今日からはじめるギルティギア!

 ついに稼動開始した「ギルティギア イグゼクス」。なかには学校や会社を休んでのめり込んでいるプレーヤーもいるのではないだろうか。しかし、「近くに稼動しているゲーセンがない」とか「まだ下手だから怖くてゲーセンでプレイできない」といったプレーヤーも多いだろう。
 そこで、このコーナーでは、「これからギルティを始めたい」、「格闘ゲームを始めてプレイする」という人向けに、ステップアップ式に強くなれるよう、対戦の基本を伝授する。

 『今日からはじめるギルティギア』第2回目は、「攻撃」と「防御」をわかりやすく紹介する。これを読めば、初心者でも上達間違いなし!!


攻撃をしてみよう ~キャンセル必殺技編~
 ガトリングコンビネーションを使っての連続技を覚えても、それだけでは威力が低く決め手に欠けるはず。そこで、今度は通常技から必殺技に繋ぐ連続技をマスターしよう。ガトリングから通常技をキャンセルし、必殺技へとつなぐのだ。

 ここではソルを例に挙げて紹介する。
ソルには、「立ちK → 近距離立ちS……」というガトリングルートが存在する。この後に、「バンディットリボルバー」をつなげてみよう。方法は単純で、近距離立ちSが出ている間に「バンディットリボルバー」のコマンドを入力するだけでよい。これでキャンセルという現象が自然に起こり、ガトリングから必殺技が連続してつながるのだ。もしうまくキャンセルできない場合は、必殺技を焦らずにゆっくり1回だけ、タイミング良く入力してみよう。

 この「キャンセル」はガトリングコンビネーションと同じで、通常技の硬直モーションを消して必殺技を発生させるテクニックだ。これは他の格闘ゲームでも知られているテクニックだが、このGGXXでも基本となるのでぜひとも覚えておこう。ここで紹介したガトリングコンビネーションからキャンセル必殺技への一連の流れは、あらゆる連続技の基本となる。

 ちなみに例外的に、キャンセルがかからない必殺技(チップのγブレードなど)、キャンセルできない通常技&特殊技(テスタメントの→+HSなど)も存在する。使用キャラのキャンセル状況を把握して有効な連携を組み立てていくことは、勝利への近道になるはずだ。

【立ちK → 近距離立ちS → バンディットリボルバー】
近距離立ちSをキャンセルすることで連続技として決めることができる

相手から身を守ろう ~通常ガード編~
 これまでは攻撃や移動について紹介したが、相手にペースを握られたときのことを考えて、防御面も充実させておこう。防御の基本となるのがいわゆる「ガード」。まずは通常ガードについて紹介しよう。

 このゲームに存在する通常ガードは、「立ちガード」、「しゃがみガード」、「空中ガード」の三種類がある。種類別にガードできる攻撃は以下のとおりだ。

【立ちガード】【しゃがみガード】【空中ガード】
相手のジャンプ攻撃、上段通常技、ダストアタックなどの中段技をガード可能 相手の下段攻撃、上段通常技をガード可能 相手のジャンプ攻撃、一部地上技(特定の必殺技等)をガード可能

 なお、立ちガードでは下段技を防げず、しゃがみガードでは地上中段技とジャンプ攻撃を防げない。空中ガードに至っては地上にいる相手の通常技を全く防げないのである。3種類の通常ガードはすべて一長一短なので、相手の技に合わせて使い分け、しっかりガードできるようにしよう。

 お互いが地上にいた場合、基本的にしゃがみガードで防御に回るのが一般的。ダストアタックなどの立ちガード可能な中段技は、確認してガードを切り替えられるくらい攻撃の発生が遅い。相手の中段技や空中にジャンプした瞬間を見極め、立ちガードに切り替えていこう。地上戦で立ちガード主体になってしまうと下段技をくらい、手痛いダメージを受ける場合が多い。

 また、ガードが難しいからといって相手の攻撃を無理に返そうとするのは危険。カウンターになって大ダメージを負いかねない。最初のうちはガードできなくても、しっかり攻撃を確認してガードするくせをつけよう。慣れてくれば思ったよりガードできるものだ。

相手から身を守ろう ~フォルトレスディフェンス(FD)編~

 先の項目で説明した通常ガードは、勝つためには非常に重要なポイントだ。だが、ガードばかりしていると、このゲームでは大きなハンデを背負ってしまうことになる。以下にそのマイナス面をあげてみよう。

 ■ 欠点1
  必殺技は通常ガードしても体力を削られてしまう

 ■ 欠点2
  通常ガードが成功してもガードバランスゲージが溜まるため、次に攻撃を受けた時のダメージが高くなる

 ■ 欠点3
  相手の連携の硬直が少ない場合には、ガード一辺倒ではどんどん不利な状態になる

 ■ 欠点4
  空中通常ガードした場合、ガードできる技が極端に少ない

 ギルティシリーズでは相手のガードを崩す選択肢が多い。ガードだけでしのぐのはあまりに厳しいといえるだろう。これらの欠点を補うためにも「フォルトレスディフェンス(以下FD)」を使っていこう。
 FDは【ガード中にDボタン以外の2つのボタンを同時押し】することで使用できる。ボタンを押しっぱなしで発動している間、プレーヤーキャラが緑色の光をまとうので見た目にもわかりやすい。FDには以下に示すようにいくつも大きなメリットがある。

 ■ 長所1
  必殺技をガードしても体力を削られることがない

 ■ 長所2
ガードバランスゲージが溜まらない

 ■ 長所3
FD成功後に相手との距離が離れるため、相手の連携を回避しやすい

 ■ 長所4
空中にいる間、相手のあらゆる地上通常技(必殺技を含む)をガードできるようになる(但し、空中投げ、空中必殺投げは防御不可)

 ■ 長所5
前ダッシュ中(ダストアタック上昇中)に使用すると急停止することができる

 このように 、FDは相手の攻撃に対して強力な防衛手段になってくれる。ただし使っている間、テンションゲージを徐々に消費するという最大の特徴がある。そのため、無制限に使うわけにはいかない。もちろんゲージのない状態では使えなくなる。
 さらに、使用している際にはガードに徹しているため、心理的に投げやガード方向(立ち・しゃがみ)の揺さぶりに弱いという弱点もある。FDは攻められているときには非常に心強い存在だが、無駄遣いをするとかえって不利になってしまうシステムなのだ。

 また通常ガードと同様に、FDにも立ちガードとしゃがみガードの区別は存在する。いくら光っているからとはいえ、中段攻撃も下段攻撃も全て無効化してくれるわけではないのだ。これには充分注意しよう。

相手から身を守ろう ~デッドアングルアタック編~
 通常ガードもFDも、立ちとしゃがみの切り替えは自分の手で行なわなければならない。しかし攻めの強力なギルティシリーズにおいては、とてもガードできないと思うほどの厳しい連携がいくつかある。
 そこで活躍するのがこの「デッドアングルアタック」だ。

 これは【ガード中に→+D以外のボタン2つ同時押し】で発動する攻撃で、テンションゲージを50%消費する。  デッドアングルアタックを発動すると、ガード状態をキャンセルし発生の早い吹き飛ばし攻撃を出す。この攻撃は上半身(キャラクタによっては全身) に無敵時間があり、どんなに相手に押されていても反撃を狙えるのである。これは前作では非常に重要なシステムで、強力な連携をガードさせられそうになったときはこれで回避するのが基本になっていた。

 テンションゲージを半分も消費するのは確かに痛い。しかしいったん攻めに回ればゲージが溜まりやすいギルティシリーズにおいては、攻守を逆転するのは大きなメリットになるのだ。直感的にガードが難しいと感じる攻めに対しては、今回もぜひ使っていこう。ただし、ガードされると多少無防備な硬直が生まれるので、使うタイミングをできるだけ読まれないように注意すること。

相手の攻撃に合わせて「デッドアングルアタック」を出せば、攻防を一転させることができる

相手から身を守ろう ~通常心掛け編~
 相手のガードを切り返すのには、これまでに紹介した3つの方法が一番的確だ。基本は通常ガード、間合いを離したり相手の必殺技に対してはFD、どうしても脱出しにくい連携にはデッドアングル。最低でもこの3つの方法は頭に入れておこう。さらに簡潔に、防御の心掛けをまとめると以下のようになる。

【心掛け1】【心掛け2】
通常に相手と立ち回る際にはしゃがみガードが基本。相手が飛んだ瞬間や中段攻撃(ダストアタックなど)を見た瞬間に立ちガードに切り替える 空中で相手の攻撃をガードする時は必ず空中FDでガードする

 この心掛けは非常に重要なので、これだけでも押さえておこう。今回のGGXXにおいても、ギルティシリーズの名物である「見えない(くらい高速の)中段攻撃」がいくつかある。さすがにそういったレベルの試合になると一瞬でガードを切り替えるのは難しいため、読みを重視して防ぐしかない。とはいえこのゲームを始めたばかりならあまり深く考えず、少しずつ確実に防御を覚えていくといい。

 さて、防御についていろいろと紹介してきたが、これは攻撃と複合することによって強さにつながっていく。結局守りだけでは戦いに勝てない。ガードしたらいったん距離を測って逃げ、体勢を立て直すか、防御と攻撃を兼ね備えた攻撃で切り返すかしていく必要がある。さいわい、ソルの『ヴォルカニックヴァイパー』、カイの『ヴェイパースラスト』など、使用すると同時に全身が無敵になる技は数多い。相手から攻められている状況をいかにして返していくかがこのゲームの力量に直結するのだ。

[Text by 薔薇ギツネ / 石井ぜんじ / Edit by 田名網陽平]
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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp
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