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[Viva! GM]

 マイペースに展開中のGM(GAME MUSIC)フリークによるGMフリークのためのGMコーナー!「Viva! GM」。新譜情報はもとより、なつかしのGMまで、幅広くゲーム音楽に関して取り扱うコーナーです。GM大好きお姉さん2人がガイドを努めるこのコーナー、コンセプトはズバリ「勢い!」。今週はイチオシが2タイトルと充実! イベント情報「イベント瓦版」もスタートです。


[ 今が旬! のオススメ作をタイムリーにピックアップするコーナーです ]


ジャケット写真01
Phantasy Star Online Songs of RAGOL Odyssey
~ Soundtrack EPISODE 1&2 ~
/セガ

発売元:サイトロン・デジタルコンテンツ株式会社
製品情報:こちら

価格:3,200円(税抜)
発売日:2002年9月19日
品番:SCDC-OO215~216

■ Phantasy Star Online Songs of RAGOL Odyssey ~ Soundtrack EPISODE 1&2 ~ /セガ

 ゲームキューブ版の「PHANTASY STAR ONLINE EPISODE I&II」もついに発売となりまして、がぜん盛り上がってきたPSO 周辺でございますな。頃合いも良く、この最新版サウンドトラック「Phantasy Star Online Songs of RAGOL Odyssey Soundtrack ~EPISODE 1&2~」がリリースというわけです。

 今回のウリは、既に発売されているアルバムには収録されていないドリームキャスト版「PSO Ver.1」の曲、そして「Ver.2」使用曲を完全に網羅していることでしょう。

 そのうえ、満を持してお目見えした話題のシリーズ最新作、ゲームキューブ版「PHANTASY STAR ONLINE EPISODE I&II」からの新曲も全て入っています。これからゲームキューブ版をプレイする人は曲を聴いてどんなステージなのかあれこれ想像するのも楽しいでしょう。

 ゲームキューブ音源の新曲は従来の「PSO」の曲と比べてリズムがはっきりしていて、そのうえメロも立っているのでインパクトがありますね。戦闘時のBGMもアップテンポで、戦いの緊迫感や躍動感が今までより強く感じられます。もちろん音源も質が向上しているので生の音っぽく、ゲームのBGMというより映画のサントラを聴いているようです。

 「PSO」で一番印象的なのはやはりオープニングですね。オーケストラの音の深さと透明感が、無限に広がる宇宙や未知の惑星の神秘的な姿を思い起こさせます。まさにこのゲームの世界観を凝縮したような曲です。

 オープニングの広大な曲調とラグオルに降りたってからの各ステージメインBGMの閉鎖された感じの曲調が対照的で、それぞれよりお互いのイメージを強調しているようなところもいろいろイメージをかき立てられますね。

 「Ver.1」から「Ver.2」に移行した際の女性ボーカルがフューチャーされているバージョンのオープニングも、英文の歌詞の内容が開拓時代のフロンティアたちの心を表現していて映像を眺めながら聴いていると、自分も宇宙の開拓者であるような錯覚を覚えますね。これから惑星ラグオルの探索に向かうハンターズの心境です。

 今回リリースされるアルバムは、音楽的にはこれまで抜け落ちていた曲が収録されていたり、ゲームキューブ版のBGMが押さえてあったり、なかなかにおいしいのですが、これだけのボリュームがある内容のCDにしてはインナーが寂しすぎるような感があります。もう少しリスナーが見て、読んで楽しいインナーにしてくれたらよかったのになあ。

 そういう面でも豪華なゲームの音楽CDがたくさん出るといいのにね。期待してますから! 制作者のみなさん。

[Text : 遠藤 美幸]



ジャケット写真01
フォーバブルボウズ ~featuring SWITCH~/セガ

発売元:サイトロン・デジタルコンテンツ株式会社
製品情報:こちら

価格:3,000円(税抜)
発売日:2002年9月19日
品番:SCDC-OO205~206

■ フォーバブルボウズ ~featuring SWITCH~/セガ

 「SWITCH」なんである。「『SWITCH』をご存知だろうか?」とかヌルイことは言ってられないんである。知ってて当たり前、メガCDと「惑星ウッドストック ファンキーホラーバンド」をいっしょに買って帰るぐらいの勢いなんである、音楽繋がりで。

 ……といった話はおいておいて、いまだかつて「SWITCH」ほどのゲームはないだろうと思う。なにせ、スイッチを押すだけなんである。間違ったスイッチを押すと世界中のモニュメントが爆発するのだが、何が間違っているのかわからないというシュールさ。“スイッチを押す”という人間の本能にも似た普遍的テーマをですね、さすがWAHAHA本舗、さすが喰始、ナニをアレしてあそこまで引っ張って、ここまでの“スゴイ”ゲームに仕上げている。ある意味笑いの試金石、笑いのリトマス試験紙、これを笑えるかどうかが人間の分かれ道と言ってもいいんじゃなかろうか? ま、とかいいながら、そんなスゴイわけでなく、単純に楽しめるゲームなわけですが。

 そしてそんな伝説的ゲームがいまここに、プレイステーション 2というハードで蘇ったわけだ。先ほど“モニュメントが爆発する”と書いたが、時節柄、変更されているのが残念なような、より「SWITCH」らしくなったというか。

 そして「SWITCH」に登場する主人公の少年「スラップ君」の声を担当しているのが、谷啓さんだ。これはメガCD版もプレイステーション 2版も変わらない。クレージーキャッツでは基本的にホーンセクションを担当し、「ガチョーン!」てな持ちネタで、日本全国知らぬ人はいないぐらいの勢いだ。このほかにも久本雅美さんやWAHAHA本舗を代表する笑いの達人がゲームには声で登場する。

 で、やっとこのアルバムの話なのだが、最初に言っておこう。このアルバム、その「SWITCH」に関係あるのは2枚組のうちの半分だけだ。いや、正確に言えば、もっとパーセンテージは低い。というのも「DISC-1 スイッチディスク」の8cmシングルCDに「SWITCH」関連音楽が入っていて、もう一枚「DISC-2」の12cmのフルCDに谷啓とポカスカジャンのコラボレーションユニット“FOURBUBBLEBOUZU(フォーバブルボウズ)”の新曲が収録されているのだ。「DISC-2」の冒頭で谷啓さんは言う、「ごめんなさい」と (イヤ、意味違うんですけどね。聴くとわかるんで聴いてください)。

 だが逆に、このディスクの本当の意味は2枚目に隠されていると言っていい。ネタバレは極力避けるためにこの場で詳しく解説するのはやめるが、“音楽”そのものを笑いにまで昇華させるというポカスカジャンのスゴイ次元のネタがこのディスクには満載なのだ。そしてそれは「SWITCH」が“スイッチを押す”という単純明快な行動をネタに、笑いにまで昇華させていることと原理的には同じだ。ひとつのネタで笑わせ続けることの難しさは並大抵のことじゃない。スベることもあるだろう。観客がオチを先に言ってしまうこともあるだろう……芸人殺し……お笑いはかくも難しいものなのだ。

 最後にこのアルバムを聴くにあたってひとつお願いがある。是非とも大きな音で聞いていただきたい。何度も言うようにこのアルバムには“音”が詰まっていて、それらが密接に笑いとつながっている。細かい音まで拾っていただきたい。ただ聴くだけでもおもしろいが、音楽を知ればもっと楽しめるだろう。馬鹿馬鹿しくも、奥が深いのだ。

[Text : 船津 稔]

♪今月の新譜♪

●ここでは、今月発売予定の新譜データを扱います。新着情報が入り次第、随時更新していきます。

■ 発売元:セルピュータ
タイトル発売日/データ解説
アウトモデリスタ オリジナルサウンドトラック9月19日
2,800円(税別)
CPCA-1062
 カプコンのレースゲーム「アウトモデリスタ」のオリジナルサウンドトラックCD。使用されている全楽曲を収録。ディストーションの効いたギターを軸にしたデジタルロックをメインに、レースの雰囲気に合わせたジャジーなサウンドやファンクなど、さまざまな曲調が楽しめるほか、コラボレートしている人気トランスユニット「LAB-4」の「replicant」も収録。
■ 発売元:AM2-MiX
  販売元:Sony Music Entertainment(Japan)Inc.
タイトル発売日/データ解説
VIRTUA FIGHTER 4 EVOLUTION ORIGINAL SOUND TRACKS9月4日
2,940円(税込)
AMMX-2002
 前回収録されなかったシングルに加え、未使用曲2曲、さらにはボーナストラック2曲を含めた全23曲を収録。さらに激しいギターサウンドやデジタルエフェクト、独特のグルーブ、キャッチーなメロディーやインパクト重視のサウンドなど、圧倒的なボリュームとハイクオリティな楽曲集。
■ 発売元:コナミミュージックエンタテインメント
  販売元:キングレコード株式会社
タイトル発売日/データ解説
幻想水滸伝3音楽集 ~風のざわめき~9月11日
3,059円(税込)
KMCA-170
 人気シミュレーションRPG「幻想水滸伝III」のBGMを生の楽器でみずみずしくアレンジした、大好評の音楽集シリーズ最新作。
■ 発売元:サイトロン・デジタルコンテンツ株式会社
  販売元:株式会社ソニー・ミュージック ディストリビューション
タイトル発売日/データ解説
湾岸ミッドナイト サウンドトラック
/ナムコ
9月4日
2,500円(税抜)
SCDC-OO188
 講談社発行“週刊ヤングマガジン”に連載中の大人気コミックをゲーム化した、ナムコの業務用対戦バトルレースゲーム「湾岸ミッドナイト」のCD化。このCDでしか聴くことの出来ない「没オープニング・テーマ」を特別収録。
-Angel Pure-
逢魔ぷち怪討伝
オリジナルサウンドトラック /さくらねこ
9月19日
2,800円(税抜)
SCDC-OO212
 PCゲームブランド「さくらねこ」より発売のスタイリッシュコメディアドベンチャー「逢魔ぷち怪討伝」のサウンドトラックが登場。ゲーム中BGM全曲はもちろん、「茜沢ゆめる」さんが歌うゲームオープニング曲などを収録。
フォーバブルボウズ コレクション
~featuring SWITCH~
/フォーバブルボウズ(谷啓&ポカスカジャン)
9月19日
3,000円(税抜)
SCDC-OO205~6
 9年ぶりに復活したギャグベンチャーゲーム「SWITCH」CDを豪華2枚組で緊急リリース!! 「DISC-1」はシングルCD、主人公「スラップ君」の声を担当すると共に、今回ゲーム音楽も担当した「谷啓」氏の歌うCDオリジナル楽曲や、谷啓&ポカスカジャンの「SWITCH」から生まれた、新ユニット「FOURBUBBLEBOUZU(フォーバブルボウズ)」の新曲などを収録。
Phantasy Star Online Songs of RAGOL Odyssey
~Soundtrack EPISODE 1&2~
9月19日
3,200円(税抜)
SCDC-OO215~6
 セガ大人気のオンラインRPG「ファンタシースターオンライン」のサントラ最新盤。今回のアルバムでは、既に発売されているサントラには収録されなかったDC版「PSO Ver.1」未収録曲及び「Ver.2」音源を完全補完。最新作のGC版からの新曲を余すところなく収録した豪華2枚組で登場。

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[俺とGM]~ライターによる、GM思い出 暴れ語り~

●担当ライターが思い入れたっぷりにゲームとGMを語ります。


■ ゲイングラウンドではありません、「ゲイングランド」です……「CRACK DOUN・GAIN GROUND」

ジャケット写真01

サイトロン1500シリーズからリリース。CWは「クラックダウン」、どちらもシステム24のゲームで緻密なグラフィックが評判だった(当時)。私は「クラックダウン」はプレイしたことも、あまつさえ見たこともないのだがクールな曲調はかっこよく、なにげに気に入っている。「ゲイングランド」のキャラクタでは1P(ピンク)のサイバーと2P(青)のハニーが好き。役に立つ度ではマースと教授かなあ

  ここのところ「俺とGM」のお題目が割と新しいゲームばかりだったので、なんとなくとっても古いゲームについて語りたくなりました。セレクトしたのは「ゲイングランド」。

 画面のなかを飛び道具の雨が降り注ぎ、ちっちゃいキャラクターがちまちま動き回っている地味ーなゲームを、レトロゲームが置いてあるゲームセンターで見かけたことありません? 今でも根強い人気で、けっこうやっている人多いですよ。

 ゲームのスタイルは固定画面のアクションシューティングのようなもの。基本のウェポンとサブウェポンの2種類の攻撃法を持つ20人のキャラクターをうまく使って、ステージの敵を全滅させると面クリア、次の面に進めます。20人のキャラクターの長所短所、移動速度とか射程とかわかっていないとゲームになりません。キャラの使いどころを間違えるとすぐゲームオーバーです。拷問のように難しいゲームです。

 この「ゲイングランド」は原始・起、中世欧州・承、革命前中国・転、未来ロボット・結、4つの時代からなり、それぞれのステージにBGMがあります。どの曲もこの時代にありがちなベタベタのひねりのない作風で、わかりやすいことこの上ないです。おまけに各時代10ステージもあって、プレイしている間中洗脳音楽のように聴かされているので嫌でも耳にこびりついてしまいます。

 私は何をどうやっても最初の原始ステージの8面までしか行けなかったので、毎日毎日この面のBGMをお腹いっぱいになるほど聴きました。8面を5回こなすと都合40回原始BGMを聴いたことになりますネ。すごいね。

 結局中途半端でやらなくなってしまった「ゲイングランド」ですが、実は私には密かに目標があったのです。

 それは3ステージ目の革命前中国のBGMを自分の力で聴くこと。人がやっているのを見ていて、中国面の乾いた土っぽい色の雰囲気と鐘の音みたいな音色で始まるBGMが妙に合っていて衝撃的でした。中国音階と和音をふんだんに使い、あまりビートを利かせずメロディ重視で、音質も一貫して鐘っぽく、「これでもか!」というほど中国色を全面に押し出した芸のなさが愛おしいです。2つのメロも、倍音のユニゾンと、全く別の旋律を奏でているときのからみ具合がなんとも中国的。メロの音質が胡弓のようだと三国志になってしまうので、そこはちょっと現代風に硬質なキラキラ音になっているところは技ありかも。お約束の銅鑼(のような音)もちゃんとループ前に入っているのがまたベタでほほえましいです。

 ループといえば、「ゲイングランド」のBGMって1ループが長いんですよ。面の制限時間いっぱいいっぱいまでねばっても1ループ聴くことができないんです。でも革命前中国のBGMだけはなんとか終わりまで堪能できるので気持ちいいですね。

 昔のゲームって基板やハード、その他もろもろの事情で音楽に容量を割くことができないなか、一生懸命そのステージやゲームの雰囲気に合ったものを作ろうとコンポーザーの方があの手この手でがんばっているのが目に浮かぶようで、がんばってはいるけど、結果わかりやすくベタベタな曲が出来上がってしまうのがせつなくもありおかしくもあり。その苦労が手に取るようにわかるが故に昔のゲーム音楽がより愛おしく感じられるのかもしれません。

 実際、いろいろな制限のなかで練りに練って生み出された音楽だからこそ、音源のしょぼさなんかはどこかへ飛んでいってしまうほどすばらしく印象的な曲が多いんだろうなあ、と、最近のゲーム音楽を聴いていて思うことしきりです。

[Text : 遠藤 美幸]


■ ゴズモギャング・ザ・ビデオ……「コズモギャング ザ ビデオ ザパズル」

ジャケット写真01

'95年にビクター音楽産業より発売された、「ナムコゲームサウンドエクスプレスVOL.8」です。価格は当時1,500円。開発に携わった様々な人の思い出や、漫画、キャラ設定などがぎっしり詰まった、ライナーノーツの充実っぷりには仰天。本文では「パズル」には触れてないけど、こちらもすごく面白いゲームで、「ひとりでパズルをするBGM」は何ループさせてもオッケ!

 「コズモ~」シリーズって、珍しく全部ジャンルが違うけど、どれも中毒性の高い、面白いゲームですよね。最初はエレメカの「コズモギャング」、これがビデオゲーム「コズモギャング ザ ビデオ(以下ビデオ)」となって発売され、さらに後には「コズモギャング ザ パズル(以下パズル)」となって登場しました。このCDには「ビデオ」と「パズル」両方の曲が入っています。

 シリーズの中で私が一番遊んだのは、「ビデオ」。かわいいピンク色のコズモギャングズが、ギャラガちっくに綺麗な幾何学模様を描いて登場し、整列して、襲いかかってくるアレです。とりわけギャラガに思い入れが無かった私は、このゲームが行きつけのお店にニューゲームとして並んだ日、特に気にも留めなかったんです。それでもまぁ、ニューゲーだからやってみっかー、とお金を入れると、むちゃくちゃ面白いんですよ。いろんなアイテムがあって、仕掛けも豊富だし、ギャング共かわいいし、虜になってしまいました。

 CDで改めて聴くと、ステージ道中って登場BGMが2種類と、ステージのメインのBGMが2種類しかないんですね(ボーナスステージは別ね)。もっといっぱいあったように記憶してました。ステージ開幕の「たったったらった~」に続いて、登場シーンのBGMと共に編隊を組んだギャング共が登場し、意匠を凝らした攻撃で攻めてくる場面でステージ曲が流れる。すごくシンプルな繰り返しだけど、全く飽きることがなかったんです。

 「ビデオ」と言えば、効果音もすごく気持ちいいんです。ギャング共を撃ったときのぽこぽこしたSE、私のライバルだったレーザー野郎の「レーザー」びーむ、とか、「ごめんね」なども、すごく耳に残ります(当時はうっかり口にしてました)。そんな騒がしいSEが混在する中で、パーカッション部分は必ずトントン聞こえてくるところが心地よいですな。

 やっぱりこのゲームのBGMで1番頭に残っているのは、2つのステージ曲「BGMその1・宇宙」と「BGMその2・惑星」。「その1」は、裏打ちで鳴るリズムが、群を成して整列して攻めてくるコミカルなギャングたちの様子にピッタリ。でもって、私が大好きなのが「その2」。このゲームにすごく合ってる気がするんだけど、その理由は、澄んだ和音にレーザーSEなんかが混ざると、惑星アーキンドの周りに広がる宇宙の広がりを感じるのです。かわいいなりして凶悪なギャング共が、ズントコいうリズムで踊り狂ってる感じ! もう「ビデオ」っつったらこの曲でしょ。

 今聴くとこんなにBPM遅かったかなぁ、という気がするけど、それはプレイ中必死だった自分のテンションが勝手に記憶を操作したんではないかと思われ。そりゃープレイ中は弾やレーザーを避けながら、敵を狙撃するのに必死、「レ・レーザ・レーザー、びーむごめ・ごめんね! ごめんね!」な状態だったからなぁ。ほんと延々ループしていて飽きない曲です。欲を言えばこのCD、もうちょっと……、せめてあと1周ループさせてほしかったなぁ、とワガママにも思ってしまいます。

 ラスボス「キングコズモと対決」の曲は、ちゃんと聴いたのが初めてだけど、カッコイイっすよー! プレイ中はボスの繰り出す様々な攻撃を避けるのに必死で、耳を傾ける余裕なんて無かったんです。すげーでーけぇボスで、初めてみたときは衝撃だったけど、そんなに何度も会ったことが無かったんですよ。こういう一見プライズぬいぐるみみたいな可愛い目キャラがいっぱい弾を吐いてくる、そんなアンバランスにはグッときます。BGMも、おもちゃの太鼓がポンポン鳴ってる感じがちょっとコミカルさを漂よわせ、この愛らしくて憎らしいボスに非常~に合ってると思います。

[Text : 河本 真寿美]

 

[イベント瓦版]

★【[9.21] 「第40回アミューズメントマシンショーで[H.]がライブ!!】

 9月21日、アミューズメントマシンショー最終日にセガブース イベントステージにおいて、ヒットメーカーサウンドチーム[H.]のスペシャルライブが行われる! 豪華ゲスト陣は「H.]のホームページ「さんぺー」にて徐々に明らかになっているが、「セガモバ」のイメージソングで初ボーカルをゲットした宮岡志帆さんが登場することが早くも明らかになっている。今回も楽しいライブになりそうだ。しかしっ! 名物の広報西村ケンサク(26)氏の前説が聞けないかも、というピンチもっ!! 当日まで目が離せない様相を呈してきた[H.]ライブ、ぜひ会場に足を運んで「えーぃち!」コールをいっしょにやろう!

□ヒットメーカーサウンドチーム[H.]HP「さんぺー」
http://www.hitmaker.co.jp/game/SOUND/home.html


[♪ Listeners VOICE ♪]

  河本 真寿美様並びにライターの皆様初めまして。「俺とGM」にて『F/A』のコラム、読ませて頂きました。
 このゲームに初めて出会ったのは高校生の頃でしょうか……。
自宅に近い学校への通学途中にある妙に朝早くから開いているゲームの置いてある雑貨屋さん。勉強までさぼっているつもりはありませんでしたが持ち前のゲーム好きとだらけ癖で学校へ着く前にその店で自転車が止まってしまうと言った状態が度々続いておりました(^-^;

 そんな日常のさなかある日そこのゲームコーナーに突如「F/A」が置かれたのです。その頃は本当にゲーム好きでゲームミュージックと言う物も好きでしたが、今から思えば音楽と言う物自体にはとんと疎くて、このゲームの曲が何かと言う事すら分からず、ただノリノリだなーと思いながら楽しんでプレーしておりました。しかしろくにステージも進めず、満足に曲を聴けないままあっさりと「F/A」はその店から姿を消してしまいました。。。

 それからと言うもの常にあのイカシたサウンドが頭から離れず、ゲームは好きでしたがサントラとして出ている等とは知らずの頃で、インターネットもまだ無かった時代です。月日は経ちその熱も冷めてしまって今に至っておりました。

 ところが! ふと見たコラムに「F/A」の事が書いてあるじゃありませんか! 記事を読んだ瞬間にあの頃の熱がフツフツと蘇り、忘れてはいますが今でも十分にカッコイイあのテクノサウンドを思いだしました。

 今でこそテクノ系サウンド好きなのですが、思えばこのゲームの曲が自分にとって初めて出会ったテクノかもしれません。

もはや気持ちは収まらなくなり、今はもう便利なインターネット時代。考えつく限り探しましたが、さすがにもう随分と過去の物……。置いてある店があるわけも無く、無念で血の涙が出そうな勢いです。。。

 そんなところでせめてこの気持ちだけでもぶつけようと思い、メールをさせて頂いた次第でありますm(_ _)m

 しかしまだまだ諦めていません!見つかるまで探し、絶対にあのイカシたサウンドを味わいつくしてやる! と誓った今日この頃です。

 あの時の熱い気持ちを思い出させて頂きありがとうございました! 毎日暑いですが熱射病等に気をつけて、室内は涼しいでしょうが逆にクーラー病にも気をつけてこれからも頑張って下さいね![京都府 「菓子屋のせがれ」 にっち~ さん]

── お便りありがとうございます。私にも、にっち~さんのような経験があるので、すごくよくわかりますー。この回で紹介したCDは、'92年10月21日にビクター音楽産業より「ナムコサウンドエクスプレスVOL.7」として発売された、「F/A」です。これで1,500円かい! というくらい、非常にお得な内容でした。「衝撃のブリープサウンド誕生!! これはもうコンピューターゲームミュージックの反乱だ!!」というキャッチも、あながち嘘じゃないなぁと思っちゃいます。中古CD屋さんなどに行く機会があれば、是非探してみてくださいね。[河本]

 


[♪ ご意見募集中 ♪]

 「Viva! GM」では皆さんのご意見や、GMに関する思い入れたっぷりの語りを大募集しています(お姉さんたちが気に入ったものは誌面に掲載させていただきます)! あて先はこちらまで。たくさんの応募お待ちしてます!

♪ Writers PROFILE ♪

[1P]☆GMお姉さん[1P] ☆
遠藤 美幸(えんどう みゆき)
8月20日生まれ 獅子座 AB型

  趣味は読書、ゲームをプレイすること、お買い物、などなど。好みのゲームジャンルは3Dアクション。でも基本的にはノンポリ。面白いと思えばなんでもやる。私を語る上で欠かせないもの……「中国」。大陸系ではなく王朝系が好き。中国っぽいものすべてに心惹かれます。飲茶とか中国音階とかチャイナ服とか。チャイナ服はけっこう数持ってます。あとはおダンゴ。髪の毛おダンゴにしているキャラクタを愛してます。こんなに中国が好きなのもきっと私は中国人の生まれ変わりだから。それも1800年前の蜀の住人。またそれかい、しつこいぞ。

最近の私……ホットケーキにこってます。いろんなお店で食べてるの。お気に入りは浅草の喫茶店で、銅板で焼いてるからこんがりキツネ色で美味しいです。

[2P] ☆GMお姉さん[2P]☆
河本 真寿美(かわもと ますみ)
12月28日生まれ 山羊座 B型

好きなゲーム/下手の横好きシューティング。
近況/最近ばたばたして家を空けることが多かったせいか、うっかり小バエが再発生。もー、とか思っていたら、ついさっき作業スペースにカメムシが発生! 遠藤さんと大パニック大会でした。田名網補虫プロ、どうもありがとうございました。

 
 (2002年9月7日)

 [Text by 遠藤 美幸 ・ 河本 真寿美 / Produced by 佐伯 憲司]



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