今までの初心者講座では戦い方の基礎的な事をやってきた。立ち回り、連続技、空中制御……等、あらかたの内容は網羅してきたのではないかと思える。そこで、今度はちょっと特殊な行動「テンションゲージ」を使った行動について解説していこう。 　「GGXX」では、テンションゲージの溜まる速度が非常に早く、回転率がいい。しかも、ゲージは1ラウンド毎に無くなってしまうので使わないのは損。自分が有効にゲージを使えているかどうかを確認していくようにしよう。 　まず、今回は第1弾としてテンションゲージを使った「ロマンキャンセル」についての解説をしようと思う。

ロマンキャンセルって何?
　相手に打撃技が接触している時にDボタン以外の3つのボタンを同時押しするとできるのがロマンキャンセル。この効果は「テンションゲージ50%と引き換えに、ボタンを押した瞬間にニュートラルな状態に戻る事ができる」というものだ。
　平たく言ってしまうと、「技を中断してすぐに動けるようになる」という事。これは全ての打撃技に適応されるシステムで、例え投げ技であっても「カイやファウストのように打撃タイプの通常投げ」ならばロマンキャンセルをかけられる。もちろん、ジャンプ攻撃、しゃがみ攻撃……などは適応されるし、飛び道具でない必殺技ならば大抵は適応を受ける。
　ただし、どんな打撃技でも「相手に接触していない」限りはロマンキャンセルができない。技を空振りした場合はフォローがきかないので注意が必要だ。

どんな技にロマンキャンセルを使えばいいの?
　「どんな打撃技にもかけられる～♪」と喜び勇んで、「ジャンプP」や「しゃがみP」にロマンキャンセルをかけるのはゲージの無駄遣い。なぜなら、ロマンキャンセルは小技にかけてもほとんど意味を持たないからだ。
　当然、言わなくてもわかると思うが、「相手に攻撃後にすぐに動けるようになる技」にかけてもおいしくない。ロマンキャンセルはもともと「技の最中にすぐに動けるようになる」事が最大のメリット。「しゃがみP」や「ジャンプP」など、すぐに動ける（これを硬直が少ない、と言う）小技にかけては意味が無い。どうせ使うのならば、硬直の大きい必殺技や「S」攻撃、「HS」攻撃にかけるのが一般的だろう。

具体的な使い方がわからないんだけど……
　前述の通り、「硬直の大きい技にかけてすぐに動けるようにする」というのが基本的な攻撃パターン。しかし、キッチリとした使い所がわかっていないとゲージの無駄遣いになりやすい。どういうパターンで使うかをしっかり覚えておこう。

【連続技に使う場合】
　一般的な使い方として挙げられるのがまずは連続技。このゲームでは「大技より小技の方が相手ののけぞりが大きかったり、空中に吹き飛んだ時に受身不能時間が長い」という性質がある。つまり、相手への追撃が決まりやすい状況があるというわけだ。
　とはいえ、大技の方が小技よりも技後の硬直（スキ）が大きいために普段は追撃ができない。そこで、登場するのが「ロマンキャンセル」。相手に大技が当たった時には即座にロマンキャンセルをすれば動けるようになるのですぐに追撃を決められる。連続技のレシピは各キャラによって違うが、ロマンキャンセルを絡めた連続技は難易度がそう高くないモノが多いので練習するだけの価値はあるだろう。

【大技のスキを消す場合】
　ロマンキャンセルが効果を発揮するのは相手に攻撃がヒットしている場合だけではない。ソルの「ヴォルカニックヴァイパー」や、カイの「ヴェイパースラスト」など、技が発生するまでは無敵時間があったり……と、強力なのに技後にスキがある技などはロマンキャンセルと相性がいいと言える。
　ロマンキャンセル後、すぐにガードすることもできるため、相手にガードされてもロマンキャンセルさえすれば「普段は確実に反撃を受ける場合」でもそれを防げるのはかなり大きい。反撃を受ける可能性の高い大技を出す際にはロマンキャンセル用のゲージを残しておいた方がいいだろう。例え、空中に飛びあがるタイプの技でもロマンキャンセルさえすれば、着地前にジャンプ攻撃で相手を攻める事ができるのだから……。

　とりあえず、大まかに分けるとロマンキャンセルの使い道は上のどちらかに分類されるだろう。技の中には両方を兼ねている場合もある。ヒットしていた場合はそのまま連続技に行けるし、ガードされていた場合は攻めを継続できる（反撃を受けない）という技もある。そういう技は「ヒットかガードを確認せずに技をぶっ放せる」のでかなり強力だと言える。
　もちろん、ゲージが無い時にまで「リスクの大きい」行動を取るのは危険な場合が多いので、「バクチ」を打つ際にはロマンキャンセルと一体にするようにしておこう。

実際にロマンキャンセルを使ってみよう
　初心者が「ロマンキャンセル」と聞くと、難しそうに思えて使うのをためらってしまう場合が多い。しかし、思ったよりも入力は簡単。正直、普通の連続技よりも入力が遅くても繋がりやすいくらいだ。
　ただ、最初はロマンキャンセルと同時に「一撃必殺準備」が暴発する事が多いと思うので、ボタンはキッチリ「3つだけ同時に押す」事。ロマンキャンセルをする前は全てのボタンから一度手を離す事を忘れないようにしよう。後は、連続技や大技にあわせて使うだけだ。

　中には「ロマンキャンセル」を使うよりも「覚醒必殺技」や「デッドアングルアタック」にゲージを裂いた方が有利に立ち回れるキャラもいるが、それはまた別の話。基本的にロマンキャンセルはほとんどのキャラにとって「有効」になるシステムなので是非とも身につけて欲しい。

　ロマンキャンセルをすると有効な技（連続技やリスク軽減を兼ねる技）を下にまとめてみたので、まずは「とりあえず」でもいいから試してみよう。ソルやカイなどのわかりやすいキャラがオススメ。慣れてくれば色々な場面で応用がきくようになる。

スレイヤー	マッパハンチ（K版）
	パイルバンカー
ブリジット	キックスタートマイハート（追加入力無し）
イノ	低空での狂言実行（特にHS版）
ザッパ	こんにちは3匹のムカデ
	痛そう、っていうか痛い（追加入力後）
	ラストエドガイ
ソル	ヴォルカニックヴァイパー
	グランドヴァイパー
カイ	ヴェイパースラスト
	スタンディッパー
チップ	βブレード
	麓砕
ミリア	低空でのバッドムーン
エディ	→＋K
梅喧	裂羅
	低空での妖斬扇
メイ	＋K
アクセル	弁天刈り（S版）
ファウスト	槍点遠心乱舞
ポチョムキン	ハンマーフォール
蔵土縁紗夢	龍刃
	爆蹴～足払い
御律闇慈	風神（特にHS版）
	低空での針・弐式
ジョニー	ミストファイナー（LV2）
	低空での燕穿牙
ヴェノム	ダブルヘッドモービット（特にHS版）
テスタメント	グレイヴディガー
ディズィー	足払い