発売元 JoWooD Productions
JoWooDの一風変わったサイコアクションアドベンチャー「Archangel」の英語版Playable Demo。ドイツ語版は今年4月に発売され、英語版は9月末に発売されたばかり。フルボイス仕様のフル3Dアクションアドベンチャーという、いまどき珍しい労作だ。序盤から神々が登場する先の見えないゲーム展開と、腐臭を漂わせた救いがたい世界観がいい感じだ。
主人公のMichael Travinskyはごく普通の人間だったが、自動車事故で死ぬところを神の力に救われ、彼らの要請により、神々の力を借りて巨悪に立ち向かっていくことになる。物語は、事故直後の記憶喪失状態で修道院らしき建物の一室で眠りから覚めるところから始まる。交通事故にあった記憶は覚えているが、体にはかすり傷ひとつ追っておらずさっぱり訳がわからない主人公(とプレーヤー)。
主人公がひとりで混乱していると、修道士のひとりが迎えに来て本編スタートととなる。ふたりの修道士から話をひととおり聞き、宝剣「The Sword of Light」を受け取る。その後、モンクからチュートリアルを受け、正門からモンスターの巣窟となっている屋外へ飛び出していく。これほど序盤からグイグイストーリーで引っ張っていく作品は久しぶりだ。
Demoではゲームの序盤部分がプレイできる。チュートリアルは、部屋に隠されたツボを探してくるという移動に関するクエスト、ファントムを正面から倒すクエスト、ファントムを静かに近づいて倒すクエストの3つが用意されている。いずれも簡単で3分以内にクリアできるだろう。
屋外に出ると、クリスタルカラーの天使が突然現れ、天界の主であるLord of the Lightが現れ、物理攻撃に秀でたWarriorか、魔法攻撃に優れたGhostのいずれかの力を与えられる。これはEキーを押して武器と同じ要領で装備することで、一定時間、これらにトランスフォームすることができるというもの。これが同作のウリのひとつのようだ。
Demoをひととおり遊んでみた印象では、グラフィックのクオリティはそれほど高くなく、アニメーションデザインもやや弱いところがあるものの、プレーヤーをぐいぐい引っ張る個性的なストーリーラインと、先の見えないドキドキ感がよく、夢中で遊ばせてくれる。アドベンチャーファン、ホラーファンにお勧めしておきたい。
(c) 2002 JoWooD Productions
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