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[電脳遊技姫 やっぱりゲームが好きなんだもん]
アミューズメントメディア総合学院・ゲームクリエイター学科に体験入学してきました。ゲーム作りの基礎を学ぶと共に、学生のみんなの輪に入り、いろいろなお話を聞かせてもらいました。
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 女の子だってゲームが大好きだよ!! というテーマでお送りしております、女の子ゲーマーコーナー「電脳遊技姫」。
 このコーナーでは、ゲーム大好きタレント恵美奈マコが新作ゲームや話題のゲームなどを実際にプレイし、その様子や生の意見・感想を、ワタクシこと河本(お姉)がざっくばらんに皆さんにお届けしようと思います。
 こう見えてもマコは筋金入りのゲームっ娘、今までいろんなジャンルのゲームを遊んできた彼女だけに、どんな感想が飛び出しますやら……それは開けてのお楽しみ!
 それでは今週も元気にいってみましょう!!


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~ゲーム作りを学びに、体験入学しよう! ~ の巻
写真1  ゲームの学校に体験入学することになった我々。そもそもこの年になって学校に入学するなんて思いもしない私をよそに、大はしゃぎのマコちゃん。ゲームクリエイターの授業って、一体どんな勉強ができるんでしょうか?
 やってきたのは、恵比寿にあるアミューズメントメディア総合学院です。思っていた以上に大きな校舎にちょっと圧倒されつつ、学内に足を踏み入れました。

■ ゲームの作り方を学ぼう!

マコ ゲームの作り方を教えてくれる学校があるというのは知っていたけど、実際に勉強させてもらえるなんて、楽しみです!
お姉 じゃあ頑張って、しっかり学んでくるように。
マコ え、何で授業受けないんですか?
お姉 まぁまぁ。私は学生さんの作ったゲームを……うひひ。
マコ ずるいー! 一緒にゲーム作りについて教えてもらいましょうよ!
お姉 ちゃんと勉強できたかどうか調べるために、後で質問するから私に教えてね。
マコ うわー、本当にずるい! でもいいですよ、好きなコトだから勉強って言ったって、苦にならないも~ん。

 マコちゃんが通された教室はパソコンが何十台も並ぶ部屋。教材用のゲームが入ったパソコンの前に着席し、先生を待つマコちゃん。来てくださったのは、ゲームクリエイター学科ゲーム企画コース担任講師の小宮先生です。短時間ですが、早速いろいろと教えてもらうことになりました。

小宮先生 それじゃあ、まずゲームの基本の部分をここで学んでもらいましょう。
マコ はい。先生、よろしくお願いします。
小宮先生 それでは、この教材用のアクションロールプレイングゲームを元にして説明します。じゃあ、まずちょっと触ってみて。小さいダンジョンだから最後まで行ってもらいましょう。
マコ はい。主人公を動かして、敵を倒して進めばいいんですね。
小宮先生 そうそう、方向キーで主人公を歩かせて、蛾のような敵やドラゴン、背景の木も破壊して進んでいきましょう。
マコ はい。敵を倒しながらどんどん進んで行くと……ダンジョンの最後に宝箱がありますね。あ、ドラゴンが出現した! えい! 倒しました。すると、クリアですよね。
小宮先生 そうです。では、このゲームがどんな風にできているか説明しましょう。ここにあるテキストファイルを開きます。
マコ うわーっ、アルファベットと数字が並んでますね。
小宮先生 この部分の数字を、適当に変えてみてくれますか。同じようにここも、ここも、数字を変更していってください。
マコ はい。
小宮先生 このファイルをセーブして、さっきのゲームをもう一度立ち上げます。プレイしてみて。
マコ あれ、敵の居る位置がさっきと違う、順番も違いますよ。
小宮先生 そう、さっき変えた数値が、敵の出現する座標と、敵の種類なんです。ダンジョンの中のどこにどんな順番で敵やイベントを配置するかというのを考える作業がゲームの「企画」と呼ばれる部分です。それじゃあ次にこの絵のファイルを開けてみましょう。
マコ お、さっきのドラゴンだ。
小宮先生 そう、じゃあこのドラゴンの角の色をペイントソフトで変えてみましょう。
マコ ピンクの角がいいなぁ。塗り塗り……。
小宮先生 それで、またさっきのゲームを始めてみます。
マコ あっ、先生、色が変わってます!
小宮先生 これが「グラフィック」の担当者の仕事です。そしてさっき数字を変えたファイルだけど、あの元を作る仕事が「プログラム」の仕事です。これらの作業をする人達がチームになって、1本のゲームを作る訳です。
マコ なるほど。ゲーム作りって、チームワークがすごく大切になりそうですね。
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写真2
小宮先生に教えてもらっているマコちゃん。なかでもグラフィックには興味をもったらしく、ずっとペイントで色を塗っていた
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■ 学生の皆さんの作品を実際にプレイ

 ゲームについて小宮先生にわかりやすくかみ砕いて教えてもらった後、ゲームクリエイター学科の学生が作った作品をプレイさせてもらうことになりました。「Run The Differ Land」という横スクロール型のアクションゲームです。ある日「ディファーランド」に召喚されてしまった主人公メイが、自分の世界に帰るために願いを叶えてくれる宝石を求めて冒険するというストーリー。企画担当の橋本君と、グラフィック担当の大澤さんが説明に同席してくれました。

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写真3
制作者の橋本くんと大澤さんに説明を受けながらゲームをプレイ。マコちゃん的に、衣装チェンジがお気に入りらしい
写真4
Run The Differ Land
横スクロールアクションゲームで、着ている衣装によってプレーヤーキャラの性能が変化するのが特徴。
写真4
ガスパチョ3
同じく生徒による作品で、可愛らしいキャラクタが登場するアクションゲーム。
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マコ いきなりデモがよく出来てますね、ストーリーがちゃんと作られていて引き込まれます。デモが終わると、あっ、いよいよゲームのスタートですね。
橋本 ジャンプボタンと攻撃ボタンで、敵を倒しながら進んでいって下さい。
マコ ハンマーで敵をぽこぽこ叩いて、倒しながら進むんですね。敵を倒すと星が出ますけど、これは?
橋本 この星ですが、飛ばして敵に当てることでも攻撃できます。
マコ それっ、本当だ! うまく使えば、たくさんの敵を一気に倒せるんですね。
大澤 あと、このゲームの特徴なんですけど、「コスチュームチェンジ機能」というのがあるので是非試してみて下さい。
マコ 何ですか、その機能は!? 是非と言われればやるしかないですね、じゃあチェンジボタンを押してみます、えい! あっ、コスチュームが変わった! あ~、いっぱいありますよ……4つもあるんだ。巫女さんにメイドさん、体操服にスクール水着……。これはかなり萌えますね~。
大澤 ありがとうございます。
橋本 これらのコスチュームは、主人公の見た目が変わるだけじゃなくて性能も変わるんですよ。例えば、巫女さんの衣装の時は2段ジャンプができるし、スクール水着の時は後々出てくる水中面で運動性能が良くしてあったりするんです。
マコ へぇー。それって、すごいですね! じゃあ巫女さんの姿でジャンプ、と。あ、この2段ジャンプは使えますね! ところでこのゲームですけど、期間はどれくらいで作られたんですか?
橋本 2ヵ月です。学院の先生から、チームに分かれてひとつのゲームを作る「共同制作」という課題が出されて、本来なら制作発表会までに3ヵ月があるのですが、ぼく達はスタートが出遅れてしまって……。期日までに仕上げるために必死に頑張りました。
マコ そんな短期間で、こんな横スクロールのアクションゲームができてしまうんですね。チームのメンバーは何名ですか?
大澤 うちは5人です。プログラム3人、グラフィック2人でした。
マコ へー。そのメンバーって、先生に組まされたんですか?
橋本 いいえ、自分たちで決めました。最初、プログラムの仲のいい者同士が「アクションゲームやろう!」って集まって、それからグラフィックの人間を集めたという感じです。
マコ この可愛い絵は、グラフィックコースの方が描かれたんですねー。こういったタイプのゲームにしようっていうのは、チームのみんなで決めたんですか?
橋本 最初に集まったプログラムの者同士で話し合って、「自分たちの力を試してたい」っていう話から、アクションゲームを作ろうということになったんです。そして、かわいい女の子が広大なマップを突き進んで、敵をバシバシ倒していくような爽快感あふれるゲームというのをテーマにして、意識して作ったつもりです。
マコ うん、確かに爽快でした!
大澤 みんな入学したてだから、最初はチームのメンバーと仲良くなるっていうところからのスタートだったんです。
マコ みなさん1年生なんですか!? まだ学校に入って1年も経っていないのに、こんなにちゃんとしたゲームが作れるなんてスゴいですね。ちょっと驚いてしまいました。
大澤 ありがとうございます。キャラに声をあててくれている人も、声優タレント学科の1年生なんです。「声をやってくれる人、誰かいないかな~」ってそっちの科に探しに行って、めぼしい人をチェックして交渉してみる、っていう作業もありました。
マコ うわぁ、そうなんだ! それじゃあ、人気のある人って取り合いになりませんか?
橋本 なりますよ(笑)。グラフィックなんかも、絵のウマイ人に人気が集まりがちですね。
マコ へー。声をあてている人もプロを目指してこの学院に入ってきた人だって聞いて納得です。どおりで、セリフの流れるデモも良くできてる訳だ~。
■ クリエイターを目指す、みんなの夢ってどんな夢?

 すっかりうち解けてきたマコちゃんは、ラウンジで休憩中の他の学生さんを捕まえて、話を聞き出し始めました。

マコ こんにちは、今日は1日体験入学させてもらった恵美奈マコです。えと、ゲームクリエイター学科の学生さんですか?
 ええそうです、初めまして。どうですか、1日じゃそんなに色んなコトできなかったと思いますけど。
マコ う~ん、そうですね。ゲームの骨組みの部分を見せてもらって、実際に触らせてもらうことができました。あと学生さんのゲームをプレイさせてもらったんですけど、1年生だと聞いて驚きましたよ!
小泉 入学していきなり6月頃からチームを組んで、制作に取りかかるんです。この最初の制作でめいっぱいやってみて実力を思い知らされたけど、でもこれから後の1年でどれだけやれるか、っていうところだと思ってます。ここで学べる期間は2年間しかないので。
マコ 2年って、長いようで短いですよね。ところで、みなさんはどんな夢を持ってるんですか? クリエイターを目指す人って、自分のコレだっていう夢をしっかり持っていそうな気がするんだけど。
渡辺 僕の目標はゲームデザイナーなんですけど、遊園地みたいな大きな規模のゲームを作りたいです。
後藤 私はグラフィックコースに在籍していて、やっぱり将来はゲームのグラフィックを描く仕事がしたいです。
津村 僕は今ゲームプログラムコースで勉強中で、将来プログラマーになってアーケードゲームの2D対戦格闘を作って、34、5歳でゲーム作るのを辞めて、イタリアに渡ってパンを焼いて暮らしたい。それから……。 一同 (笑)
マコ もったいない~(笑)! ゲームを作り続けてよー!

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写真5
休憩時間に学生と語らうマコちゃん。学生さんたちは初め緊張して口数が少なかったが、すぐに慣れてきたのかマコちゃんに逆に質問する場面もあった
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11月23日に体験説明会開催!!
アミューズメントメディア総合学院の情報はコチラ



【次回予告!!】

お姉 サミーからマコちゃん宛に、果たし状が届いたよ!!
マコ え、何ですかそれ?
お姉 以前取材で東京ゲームショウに行ったとき、PS2の「ギルティギアゼクス プラス」のガチンコ勝負で広報の岡本さんをぶっ倒したじゃん。編集T氏によると、岡本さんはあの後周りから「負け犬」扱いされて、そうとう悔しかったらしいよ。
マコ わーぉ! こっちこそ返り討ちにしてやりますよ!!
お姉 ぬ!?
マコ どうしました?
お姉 「2002年発売の新作ギルティで勝負だ!!」って書いてある
マコ それじゃあ私、勝負前に練習できないじゃないですか!!
お姉 まさか……それが狙いか!? 恐るべし!! サミー!!!

[ TEXT BY 河本真寿美 / PHOTO BY 豊崎淳 ]


[プレゼント写真]
「激レア」プレゼントコーナー
 毎週、読者のみなさんに特製プレゼントを用意します。
 今週は、マコちゃんが活躍しているグループ「ピカピカ」が11月21日に発売するMaxi Single CD「恋のホラーショー」を、サイン入りで限定1名様にプレゼントします!!
 欲しい方は、左の写真をクリックして応募フォームから送ってください。また、応募するときに頂いたコメントは「ゲームっ娘マコとゲームお姉のゲーム話」で使用させていただく場合があります。ご意見、感想などもお待ちしております。


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●ゲームっ娘マコとゲームお姉のゲーム話
 ~ゲームクリエイター学科編~

お姉 体験入学、実際のところどうだった?
マコ 1年生の早い時期からゲームの制作が始まって、あんなにしっかりした作品を作れるなんて正直驚きました。学生さんと先生が友達みたいな雰囲気なのも良かったな。
お姉 もしもこの学院に入れるとしたら、入ってみたい?
マコ 当然入りたいです、ゲーム作りについてもっと知りたい!
お姉 ゲームクリエイター学科には、プログラムとグラフィックと企画の3つがあるけど、マコちゃんが入るとしたらどれがいい?
マコ グラフィックですね。絵を描くのが好きだから。最初に小宮先生に、RPGのドラゴンの絵を少しいじらせてもらった時に思ったのが、自分の描いた絵が実際にゲームの中で動いたら、本当に楽しいだろうなーって……。それってスゴク楽しいと思いませんか!?
お姉 むふふ、相当気に入ったみたいだね。
マコ あと声優タレント学科のことももうちょっと知りたかったな。声優タレント学科の学生さんにゲームのキャラの声をやってもらうみたいで、どうも声優タレント学科とゲームクリエイター学科は協力関係にあるみたいなんです。
お姉 じゃあ次は声優も勉強してくれば? 珍しく勉強づいてるみたいだし。
マコ ほんとですかー? やったー! 行く行くー!! そりゃもう、好きなコトだから楽しいですよー!
お姉 こんなアクティブなマコちゃんは久しぶりだ……。

 さて、このコーナーではゲームが大好きという女性からの声もお待ちしております。ゲーム大好き女性プレーヤーの皆さん、ゲーセンで、ソフト売場で、自宅で、学校で、職場での体験談など、プレゼントコーナーからお寄せください。女性ならではのラッキーな、困った、おもしろ話をお待ちしてます。

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スペース マコ写真 スペース プロフィール スペース スペース 今週のマコ スペース スペース
恵美奈マコ
生年月日:1982年8月7日
サイズ:B80. W55. H80
身長:155cm
趣味:写真、イラスト
特技:パソコン

 進化するゲームソフトと共に、そのゲームのCMも、よりこだわりのある内容へと進化していると思う。
 某ゲームソフトのCMで、「ドラマのようなRPGはいらない、想像力が死んでしまうから」と、見事にあの大物タイトルを連想させられるセリフを言い放っている。私的には「CMでそのセリフはヤバいんじゃあ……」と、メーカー同士の関係などを意味なく心配したりして。
 面白いものだと、「デビル・メイ・クライ」のCM。乙葉が定番の水着姿で登場した後、大きな剣をかまえてポージング。それを定番のカメラ小僧が激写しているというシチュエーション。う~ん、これもなんだかなぁ……。いろいろと連想させられてバッチリ記憶に残ってしまう。上手いよね。
ライン下

 (2001年11月17日)


ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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