| |||||||||||||||||||
丁寧に塗装してリアルに仕上げよう
今回は、完成までに一工夫してカッコ良く仕上げる為のアドバイスを中心に紹介する。 (1) クリア塗装 パーツの表面からクリアブルーを塗り、裏からはシルバーを塗る。こうすると表面から無透過の青一色で塗るより輝きが増し、封雷剣らしいキレイな仕上げにする事ができる。
ここで更に小技を利かせ、単純に表にシルバーと青の2層を重ねて塗るより、表と裏から塗り分けた方が、本体のクリア部分の厚みを利用する事ができて、さらに深みが増すのだ。この場合のシルバーの塗料は、キメの細かい物では無く、少しラメがかった粒子の粗い物の方が効果的。 (2) エッジを際立たせる仕上げ塗装(使用前)
不思議に思うかも知れないが、2Dから3Dにすると逆にのっぺりしてしまう場合がある。これは表面積が広かったり、同色が多いとなりやすいのだが、2Dでは陰影などの部分にグラデーションをかけて塗っていたりと常に見え方を同じにする事が出来るのに対し、3Dでは光りの角度で常に陰影の出方が変ってしまう為だ。そこで各パーツのエッジに少し違った色を入れてやると、より立体的に見せる事ができる。
(3) エッジを際立たせる仕上げ塗装(使用後) 影になる部分や、エッジに薄いブルーグレーを塗ってある。このように、擬似的に陰影を付けてやるとより本物らしく見えるようになる。ただし、間違った方向性で逆効果になってしまう場合もある。造型物の全体を見てそれに合った方向性を導き出さないとならない。ここは経験値以上に、センスがモロに出てしまう部分だ。
今回の大まかな塗装は、白い部分をパールホワイト、青い部分をクリアブルー、刀身をシルバーで施した。どれも、市販の缶スプレーと筆塗り塗料を使用しただけで、エアブラシ等の塗装マシンは一切使用していない。
(4) 凹凸モールドでリアルに フタの部分にある△の部分に、単純に線を書いたりシール等を貼ったりするよりも上に△のプラ板を貼ったり、逆にくりぬいて裏からプラ版を貼ってやったり立体的にしてやる事で、よりリアルになってくる。この場合にも、上記で紹介した陰影塗装を施してやろう。最近はペン状の書くだけでそれらしくなる物も売っているので、割と手軽に出来るハズだ。
これは「スミ入れ」と言い、塗料を薄めて流動性を高め細い隙間等に流し込む技法。一般的にエナメル系塗料で行う場合が多い。ハミ出た部分や失敗した部分を、下の塗料を侵す事なくエナメル系シンナーでふき取れるからだ。簡単に説明すると、「ラッカー系 > アクリル系 > エナメル系」と、塗料自体にも強弱がある。ただし、エナメルはプラスチックに浸透し、脆くしてしまう性質があるので使いスギは禁物。
(5) リアルにする為の作り込み(使用前)
このままでは、中の素材が見えてしまい非常~~にカッコ悪い。とは言え単純にふさいでしまうのも味気ない……。そこで、簡単な内部パーツをプラ版等で作ってやろう。
(6) リアルにする為の作り込み(使用後)
今回の封雷剣は機械兵器なので、この辺りにメカっぽさを出してやると、より本物らしくリアルになってくる。だが、未来の兵器なのでコードや配線等のありきたりな古臭い表現は似合わない。そこで8つの神器の元「アウトレイジ」の絵を見て、どんな表現にしたら良いのかを考えた。そうした時代背景や設定も頭に入れて創作してやるといい。
次回は、様々な角度からの完成写真「神器 -封雷剣- フォトグラフィティ」を公開。
|
GUILTY GEAR Watch MENUページ |