サミー株式会社(開発:アークシステムワークス株式会社)の2D対戦格闘ゲーム「GUILTY GEAR X(ゼクス)」のプレイステーション 2への移植が決定した。同タイトルは元は業務用で2000年に稼動を開始、ドリームキャストにも移植された今なおアミューズメントセンターでは好調に稼働中。
また、2001年1月には、ワンダースワン用に「GUILTY GEAR PETIT」も発売され、順調にラインナップを拡大している。こちらの続編となる「GUILTY GEAR PETIT 2」も、9月に発売されることが決定している。
「GUILTY GEAR X」の魅力は、総動画枚数7,500枚からなる細かいアニメーションパターンと、緻密に描かれた16人のキャラクタがまず挙げられる。初心者でもとっつきやすい、特定のボタンを押すだけでコンビネーション(連続技)が繰り出せる「ガトリングコンビネーション」をはじめ、スピード感あふれ、テンポ良くプレイできる2D格闘ならではの操作感がきちんと押さえられている点も大きい。
さらに、従来の2D格闘ゲームではいわゆる「お約束」であった「連続技を食らっている最中は何もできない」、「必殺技をガードすると体力が削られる」といった要素を回避する手段をいくつかのシステムによって設け、さらに対戦を奥深いものにしているという点がユーザーに評価されているポイントといえよう。
空中に浮かせた相手を追いかけ、追撃が可能な「ダストアタック」や、前進、ダッシュ、攻撃によって蓄積される「テンションゲージ」を利用した強力な必殺技「覚醒必殺技」、ヒットすれば相手を一撃で葬ることができる「一撃必殺技」などの強力な攻撃手段。さらには通常ではキャンセル(続いて技を繰り出すことで、前の技動作を省略して攻撃すること)ができない技までもキャンセルを可能にする「ロマンキャンセル」など、「攻めることが楽しい」システム設計となっている。
※画面は開発中のものです
(C) Sammy 2000,2001/1998-2001 ARC SYSTEM WORKS Co., Ltd.
■ オリジナル要素を強化したPS2「GUILTY GEAR X(仮)」 PS2版では、オリジナルとなるAC版、最初の移植版であるDC版でも、多くは語られなかった各キャラクタ同士の因果関係、エンディング後のアフターストーリーなど、キャラクタに焦点を当てた新モード「ストーリーモード」が採用された。今まで謎とされてきた部分も明らかになるとのことで、キャラのファンにはたまらない内容になっている。モード内容はアーケードモードにさらにストーリーを語る部分を増強させた構成になっているようだ。
また、与えられた課題をクリアするごとに、閲覧できる枚数が増えていく「ギャラリーモード」も新たに追加。内容は今までに描かれたイラスト、設定資料、原画などになる予定。中には、隠し要素のヒントが隠されている可能性もあるとのこと。
提供された画面を見る限り、新しいステージも描き起こされている。
さらに、DC版で採用されたトレーニングモードも、より実戦に即した形で練習できるように改良されていたり、各モードのメニューのインターフェイスも変更されているようだ。
■ ユーザーの要望に応え、改良強化されたWS「GUILTY GEAR PETIT 2」 かたや携帯用ゲーム機用の「GUILTY GEAR PETIT 2」は、ユーザーからの要望に応える形で、キャラクタの追加、モードの追加、演出面の強化に加え、操作性の向上などを主眼に開発されている。
まず、登場キャラが13人以上と前作の倍に増え、「覚醒必殺技」や「一撃必殺技」のエフェクトやグラフィックなど、ビジュアル面も強化されている。ストーリーモードでは、ストーリーの合間にデモが挿入され、より具体的にストーリーが理解できるよう変更されているとのこと。対戦時には通常のコマンド入力に加え、「簡易コマンド機能」も追加された。より少ない操作手順で必殺技が出せるようになっている。
また、オリジナルサバイバルモードも追加される。通常のCPU戦では登場しないカラーリングや性能の異なるキャラクタがボスクラス(DC版のサバイバルモードから推測するに、10戦ごとになるのか?)として登場。ゲームオーバーになった時点で、プレーヤーの腕前を登場キャラクタたちが評価してくれるといううれしい仕掛けも用意されている。このサバイバルモードにはやはり隠し要素のヒントも隠されているらしい。
また、PS2版とWS版を両方プレイすることによる連動企画も進行しているらしい。続報に期待したい。