編集部がオススメするDCソフトカタログ
【ネットワークRPG】

ファンタシースターオンライン Ver.2

●セガ/ソニックチーム●4,800円●1人
現在コンシューマ機で遊べるネットRPGはこれだけといっても言い過ぎではない

 「ファンタシースターオンライン」といえば、泣く子も黙る……じゃなく、コンシューママシンにおけるネットワークRPGの先駆者であり、今なお改良版の「ファンタシースターオンライン Ver2(以下Ver.2)」を楽しんでいるプレーヤーも多い。一緒に遊んでくれるプレーヤーが多い、というのはネットワークゲームにおいてとても重要なポイントで、森、洞窟、坑道、遺跡と4つのステージしかないこのゲームにおいて、ネットワークでの仲間は遊びを広げてくれる重要なキーとなっている。また、そのことを前作の反応からわかっているからこそ、開発側は「Ver.2」にネットワーク接続を前提とした新モード「チャレンジモード」、「バトルモード」を追加したといえる。

 RPGの性(さが)ともいえる「先達の中に新参者が付け入るスキがない」という問題を、この2つのモードはある意味払拭してくれる。通常のプレイで得られる経験値によるレベルアップもこの2つのモードでは意味をなさない。改めてイチからはじめられるという意味では、キャラクタの強さ=プレーヤーの努力ということになるから、工夫次第では先達を出し抜くことも十分可能だ。

 だが、「バトルモード」では当然経験を多く積んでいるプレーヤーは戦略にも長けているので、当然のごとくそう簡単にはいかないのだが……。その経験が逆に「チャレンジ」モードでは、プレーヤーが成長する実感とともに、チームプレイに表われてくる。PCのFPS系ゲームにおけるチーム戦にも似たすがすがしいチームワークは、呼吸を合わせ、戦略を組み立ててプレイできてはじめて実現される。この楽しみを共有できることは、このゲームがネットワークの楽しさをダイレクトに伝えようという意図をもって開発されてきたことに感謝するほかはない。

 このゲーム、個人的にはアクションRPGの要素にネットワークによるコミュニケーションを付加したものと考えている。アイテム集めやダウンロードクエストなど、アフターフォローもそつなくこなされているし、メーカーは「長く遊べるように」このシステムできることをやっていると思う。ネットゲー初心者にもとっつきやすいようなシステムに、そして長く遊べるようにアフターフォローを、という方針は間違いじゃない、と確信できる内容になっている。DC版のプレーヤーはニンテンドーゲームキューブ版が気になるだろうが、発売はまだ先。日本で生まれて世界で育った日本のネットゲーを体験するのはまさに今じゃないだろうか?

「Ver.2」で新たに採用された「チャレンジモード」。レベルは1からスタートする協力プレイ重視のモードだ ロビーに行けば、今でも多くの仲間でいっぱい。勇気を出して話しかけてみよう 凄まじい強さの「アルティメットモード」の敵。ベリーハードから卒業したてには辛いが、協力して乗り切ることができれば……

(c)SEGA / SONICTEAM,2000,2001

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