編集部がオススメするDCソフトカタログ
【3D対戦格闘】

ファイティングバイパーズ2

●セガ●5,800円●1人~2人
格闘ゲームファンならば、無視はできない一本!

 セガを代表する3D対戦格闘といえば、まず思い浮かぶのは「バーチャファイター」シリーズである。そう……そうなのだ! あまりにもバーチャの威光がまぶし過ぎて、今ひとつメジャーになれない……そういうタイトルなのだ、「ファイティングバイパーズ」とは!

 だが、ゲームの面白さはメジャーかマイナーかではない。ズバリ内容だ。内容さえしっかりしていれば名声は後からついて……くるのが普通なのだが、何故か爆発してないのが「ファイティングバイパーズ2」なのである。はっきり言おう、これは面白い。掛け値なしに「遊べる」タイトルである。バイパーズというと「派手なんだけど何か大雑把な感じがしてなんだかな~」という方もいっらしゃるかもしれない。しかし、それは初代バイパーズ(失礼)の話! バイパーズ2は細部までしっかりと作りこまれた、非常に丁寧な作品なのである。バランスを考えて作られているのも関わらず「小さくまとまるなんてらしくねえ」と、矢沢の永ちゃんばりのロケンローなポリシーをもってして、ゲーム展開のほうは非常にド派手! 見栄えとゲームバランスを両立した、奇跡の対戦格闘なのだ。

 しかし、何故か一般的には知名度が低いというものまた事実。実際にアーケードに登場した時には、同じ基板を使用していたバーチャストライカーにロム交換されて、あっという間に姿を消すという悲劇の運命を辿ったし、ゲームに登場するキャラクタたちが「必要以上に濃い」というのも、メジャー化を妨げる要因だろう。だが、このゲームと波長が合ってしまったら最後、「なんだこれ!? すげえ面白いじゃん!」と、鼻息スピルス状態に陥ること請け合いなのである。見た目は大味で演出過剰だが、その実、細部に渡って調整されているゲームシステム、キャラクタごとに固有の戦術を組み立て、試合運びを練りこんでいく面白さ――これは、間違いなく一級品の輝きを有する作品である!

 もう、ゲーセンではほとんど見かけなくなってしまったバイパーズ2だが、このソフトさえあれば、ドリキャスが火を噴くまで遊び続けることが可能だ! ジョイスティックを2本そろえて、波長の合う友人をとっ捕まえれば準備完了。セガに「ぜひ3も作ってくれ!」と嘆願書を出すまで遊びこんでいただければ幸いである。

キャラクタたちがアーマーをまとっているのが特徴的。遠慮なくぶっ壊せ! どいつもこいつも親の顔が見たいくらいに濃い! でもそれがいいのさ スーパーKO.が決まると、問答無用の2本先取! ロマンを求めて狙っていこう

Original Game (C)SEGA CORPORATION,1998
(C)SEGA CORPORATION / CRI,2001

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