編集部がオススメするDCソフトカタログ
【音楽ゲーム】

スペースチャンネル5

●セガ●2,800円●1人
まるで歌劇を見ているかのような興奮が!

 ちょうど、既存の音楽ゲームが難しくなってきた時期に発売された「スペースチャンネル5」。ブームに乗り遅れたがために高難易度のゲームシステムについていけなくなり、しばらく音楽ゲームから離れていた。そこに突然現れたのがこのゲームだった。

 初めて「スペースチャンネル5」を見たのはTVCMで、パッと見た時からそれまでのゲームにはない強烈な印象を受けた。まず興味を持ったのが、全体に盛り込まれた'60年代風テイスト。キャラクタや背景、小物などに、'60年代のSFマンガ的な流線型が採用されていて、作り手の並々ならぬこだわりが感じられる。なかでも主人公である「うらら」の衣装は、ステージ毎に変わるこだわりよう。服のデザインはさることながら、武器の光線銃や操縦するスペースシップまでポップなデザインで統一されている。

 耳に残るサウンドと自分好みのデザインセンスだったため、即日ゲームを購入。実際にプレイしてみると、当初予想していた「キワモノ的音楽ゲーム」とはかなり異なることがわかった。
 派手派手な衣装や背景、テンポのいいゲーム展開、そして歌うようにしゃべり、踊りながら歩くキャラクタたち。さながらミュージカルのようにゲームは進んでいく。ストーリー終盤の盛り上がりなど、ゲームというより本物のミュージカルを見ているかのようで、ゲームクリア後、今までにプレイしたゲームではほとんど味わったことのない感動と興奮が残る。

 ゲーマーとしてはボリュームがやや物足りないが、「スペースチャンネル5」のためにドリキャスを買っても良いくらいおもしろい。特に、ゲーム初心者や女性の方にはオススメしたい。プレイしてみれば、新しいゲームの楽しみ方や、ゲームのさらなる可能性を見いだすことができるだろう。

'60年代テイストが満載のグラフィックに、音楽に“のって”プレイするゲーム性がおもしろい

(C) SEGA ENTERPRISES,LTD., 1999

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