■ アクションの面白さ
Xboxになってぐんと広がったマップは以前にも増して立体的構造になり、街を隅々まで滑走して、至るところに点在する「グラフィティポイント」で、グラフィティを完成させていく。ちょっと操作に慣れれば、ただ急いで移動するだけでもグラインドやウォールライドなどの派手なアクションが決められる。
前作にはなかった4分割画面で最大4人までの対戦も可能。レースで順位を競ったり、相手の背中にグラフィティを描いたり、全部であわせて5種類の対戦ゲームが用意されていてかなり熱くなれそうだ。
また、本作では追ってくるケーカンを倒すこともできる。ぶつかって転倒させてグラフィティを決めれば、白い制服が極彩色に彩られてぱったり倒れる。他にも、ケーカンの戦車やサーチライト、ライバルなどとバトルが繰り広げられる。
■ 縦横無尽に街を塗り潰す楽しさ
街中を走りまくれば、とにかく爽快。滑走しながら建物の壁にグラフィティを描くことも、街で暴走することも、現実世界ではやってはいけないことをさせてくれるところが楽しい。ストーリーによって、対抗勢力のチームのグラフィティを塗り替えたり、自分のチームのグラフィティで街を塗りつぶしていく。
また、ノルマとは関係ないところで新しいグラフィティを手に入れるのも楽しみの1つ。銀色の「グラフィティソウル」は、取りに行くのが難しい場所に配置されており、コンプリートするのはなかなか骨が折れそうだ。
群衆に突っ込んでいくと、みんなわらわら蜘蛛の子を散らすように慌てて移動するところなども更に細かく表現されており、子供っぽいイタズラ心をかきたてられる。
■ 心強い仲間たち
前作から使用できるキャラクタも合わせて、非常に個性的なキャラがそろっている。3Dではあるが2次元的に表現する「マンガディメンション」も、前作よりハードが進化したことによりアニメっぽく表現されている。そしてキャラだけでなく、一層向上した背景もよく作り込まれている。どこかで見掛けたような街並みは、看板や壁の張り紙まで細かく描かれていて、その街に入り込んだ錯覚を抱かせてくれる。
チームの仲間たちと繰り広げるストーリーも楽しい。最初は敵として登場するキャラも、中にはレースで勝って力を認めさせると仲間に加わりプレーヤーキャラとして操作できる。またガレージパークで話しかければ、アドバイスをくれることもあり、ゲームを進めるのに大いに役立つ。心強い仲間と共にトーキョー中をグラフィティで埋め尽くしていこう。
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