石井ぜんじの「GGXX」ゲーセン放浪記
~街中で見かける対戦状況~


ライター 石井ぜんじ(3?歳 男)
もはや40に届く勢いのオヤジゲーマー。ゲーム歴は「スペースパニック」以来約20年。「頭文字D Arcade Stage」の秋名コースで3分切りを達成してちょっとうれしい今日この頃。「ギルティギア ゼクス」はジョニーを使っていたが、居合キャンセルが苦手なこともあり今作では新キャラを育てる予定。


第4回 6月21日編

 今週も少ないチャンスをつかまえてゲーセンに出撃。あまり対戦する時間がないので、欲求不満気味です。練習ができていないので、少々焦り気味で対戦の様子を眺めているといった感じです。気づくのは、そろそろ新キャラクタをうまく扱っているプレーヤーが増えてきたということ。連勝するプレーヤー(キャラクタ)が決まってきた、ということを強く感じます。

初心者に鬼門、「ぶっ放し」スタイルのプレーヤー
 このところ、ソルがかなり勝ち抜いているのを見かけます。それも、思いきりよくガンガン攻め込んで連勝しているのが印象深く感じられました。グランドヴァイパーを意表をついてガンガン出してパワーで押しきろうとするスタイルは、まさにハイリスクハイリターン。相手はまるで事故に遭ったかのように突然大ダメージを負うことになります。いわゆる、必殺技や超必殺技を「ぶっ放す」スタイルです。一見すると、ただ強い必殺技を出しまくっているだけに見えるので、やられたほうも納得がいきません。
 本来、ソルの必殺技はリスクもあります。読まれてガードされれば、ヴァルカニックヴァイパーやグランドヴァイパーは反撃されてしまいます。確かに強い一面もありますが、落ち着いていれば対処できるはず。しかし、このスタイルに慣れた人のプレイを打ち破るのは思ったより簡単ではないのです。

 同じ「ぶっ放し」に見えても、連勝しているプレーヤーはそこに巧妙な読みと罠が仕掛けてあるのに気づきます。必殺技をぶっ放すタイミングは絶妙だし、ときおりロマキャンをからめてダストを狙ったりしてきます。もちろん連続技をミスすることなんてありません。注意していても、いやむしろ注意しているからこそくらったときに動揺が走り、一気に逆転、なんてことになりかねません。
 結局「ぶっ放し」というスタイルは、「いかにペースを握るか」ということを最優先としたスタイルなのでしょう。じっくり粘って戦うというより、強引に先手を取って攻め立てていく。主導権を握っていれば、その場の状況や相手の行動はよく見えるもの。そんな心理的余裕が、相手より一歩先を行く読みを可能にするわけです。

メリットとデメリットを考えた「ぶっ放し」
 もちろん全国レベルになると、「ぶっ放し」だけではペースを握れなくなります。立ち回りのうまい相手にぶっ放してもなかなか当たってくれず、それだけで勝ち抜くことはほぼ無理といえるでしょう。しかしそんな高いレベルでも、ペースを先に握ることの重要性は同じです。

 キャラクタは違うのですが、スレイヤーでクロスワイズヒールを出しまくるプレーヤーにも同じことを感じました。この技もガードされてしまうと、隙を狙われるリスクがあります。しかし、タイミングよく出せば、相手がジャンプした瞬間に当たる可能性もあるというわけです。もし当たれば、追いうちの空中連続技で3分の1弱減らせるので、この賭けはそれなりの計算の元に成り立っていると思いました。もちろん、反撃されたときにどのくらい減らされるか、空中から攻めるキャラかどうか、などの兼ね合いでリスク&リターンは大きく変わってきます。
 スレイヤーはソルと同様に、チャンスに入れられる連続技のダメージは相当な威力です。しかしソルと違うのは、強い防御技のないというところです。ガードさせてペースを握れればいいですが、逃げ回られるとやっかい。だからこそ余計に、ペースを握ることが重要になるのかもしれません。

 今週ゲームセンターをうろついて感じたのは、そのようなことでした。自分は本来守りから入るプレーヤーなので、このタイプのゲームに慣れるまでずいぶんかかったものです。強力な必殺技あり、高速移動ありの「ギルティシリーズ」では、立ち回りでの勝負になるまでに相応の技量が必要になります。立ち回りで神経を削る勝負ができるレベルになるまで、今回もなんとか頑張りたいものだと思いました。

[Reported by 石井ぜんじ]
GUILTY GEAR Watch

ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp
Copyright (c) 2002 impress corporation All rights reserved.