発売元 Wanadoo Edition
イギリスの伝説的英雄Robin Hoodの活躍を描いたリアルタイムストラテジー「Robin Hood: The Legend of Sherwood」のPlayable Demo。フォトリアリスティックな精密なグラフィックスと、一騎当千の能力を備えた個性的なキャラクタを操って困難なミッションを乗り越えていくというゲームスタイルは、Infogramesの西部劇ストラテジー「Desperado」にそっくりだ。と思ったら同じベルギーの開発元だった。なるほど。
「Robin Hood: The Legend of Sherwood」は、ノッティンガムシャーのシャーウッドの森で生活する義賊Robin Hoodとその仲間たちの活躍を描いたリアルタイムストラテジー。先述の「Desperado」やEidos Interactiveの「Commandos」と同じ、ミッション性を重視したスタイルで、Demoでは序盤のステージがプレイできる。
Demoステージは、Robin Hoodに加え、Little John,Frair Tuck,Maid Marianという総勢4名で、目の前の城へ侵入を果たし、倉庫から金塊をごっそり回収し、囚われの仲間を救い出すのが目的。城の門は固く閉ざされ、目の前には歩哨が鋭く目を光らせている。脇の歩道には1個小隊が巡回しており、うかうか前に進んで行くと痛い目に遭う。
ここはRobin Hoodの出番。得意の弓矢で敵が駆けつける前にひとりずつ仕留めていく。その後、巡回していた一個小隊がこれを見つけ、一斉に襲いかかってくる。ここは普通に戦っても勝てないので、力自慢のLittle Johnを単独で進ませる。同作のおもしろいところはフェンシングの要素をアクション仕立てで取り入れており、テクニック次第では敵に倒すことができるところ。
敵がLittle Johnを包囲した瞬間を見計らって、マウスをぐるっと1回転ドラッグさせる。すると円形の軌跡ができ、彼は柄の長い棒をぐるっと振り回し、敵をばたばたと倒していく。数回やればあらかたの敵は倒れるか、気絶するかするはずだ。ちなみにマウスを一直線にドラッグさせると鋭い突きが出せたりする。入力してから実際に剣技が発動するまで若干のタイムラグが存在するため、ちょっとわかりにくいもののぜひ覚えておきたいテクニックだ。
さて、気絶した敵は一定時間で回復してしまうので、今度はFrair Tuckを選択して、気絶した敵に対してひとりずつ手縄をかけていく。ダメージを食らったLittle Johnに対しては、Maid Marianのスキルで回復してやる、といった具合。このあたりの連携プレイのおもしろさは、まさに「Desperado」譲りだ。
ゲームはRobin Hoodを中心に進んでいく。これは彼が主人公だからではなく、俊敏な彼だけが持つ移動スキルがあるためで、石に飛び乗り、城壁のツタを登ったりして、城内へ進入を果たし、門を開いて仲間を城内に導いていくわけである。
フィールドには敵兵のみならず、一般人も数多く生活しており、仲間として敵兵の位置を教えてくれたり、その反対に見つけるやいなや叫び声を挙げて逃げまどい、敵兵にこちらの位置を通報したりなど、さまざまな反応が返ってくる。
後者の扱いはちょっと面倒だが、これを逆に利用して、有利な位置で待ちかまえるのもひとつの手。本作は、敵とのフェンシングもひとつの魅力になっており、基本的に敵から発見されずに目的を達成するのは不可能だ。どこで敵を仕留めるか。広いマップを見渡しながらあれこれ考えるのが楽しいゲームだ。
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