仁さんと言えば、「伝説のオウガバトル」や「ファイナルファンタジータクティクス」、「ベイグランドストーリー」などを手掛けてきたコンポーザー。これまで遊んだゲームの中で、知らずに崎元さんのGMにお世話になっている人も多いんじゃないでしょうか。私にとって崎元さんと言えば、「レイディアントシルバーガン」の印象が強いのです。荘厳な雰囲気のオーラをまとった、オーケストラ調の楽曲で、いろんな楽器が重なり合う中でも、メロディの個性が独特で、とっても豊かな表情を持って際立っている。それが、私の感じる崎元さんの楽曲の特徴です。

 そんな特徴は、「ブレスオブファイアV」の音楽にも見られます。本ミニアルバムは、映画音楽のようなメインのテーマ「Main」から始まり、束の間の休息をイメージさせる「First Town」、押し寄せる敵群のイメージの「Battle」、何かを予兆するような朝の静けさを思わせる「Calmato」、嵐のように激しい「Boss Battle」の5つの異なるシーンの音楽をセレクト。中でも、ゲーム本編のイメージを膨らませるのに一役買っている「Main」は、是非聞いてもらいたいですね。このメインテーマは、公式サイト「ブレス オブ ファイア V ドラゴンクォーター公式サイト」でも試聴できます。

 このミニアルバム、収録曲数は5曲だけれど、崎元さんの音楽の世界を知る道しるべとなってくれることは間違いないでしょう。まだ崎元さんを知らない、という人にもオススメです。ゲームの発売は11月4日なので、ミニアルバムを聴いてイメージを膨らませて待ってみると良いのでは? 神秘的なイラストポストカード4枚組もセットになっています。絵と音楽両方で、ゲームへの期待感を高めてくれる心意気に、嬉しいものを感じてしまうのです。

 なお、このミニアルバムは、CDショップには並んでいません。「e-capcom」での限定販売となっているのでご注意を。

[Text : 河本 真須美]



ジャケット写真01
カプコンミュージックジェネレーション
ファミコン音楽全集
ロックマン1~6

発売元:発売元:セルピュータ
販売元:株式会社ソニー・ミュージック ディストリビューション
製品情報:こちら

価格:5,040円(税込)
発売日:9月20日(e-capcomで10月11日より販売)
品番:CPCA-1064~6

■ カプコンミュージックジェネレーション ファミコン音楽全集 ロックマン1~6

 カプコンの大人気アクションゲーム、「ロックマン」の15周年記念アルバムがリリースされました。

 このアルバムは9月に行なわれた「東京ゲームショー」のカプコン物販ブースにおいて先行販売され人気を博したもので、ファミコン版「ロックマン1~6」の楽曲をオリジナル音源を使用してCD3枚に収録。

 入っている曲のなかにはゲーム中に聴くことができない海外版オープニングや未使用楽曲が含まれているものもあり、その上歴代の「ロックマン」に使用されたSEも入っているという、まさに15周年記念にふさわしい豪華な内容になっています。

 私は、「ロックマン」シリーズはプレイステーション版の「ロックマンX4」しかプレイしたことがないので、それまではなんとなく「子供向けなのでは?」というイメージがあったものです。しかし、「ロックマンX4」を私に勧めてくれたのは同い年の「ロックマン」大好きお姉さん。思いの外(失敬!) 幅広い年齢層から支持されているんだな~、と見解を改めてみたり。実際にプレイしてみるとゲームの内容もパターンを構築して進んでゆく横スクロールアクションで、結構いろいろ考えたりして頭も使いました。パターンを作るのも大人子供関係なく面白いので誰でも楽しめる作品といえます。

 ある日その「ロックマン」大好きお姉さんと話をしていると「ゲームだけでなくBGMもとてもよいのでおススメ」といっていたのですが、なるほど、メロディがはっきりしていてノリがよくて、いわゆる「やる気がでる」っぽい芸風で、これを聴きながらゲームをやったらさぞかし燃えるだろうなあ、とか想像してしまいました。

 この音楽集は前述のとおり「ロックマン1~6」の楽曲が収録されています。同じ「ロックマン」シリーズの曲なのに音色も全体の雰囲気も作品ごとに少しずつマイナーチェンジしていて、それぞれの作品を聴き比べてみると本当におもしろいです。こうやってファミコン版「ロックマン」の楽曲を全部一度に聴けるのも音楽全集としてひとつのアルバムにまとめられている利点ですね。

 「ロックマン」のメインの楽曲は「~MAN STAGE」というように、それぞれの敵ボスロボットのステージBGMなのですが、私はあまり「ロックマン」について知識がないためにどういう敵が登場するのかいまいち把握していません。でもDisc3の「ロックマン6」収録曲の「PLANTMAN STAGE」はいいなあ、と思い、「PLANTMAN」とはどんなボスロボットかとても興味が沸き、ネットで調べてみることに。

 実際の「PLANTMAN」はその名のとおり「元は植物園で植物を管理するマスコットロボット」らしいです。外見的特長はピンクの頭部にグリーンのボディ、まさにお花のようなかわいらしいロボットでした。ちなみに弱点はブリザードアタック。

 もっと渋いキャラクタかと思っていた「PLANTMAN」、その彼の面のBGMはファミコン音源独特のドラムがいいですね。ミドルテンポで他の曲とちょっと違うところも印象的。後半のコード進行もぐっときます。聴いているとゲーム中の本物の「PLANTMAN」と戦いたくなってきます。

 初代「ロックマン」が発売されてからもう15年になります。しかし「ロックマン」の人気は衰えるところを知りません。次世代機ハードのシリーズからのファンもこの機会に「ロックマン」の楽曲のルーツに触れてみてはいかがでしょうか? きっと新しい感動や発見があると思いますよ。

 ただ、このアルバム、現在は「e-capcom」でも一時販売終了という形になっているのが残念です。でも、再生産が検討されているということなので、買い逃した人も諦めないで待ちましょう。それだけの価値がある内容だと思います。

[Text : 遠藤 美幸]

♪今月の新譜♪

●ここでは、今月発売予定の新譜データを扱います。新着情報が入り次第、随時更新していきます。

■ 発売元:コナミミュージックエンタテインメント
  販売元:キングレコード株式会社

タイトル 発売日/データ 解説
ときめきメモリアル 伝説の場所へ ~詩織・光・優紀子~ 10月23日
1,500円(税込)
KMCM-21
 「ときめきメモリアル」、「2」、「3」のヒロインが奇跡の集結、“夢の共演”が実現したメモリアル・マキシ。各ヒロインのキャスト自らが作詞を担当した新曲イメージソングと、メッセージ(モノローグ)を収録。
ときめきメモリアル GUITAR COLLECTION 10月23日
3,059円(税込)
KMCA-176
 「ときめきメモリアル」、「2」、「3」から選りすぐられた名曲、「二人の時」(歌:金月真美)「あなたに会えて」(歌:野田順子)「さくらの季節」(歌:神田朱未)などがギターアレンジでよみがえる。
■ 発売元:コナミミュージックエンタテインメント
  販売元:株式会社ソニー・ミュージックディストリビューション
タイトル 発売日/データ 解説
beatmania THE FINAL Original Soundtrack 10月23日
2,243円(税込)
KOLA-001
 「beatmania」シリーズ8作目にして最終章「THE FINAL」の、サウンドトラック。5鍵「beatmania」の人気アーティストによる新曲の他、ボーナストラック4曲を収録。
GUITAR FREAKS 8thMIX & drummania 7thMIX Soundtracks 10月23日
2,243円(税込)
KOLA-002
 シリーズ最新作「GUITAR FREAKS 8thMIX」、「drummania 7thMIX」に追加された新曲を全て収録。「野獣王国」からの提供楽曲「☆CANDY」や、「ツミナガラ...と彼女は謂ふ」ロングバージョンなども収録。
■ 発売元:タイトー/ZUNTATA RECORDS
  販売元:(株)SMEインターメディア
タイトル 発売日/データ 解説
ENERGY AIRFORCE(エナジーエアフォース) 10月23日
2,600円(税込)
ZTTL-0058
 同梱特典として特製エンブレムステッカーを収録。作曲者、櫻井浩司(Cubism)。プレイステーション 2用リアル戦闘機シミュレーターゲーム「ENERGY AIRFORCE」のサウンドをこの1枚に。ボーナストラックとして書き下ろしオリジナルソング「I`ll...」を収録。
■ 発売元:株式会社デジキューブ
  販売元:株式会社ソニー・ミュージック ディストリビューション
タイトル 発売日/データ 解説
ファイナルファンタジーI・II
オリジナルサウンドトラック
10月23日
2,718円(税抜)
SSCX-10071-2
 2枚組、62曲収録。初回限定でスーパーピクチャーレーベル仕様。プレイステーション移植によって新たに蘇る「ファイナルファンタジーI・II」の音の感動を、あなたの耳で感じてください。
■ 発売元:ランティス
  販売元:キングレコード
タイトル 発売日/データ 解説
機動戦士ガンダム戦記
オリジナルゲームサウンドトラック
10月23日
2,857円(税別)
LACA-5130
 プレイステーション 2用ソフト「機動戦士ガンダム戦記/バンダイ」のBGMと、ガンダムガールによるイメージソングを収録したオリジナルサウンドトラックアルバム。

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[俺とGM]~ライターによる、GM思い出 暴れ語り~

●担当ライターが思い入れたっぷりにゲームとGMを語ります。


■ なぜか最近のムーブメント!?……「ダライアス外伝」

ジャケット写真02

「ダライアス外伝」オリジナルはサイトロン2000シリーズとして発売されています。また、「ZUNTATA HISTORY L'ab-normal 2nd(品番:ZTTL-0039 価格:2,550円)」にオリジナル音源2曲が収録されています。ゾーンAの「VISIONNERZ」アレンジバージョンがよいです。インナーはOGR氏による学術解説書。ジャケットは黒地のマットなインナーの上にセルが3枚重ねられているもの。なかなかキレイなんですが私の所有CDはセルの天地がわからなくなってしまいなんだかめちゃくちゃ……。

  今年の春頃から身内のあいだで妙な盛り上がりをみせている「ダライアス外伝(ダラ外)」です。よく考えたらゲームセンターにお目見えしたのが'94年なので、もう8年も前のゲームなんですね。それにしては全く古くささがないのが驚きですなあ。

 「ダラ外」は、当時ゲームミュージックに生の歌声が入っているのはめずらしく、「歌うゲーム」として有名でした。私のいきつけのゲームセンターでもメガロ筐体(プロジェクター仕様の大型筐体)に入っていたせいかBGM(特に「FAKE」)がとてもよく聞こえてきたものです。仲間うちでも「何のゲーム?」など話題にのぼっていました。私も格闘ゲームで沸騰した頭の熱を冷ますために、よくジュース片手に見学にいったものです。

 見学していてハートにメガショックだったのがYゾーン。うっそうと草木が茂り、鮮やかな原色の花が咲く熱帯のジャングルのようなステージなのですが、道中が終わるところでシルバーホーク(自機の名前です)がだんだんと上昇していきます。そして視界に青空が広がり「WARNING!」のアラーム、空には虹がかかり桃色のフラミンゴの群がいっせいに羽ばたく……。

 「ダラ外」はもう、この虹とフラミンゴのシーンにつきますね。初めて見たときはあまりの美しさに我を忘れ、手に持ったジュースが傾いてダラダラとこぼれていたのにも気付かなかったほど。口をぽかーんと開けてジュースこぼしてる私はさぞかし怪しかったでしょう(笑)。ついでにゲーセン店員さん、床を汚してごめんなさい。しかしゾーンYのフラミンゴはいつ見ても目頭がじわっとなる、胸が熱くなるシーンです。

 情けないことに最近気がついたんですが、「ダラ外」の最終面ってどの面もボスのところで丁度BGMが2ループ目に入るんですよね。曲がすごい盛り上がると同時に「WARNING!」表示がでてボスバトルに突入するんです。そういう細かいところへのこだわりも「ダライアス外伝」の人気の高さに結びついてると思います。

 私は今年になってようやくこのゲームを自分でプレイしだしたんです。お気に入りのBGM「AXON」はゾーンFでしか聴くことができないのでそこを目指して下ルートを取っているんですが、なにげにキツイ。人から聞いた話によるとやはり上に進んだほうが楽らしいです。でも「AXON」を聴くためにアーム(「ダライアス」シリーズのバリア。「グラディウス」のフォースフィールドと同じ形状) がカスカスになりながらも下ルートを果敢に(無謀に?)攻める私。最終目標はゾーンY、マンボウと決めています。

 「AXON」は「E・E・G」とたいそう似ています。最初まったく区別がつかなくてサントラCDに同じ曲が2回収録されているんじゃないかとマジで思ったくらい。今ではイントロ聴いただけでもどっちかわかりますよ。「AXON」も「E・E・G」もループ前が好きです。特に「AXON」はピアノがとても美しいのでうっとりです。

 そして忘れてはならないのが最終面のBGM「SELF」。道中とボスの曲がノンストップなのは「ダライアス2」も同じですね。「SELF」の一番好きなところはメロが女性のボイスなのか楽器なのかぱっと聴いただけでは判別つかないつかみどころのなさ、かな?

 イントロは確かに楽器とボイスは別だとわかるのに曲が進むにつれて曖昧になっていく、そのあたりが「ダライアス外伝」のストーリーと深くリンクしているようで、妄想かもしれないですがぐっときますね。

 夏をすぎてまた「ダライアス外伝」と疎遠になっています。未だにゾーンNのあたりのルート選択がめちゃくちゃで進行度合いが安定しません。ホタルイカもいやだしイカ戦艦もいやだし、そのへんでオロオロしてるから毎回進む道が違ってしまうのよね。まだまだフラミンゴを自力で見るのには時間がかかりそうですねえ……。

[Text : 遠藤 美幸]


■ 「ガンフロンティア」

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「ガンフロンティア」は、サイトロン1500シリーズで「ルナーク」とカップリングでCDが出ています。当時、友達に借りたことはありましたが……別に、何が問題というわけでもなく、ただそこはかとなく「何で『ルナーク』とペアなの?」という疑問を抱いたなぁ。
 また、「ZUNTATA HISTORY L'ab-normal 1st(品番:ZTTL-0038 価格:2,550円)」に1曲収録されています。

  独自の卓越した世界観を見せてくれる縦シュー「ガンフロンティア」。ゲーム全体から受ける印象は、西部開拓時代です。かと言って、馬に乗った人が出てくる訳でも、時代がソレなわけでも、場所がアメリカでもありません。リボルバーや荒野、黄金、といったキーワードが、画面上の絵から効果的に視覚に飛び込んできます。まず1番目立つのが、シュールなんだけど説得力ある男臭いメカデザイン。自機や敵戦車・戦闘機などのメカは、シリンダーだの銃身だの、西部開拓史の男達が武器としていた、銃を象ったデザインなんです。また背景の絵は、険しい渓谷や荒野にできた集落、未開拓の森林などです。そして音楽は非常にウェスタンな感じ。改めてしっかり聴いてみて、コテコテの西部劇してたんだなぁと思いました。

 どのBGMも、ステージのシーンと非常に良く合っています。1面は救いようのない暗さの中に格好良さがあって、鉄の棺桶やごつごつした岩場の光景にばっちりハマる。2面は一転して緩やかな調子で、凛と冴える鈴のような音色など、数種類の打楽器が余韻を残し、希望に満ちた感じを醸し出すBGM。ゆったり飛来する巨大な航空機が、画面に「ズゴー」って入ってくるシーンや、突然視界が開けて鳥が飛び立ち(ボス手前)、すごい高空を飛んでいるってことを実感する場面に、よく合っています。ただしここは、最初の残機潰しができる面。ゲームシステム上、潰すとランクが上がっていき、ザコの吐く弾の量が段違いに増えてくるんです。すると、希望溢れるBGMは一転して、三途の川へいざなうテーマと化します。この面の曲って、一筋の光明というイメージにも合うし、死にゆく人よ安らかにっていうイメージとも合うんですよ。だから、それを見越してこの面ワザとこの曲か? なんて思うと、感心しちゃいます。

 3面は、手放しで格好イイので、まぁ聴いてくだされ。そして西部開拓時代らしい侘び寂びをたっぷり感じさせてくれる、オススメの4面。荒野の中に作られた集落も西部劇に出てきそうだし、街の映画館から幌馬車のような戦車が出現してボウガンを撃ってきたり、仕掛けも面白い面です。アコースティックギターに似た音が「じゃんじゃか じゃんじゃか……」とリズミカルにかき鳴らされて、いかにもウェスタン。

 でも、私が偏執的に好きなのは5面です。ステージ開幕に1回しか聞けない冒頭のパートが、決戦を匂わせる感じで盛り上がっていくんだけど、この時の背景と合っていて、すごく格好良いんです! 遙か眼下には、ものすごい数の戦闘機群、いよいよか! ってな感じです。何と言っても5面は長いステージで、緑ザコの軌道はすごくいやらしいし、渓谷で死んだら切ないほど手前に戻されるし、渓谷を越えた後の戦車地帯も、延々と猛攻が続くし……しかしこのゲーム、死んだら規定の地点まで戻されるタイプなわりには、音楽が途切れないところが優秀ですね。

 口笛(に聞こえる)がメロディーを奏でる6面(最終面)の曲も、西部の流れ者といった感じ。いよいよラスボスとの一騎打ち、というシーンにぴったりです。ホント、最後までテーマは「ガン」と「フロンティア」というところで、一貫しています。ラスボスも面白いんですよ、一瞬の判断と狙いを要求する、まるでガンマン同士の早撃ち勝負。戦闘機との早撃ちをさせるシステムと言うか、あのボスデザイン(絵ではなくて)のアイディアには、痺れます。

 ステージ曲に対して、ボスの曲は、あんまし格好良くないなぁ……ただ、すごく恐いです。風が吹くようなSEと、炎が燃えさかるようなSEが交互に「ヒュードロドロドロ、ドン」って。何か、時代劇で幽霊が出てきそうな曲かも。しかし、4ボスのBGMは鮮烈で、強風の吹きすさぶSEのみが耳を突き抜けます。んぁー、無骨、シブい!

 世界観も際立って異色だけど、弾の飛び方も尋常じゃない。「ガンフロ」は、私が経験した、敵弾が自機を狙って来ない初めてのシューティングでした。セイブ開発の「雷電」などが「正統派シューティング」と称される理由のひとつに、「敵弾が生真面目なくらい自機を狙ってくる」ってのがあると思います。ところが「ガンフロ」は、お前ら頼むから真面目にやってくれ、と敵に言いたくなるくらい、すごい所を狙って弾が飛んでくるんですよ。それはランダムというのではなくて、自機の動いている方向に先読みで弾が吐かれるのです。つまり、移動していれば弾に当たらない、というセオリーは通用しません。ただレバーを入れ続けていても、先読みで置かれた針弾にズドンと狙撃されるという事態が起こり、悲鳴も上げますよそりゃー。

 そしてもうひとつが、ランクの仕組み。これもくせ者で、プレイ内容によってハンパでなく変動します。私の腕前では、熟したランクでクリアするのが無理なので、ランクを少しでも下げるべく小細工をすることになるんです。ショットボタンにボリューム連が入っていようと、硬い敵には使わない、また決して撃ちっ放しにしない、そして画面外に弾を出さないなど、その辺が他のシューティングに比べて素直じゃなかったというか、正統に対して異端とまでは言わないにせよ、小賢しい!! 「ガンフロ」のこういった小賢しさが、愛してやまない部分であり、またとっても憎たらしい部分でもあります。勢い余って、首を絞めたい気分。キューっとね。

[Text : 河本 真寿美]

[GM情報瓦版]

★【プレイステーション「MOON」サントラが完全版となって登場!】

 プレイステーション版「MOON」の完全版サウンドトラック「THE SKETCHES OF MOONDAYS」が12月5日に¥5,000(税別)で発売予定。現在、開発を担当したラブデリックのサイトで予約受付中。

「THE SKETCHES OF MOONDAYS」情報
http://www.lovedelic.co.jp/pub/sketch/main.html

[♪ Listeners VOICE ♪]

読者参加企画、第一弾! 「アウトラン」BGM人気投票締め切り!

 このコーナーで告知していた、「アウトラン」BGM人気投票。19日を持って締め切りとさせていただきます。多数のアツい語り、ありがとうございました! 来週のこのコーナーで集計結果とアツい語りが特集されるとおもいますのでお楽しみに!

 それから、ほかのGMに関して、お姉さんたちへの投書もお待ちしております。あて先はこちらまで。よろしくお願いします。

♪ Writers PROFILE ♪

[1P]☆GMお姉さん[1P] ☆
遠藤 美幸(えんどう みゆき)
8月20日生まれ 獅子座 AB型

  私を語る上でかかせないもの……「ピンク」、ピンク色が大好きです。パステルっぽいピンクじゃなくてぼたん色が好きです。ワードローブもぼたん色のもの多し。なんでもかんでもピンクにしてたら「キャラと合ってない」と、知り合いに言われてプチショック!
最近の私……「PSO(ファンタシースターオンライン)」やってます。「MIYU」とキャラネームつけたつもりだったのに次の日見たら「MAYU」だった。でももうレベル10越えてたので結局そのままに。眠いときにキャラクリエイションはしないほうがいいと思います。そんなレイマール「MAYU」もアルティメットに行けるまでに成長しました。いいかげん愛着もわいてきたかも。愛って長い目で見ないといけないものなのね……。

[2P] ☆GMお姉さん[2P]☆
河本 真寿美(かわもと ますみ)
12月28日生まれ 山羊座 B型

好きなゲーム/下手の横好きシューティング。
近況/ 久々に「ガンフロ」基板を引っぱり出して遊んでみました。曇天に浮かぶラスボスとの一騎打ちなど、今でも強烈に格好良いです。
 ところで、4ボス手前で、銀色中型機編隊が連続で出現しますが(倒せないと、ぐるぐる旋回して画面に残る)、画面の上の方で待ち構えていて、撃ち込むんだけど、これが結構硬い。手連の場合、それなりの連射力を持つ人でも、押されて最終的にはじりじり下がりながら迎え撃つ形になるんです。しかし当時大阪に、この銀色編隊をコスリで撃ち切るだけでなく、編隊出現中にぐいぐい押し上げていって、画面の上に張り付いちゃう人がいると聞いて、「世の中すげー人がいるもんだ」と思いました。今でも見たい(絶対現役じゃないと思うぞ)。
 んな事を思い出したのは、お部屋の筐体のシンクロ連が壊れたためです。しかもBボタンまで壊れやがって、強制連無しノーボム。緊急回避できません、2面の青色中型機も、4面のミステリーサークルも、5面のモモンガも炙れません、衝~撃!! ……メンテはマメに。

(2002年10月19日)

[Text by 遠藤 美幸 河本 真寿美 Produced by 佐伯 憲司]



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