マイクロソフト株式会社は同社のコンシューマゲー機「Xbox」の発表会の中で、株式会社ナムコ、株式会社アトラス、株式会社フロム・ソフトウェアの3社が新規参入メーカーとしてXbox用ソフトを制作していくと発表した。
まず最初に壇上に登ったのは株式会社アトラスの岩田松雄代表取締役社長。同氏はマイクロソフトの熱意と日本市場で本気で取り組んでいる意気込みからこの市場に参入し、「積極的に供給していく」と発言した。
続いて登場したのは、同社のCDO (Chief Development Officer) であると同時に「真・女神転生」シリーズプロデューサーの岡田耕始氏。岡田氏は登場するやいなや「真・女神転生 On Line (仮) 」をXboxで発売すると発表した。タイトルにあるようにネットワークRPGとなる。ただし、いままで作り上げてきたスタンドアローンのRPG部分を切り捨てるのではなく、「その部分をしっかり作り込んだ上で、その延長線上にネットワーク部分を作り上げ、通の人にプレイしてもらい新しい世界を切り開いて欲しい」と抱負を語った。
次に登場したのが24日にマルチプラットフォームでソフトを発表していくとして、一挙に7本のソフト制作を発表したフロム・ソフトウェアの神 直利氏が登場。同氏は「我々にとっては作りやすいとか、グラフィックが綺麗とか、そう言ったことは意味がなく、作り手のマインドがあるかどうかと言うこと。Xboxも問題はあるが、チャレンジとして色々なことができる。こういってはなんだが、意外といけそうだと思っている」とコメント。これを受けてマイクロソフトの大浦氏は「フロム・ソフトウェアさんとは24時間体制でお付き合いしていきます」と、サポートしていくことを表明した。
最後はナムコの原口洋一コンシューマー販売本部長。原口氏は開口一番「ナムコとして正式に参入を表明いたします」とコメント。続けて同氏は「半年から1年といった短い期間での判断ではなく、長いスパンでXboxのソフトを発表していく」とXboxで複数タイトルを発表していくことを明言した。
続けて具体的なタイトル名として「リッジレーサー最新作」、「ソウルキャリバー2」、「デッド トゥ ライツ (仮) 」、「名称未定のアクションアドベンチャー」と4作品が開発中である旨が発表された。「リッジレーサー最新作」については詳しいことは触れられなかったが、「これまでのリッジとは違った新しい趣向を盛り込んだものになる」という。「ソウルキャリバー2」に関しても「新しいキャラクタや試みを入れている」としている。まったくのXboxオリジナルタイトルとなる「デッド トゥ ライツ (仮) 」はアクションRPG。同氏によればなるべく早い時期にリリースしたいという。そしてタイトルが明かされていないアクションアドベンチャーについては「当社としてもっとも自信のある格闘タイトルをモチーフにしたもので、まったく新しい試みとなる」と語った。
いずれもスクリーンショットなどは公開されなかったが、Xboxにとって力強い味方となるだろう。
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