石井ぜんじの「GGXX」ゲーセン放浪記
~街中で見かける対戦状況~


ライター 石井ぜんじ(3?歳 男)
もはや40に届く勢いのオヤジゲーマー。ゲーム歴は「スペースパニック」以来約20年。パズルゲーム好きで、「ムサピィのチョコマーカー」についついコインをいれてしまう今日この頃。新キャラのイノとザッパのジャンプキャンセルがイマイチ使いこなせていない。


第6回 7月5日編

 今回は山手線沿線の大きなゲームセンターを回ってきました。相変わらず対戦しているゲームセンターとそうでない場所とで大きな差があります。夏休みの少し前ということも影響しているのでしょう。夏休みに入ると、今度は地方のゲーセンを舞台に大会などが開かれ、対戦が盛り上がるものです。

華麗なるけん制の舞い~ヴェノム
 今回の収穫は、ヴェノムのうまいプレーヤーに出会えたことでした。前作の「ギルティギア ゼクス」で登場した玉突きキャラのヴェノムは、今回のザッパに負けず劣らず異色のキャラクタです。
 そもそも顔を見せないキャラという設定がまずあり得ません。ゲーム以外の例としては、決して目を見せない初代ルパン三世の次元大介くらいでしょうか。最初に出会ったときは使い方すらよくわからなかったのですが、最初の全国大会で出てきたヴェノム使いを見て、素晴らしいキャラだと思うようになりました。

 全国大会で見たときは、転ばせてからの起き攻めが多彩なキャラだという印象がありました。できるだけ転ばせて有利な時間を稼ぐというようなスタイルだった記憶があります。そのときと比較すると、今週はけん制の段階が非常に練り込まれていると感じました。
 相手を飛ばせず押さえ込むためのボールの生成、カーカスライドのSとHSの使い分けが工夫されています。ボールを飛ばしながら相手に何もさせず、画面の端に追い込んでいくのです。おかげで多少組立てが理解できたので、ドリームキャストでも引っ張り出して練習してみようかなと思ったくらいです。テキストを読んだり話を聞いただけでは、対戦の感覚はなかなか実感できないもの。実際にそのプレイぶりを見て得られるものはたくさんあります。

 このようにうまい人のプレイを見て、初めてそのキャラクタの真の面白さに気づくことはまれではありません。これは逆の例ですが、こんなこともありました。発売直後にゲームセンターでブリジットを使っていた人がいたのですが、まだ技を使いこなせていませんでした。そのプレイスタイルは通常技を使い、遠距離のけん制だけで戦っているというもの。それを見た「VF4」の順番待ちをしていたプレーヤーは、「つまんねえゲーム」とつぶやいていました。

 対戦が盛り上がるには、素晴らしい動きを見せてくれる上級プレーヤーが欠かせません。また、その上級者にひるまず向かっていく、数多くの上昇志向の強いプレーヤーが人気を支えていくのです。キャラに潜在能力があっても、それを引きだすプレーヤーがいないとゲーム全体の評価が下がってしまいます。

 今週見たヴェノム使いは、数連勝したあと誰も乱入しなくなりエンディングを迎えていました。確かに他のプレーヤーとは腕の差がありました。挑んでも勝てるプレーヤーはいなかったかもしれません。しかしそれは残念な結果です。うまいプレーヤーと対戦できる機会はさほど多くないのですから。上級者だって対戦相手を求めているわけだし、あまり対戦してくれないのでは別のゲームセンターに行くしかありません。

 今回は私も上級者には乱入していないので、あまり人のことは言えませんね。前作では実力がやや上の人とずいぶん対戦したので、10連敗以上もありました。おかげで対応策が進歩したものです。私はこれから時間をかけてやっていくので、みなさんも長い目で見てやってください。


[Reported by 石井ぜんじ]
GUILTY GEAR Watch

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

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