石井ぜんじの「GGXX」ゲーセン放浪記
~街中で見かける対戦状況~


ライター 石井ぜんじ(3?歳 男)
もはや40に届く勢いのオヤジゲーマー。ゲーム歴は「スペースパニック」以来約20年。「頭文字D Arcade Stage」の秋名コースで3分切りを達成してちょっとうれしい今日この頃。「ギルティギア ゼクス」はジョニーを使っていたが、居合キャンセルが苦手なこともあり今作では新キャラを育てる予定。


第2回 6月7日編

 前回の連載から1週間。GGXXが入荷する前とはうってかわって、過密スケジュールに悩まされることになってしまいました。ゲーセンには、仕事の合間をぬってなんとか顔を出すのがせいいっぱい。主に夜の8時以降が放浪した時間帯でした。
 ゲームセンターでは、時間帯によってプレーヤーの層が変わるものです。6時以前なら学校帰りの学生が、7時以降は仕事が終わった社会人が、夜10時以降は少しでも多くプレイしたいマニアが比較的大きな割合を占めます。もちろん、真っ昼間から対戦をやりまくっているプレーヤーもたまに見かけます。「ちゃんと学校は行っているのだろうか……」と疑問に思わないでもないのですが、自分も20歳前後はまさにそんな状況でした。ゲームでも何でも、全力投球できるものがあるのはいいことだと思います。

新キャラで目立つ、ブリジットの個性・強さ
 さて、今週は主に使われているキャラクタに注目しながら観戦していました。気になる新キャラクタですが、多く使われているのはブリジットとイノ、あまり見かけないのがスレイヤーとザッパでした。ブリジットは、ヨーヨー引き戻しというテクニカルな魅力があります。しかしそれでいて、リーチの長い通常技で押すこともできます。テクニカルキャラなのに安直に戦うこともできる、というのが魅力となっているように感じられました。きちんと使いこなしている人はあまり多くないのですが、それでも勝率はなかなかのものです。
 ブリジットについて知人に聞いてみたところ、「新キャラでは一番有望じゃないの?」という答えが返ってきました。工夫できるうえに連続技の威力が高く、強さでは間違いなく上位に入ると噂されているようです。しかし個人的には、あのキャラクタ性がなじめないんですよね。もちろんキャラクタとして魅力があるし、個性も強いと思います。でも30過ぎのオヤジが使うには、どうにも似合ってません。
 そのことを別の友人に言ったら「いいじゃない。僕も使おうと思っていたんだ、あの女キャラ」と返され、絶句しました。まだブリジットが男の子だということに気づいていない人がいたとは……。まあ冷静に考えてみると、画面だけでは性別が判断できないかもしれません。自分も最初、ぬいぐるみのロジャーの発する野太い声をブリジット自身の声だと思ってましたから、人のことは言えませんね。とにかくブリジットは個性の強さ、戦術の豊富さなどいろいろな面で注目株です。  

幅広く使われている旧キャラ、ソル
 新キャラのもうひとりの人気キャラ、イノはダッシュから中段攻撃を仕掛けられるのが特徴です。このキャラクタは戦法が明確なので、使っているプレーヤーが多いのでしょう。それに比べ、ザッパは憑依状態によって戦法が変わるといった、覚える知識が多い特殊なキャラクタ。しかしアクが強いだけに、はまる人はとことんはまります。もう少しすれば、異様に強いザッパ使いが出てきそうな予感がします。
 旧キャラクタでは、今週はソルが目立ちました。細かいところに多くの変更点が加えられ、パワーアップしたソル。最近話題のフォースロマンキャンセル(青キャン)を使えば、ガンフレイムを出しながら走っていくことも可能です。前作では強いと言われながらも、もう1歩頂点には届かなかった感がありましたが、今回は猛威を振るいそうです。必殺技がわかりやすく、通常技もそこそこ強い。初心者にも入りやすいキャラクタなので、当分の間ゲームセンターで活躍しそうな気配です。

 なかなか時間がとれない状況ですが、ここ数日はできるだけ対戦が盛り上がっているゲームセンターに行ってみようと思います。発売からずっと高い密度で研究しているプレーヤーは、ほぼ戦法が固まってきたことでしょう。キャラクタのバランスや、トップレベルの人たちの勝負哲学などをこの目で見て、伝えていきたいですね。

[Reported by 石井ぜんじ]
GUILTY GEAR Watch

ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp
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